とるなら~写真道楽道中記~

「撮るなら…ここだ!こうだ!これだ!」を探し求めてカメラ片手に写真・機材道楽の備忘録

【保管術】カメラ・レンズの保管に『適している乾燥剤』『適していない乾燥剤』~錆を予防する上で知っておくこと~

   

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昨年4月頃に『安い防湿庫で十分』と題した自作防湿庫のお話の続き。

結果を言えば『必要十分』であり『改善が必要』という事態が発生した。と言うのも『カビは防ぐことが出来た』のだが、『錆が発生しまくった』と言う現象が発生した。

お陰様で古いテレコン2つとオールドレンズ3つがお釈迦になると言う緊急事態。防湿庫自体にはなんら問題が無かったのだが、使っていた乾燥剤のチョイスがまずかったたしい。と言うことで、色々調べてみたお話が今回の記事。

レンズが錆びた!

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正確に言えばマウント部の電子接点オートフォーカス用のカプラーが錆びた。写真の通り、もう酷い状態。磨いてある程度は除去出来たものの、さすがにこれを一眼カメラに装着すると錆が乗りそうだったので泣く泣く手放す(廃棄)する事に。

しかし、防湿庫の中は湿度50%程度に維持していたし、定期的に乾燥剤も交換している。これで何故錆びたのだろうと本気で考えた。オールドレンズのみが錆びていたので経年劣化や材質の問題かと思ったが、古いレンズなら湿度が50%でも錆びるもんなのかなあ?と疑問は残る。

しかし、当初の状態は新品そのものの様なレンズも見事に錆びていたのでそれだけが原因では無いと判断。とすると、錆の原因は防カビ剤か乾燥剤が悪影響を及ぼしていたと考えるしか無い。

塩化カルシウムの乾燥剤はレンズ保管用には向かない?

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私が使っていたのは100円均一で入手出来る「ふとん(押入れ)用乾燥剤」だ。裏を見てみみると、有効成分に『塩化カルシウム』と言う表記がある。押入れ系の乾燥剤はこの手の有効成分が多い。

塩化カルシウムは除湿剤の他にも幅広い使いみちのある塩化物。水に溶ける際に熱を発する事で雪を溶かす『融雪剤』の主成分がコレだったりする。この塩化カルシウムは融雪剤としての効果が便利なものの、水に溶解して出来た水溶液は鉄や革製品を腐食させる性質を持っている。このため、周辺のガードレールや植物・コンクリート・自動車に悪影響を及ぼすらしい。

参考:トクヤマ・セントラルソーダWikipedia富士ゲル産業株式会社

あ、こやつが原因で確定ですな

オールドレンズはこの乾燥剤を入れてあるスペースに格納していた。ひょっとしたら粉末が飛散したとか、液化した成分が付着したとか、可能性は十分に有り得る。

では乾燥剤は何を使えば良いのか?

【シリカゲル】東洋リビング モバイルドライ 除湿ユニット MD-2

『シリカゲル』を使用している商品。シリカゲルとは二酸化珪素を主成分とした弱酸性の乾燥剤として使う事が出来る。酸性といっても強力な腐食効果がある訳ではなく、中性の乾燥剤として扱っても問題無いレベルだそうな。吸水のメカニズムは活性炭と同様。しかし、活性炭は膨張出来ないので急須量には限りがある反面シリカゲルは膨張する分吸水量が多く自重の50%程の水分を吸水する事が出来る。
シリカゲルの参考:豊田化工株式会社大江化学工業株式会社

特徴は、一旦吸水させてたとしても乾燥させることで再利用が可能な点。シリカゲル単体を乾燥させる場合にはよくフライパンで加熱してやるなどネットで散見するが、如何せん手間が掛かる。

その手間をコンセントに挿して加熱するだけで乾燥出来る様にした商品がコレだ。カメラのキタムラでは定番商品の様に各店舗に設置してある。使い捨ての乾燥剤と比べると確かに高価だが、長年のスパンで考えた際に買い換える必要性が少なくなる点は嬉しい。私もコレに買い替え予定。

【酸化カルシウム】ハクバ 強力乾燥剤 キングドライ

成分に『酸化カルシウム』を使用した乾燥剤。

水分を吸収すると強いアルカリ性を示す水酸化カルシウム(消石灰)となる。但し、塩化カルシウムと違い吸水後に潮解しない(液状化しない)のが特徴。包装さえしっかりしていれば、まず問題無く使うことが出来る。

注意点は吸水量が少ないこと。自重の30%程度らしいので、湿度が高い夏場などでは大量に必要。安価で流通しているので、適時適量で投入すればコストが抑えられる。例えば、極稀に長期間使わない場合に保管する場合など。

参考:日本石灰工業組合株式会社 三和

【塩化カルシウム】使い方に気をつければ強力な塩化カルシウム乾燥剤

再三、錆びる錆びると喚いた反面で強力な乾燥剤がこの成分だったりする。上で挙げた『シリカゲル』や『酸化カルシウム』と比較する同質量で10倍程の吸水量に違いがあるそうだ。

特に湿度の高い梅雨時期~夏においては頼りになる乾燥剤だと思われる。

注意点は、乾燥剤の近くにレンズやカメラを設置しないこと。パーテーションで区切る等して粉末が飛散したり、液状化したものが掛からないようにする事。これらの点を想定した大きい箱を用意する事が挙げられる。
参考:株式会社 三和

それでも安心出来ない時は防湿庫の導入

東洋リビング オートクリーンドライ

そもそも、化学成分を使った乾燥剤を使わずに除湿作用のある電子ユニットを搭載した保管庫が一般的な防湿庫だ。

中でもこの東洋リビングの『オートクリーンドライ』は日本製の電子ドライユニット光触媒を使った防湿防カビに効果のある防湿庫。他にも安い防湿庫はいくつもある中で、光触媒を使って庫内をクリーンに保つ技術を売りにしているシリーズだ。

高価な機材が多のであれば、腐食の可能性や吸水効果の低い乾燥剤を使うよりも防湿庫で管理した方が安心出来る。状態を良く維持できる=修理費が発生しにくいと考えれば投資出来ない金額では無いはずだ。

他にも国内メーカーでは『IDEX D-strage』などが存在する。

参考:東洋リビングIDEX D-strage

湿度を管理するオススメアイテムの早見表

成分 商品 楽天市場 Amazon カメラのキタムラ
シリカゲル 東洋リビング
モバイルドライ除湿ユニット MD-2
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シリカゲル ハクバ
調湿くん
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酸化カルシウム ハクバ
強力乾燥剤 キングドライ
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塩化カルシウム オカモト株式会社
水とりぞうさん
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電子ユニット 東洋リビング
オートクリーンドライ(防湿庫)
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電子ユニット IDEX
D-strage(防湿庫)
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