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X-T10はX-E2から乗り換えるべきカメラか?8ポイントから見定めよう

      2015/11/04

X-T10はX-E2からの乗り換えるべき新機種か?

以前の記事では新発売のX-T10とX-T1を見比べた。結果として

  • ファインダーが小さくなった。
  • サイズが一回り小さく、取り回しやすくなった。
  • 描写性能は同じ。
  • 新アルゴリズムの搭載
  • 内蔵フラッシュ搭載

などが目新しい所だった。X-T1の廉価版と言えばまさしくその通りで、特にファインダーが特徴だったX-T1からファインダーのサイズを小さくしてしまった事が決定的。X-T1を持っている人はX-T10は買うに値しないだろうし、X-T1とX-T10を比べた場合には価格差以上にファインダーの大きさや防塵防滴などの性能面の差が目立ってしまいX-T1を買いたくなってしまう。

そこで、今回は同価格帯でファインダー機のX-E2と比べていきたい。おそらくX-E2ユーザーの方であればちょっと気になるカメラじゃなかろうか?

スペック比較

まずは両機のスペックを公式の仕様項目から比較してみよう。

X-E2 X-T10
有効画素数 1,630万画素 1,630万画素
撮像素子 X-Trans CMOS IIセンサー
原色フィルター採用センサークリーニング
圧電素子による超音波方式
X-Trans CMOS IIセンサー
原色フィルター採用センサークリーニング
圧電素子による超音波方式
撮影感度(標準出力感度) 感度設定
AUTO(ISO6400まで設定可能)
ISO200~6400(1/3ステップ)(標準出力感度)拡張感度設定
ISO100 / 12800 / 25600
感度設定
AUTO(ISO6400まで設定可能)
ISO200~6400(1/3ステップ)(標準出力感度)拡張感度設定
ISO100 / 12800 / 25600 / 51200
液晶モニター 3.0型 3:2アスペクト TFTカラー液晶モニター 約104万ドット(視野率約100%) 3.0型 3:2アスペクト チルト式TFTカラー液晶モニター 約92万ドット(視野率約100%)
連写 連写
約7.0コマ/秒(連続記録枚数:JPEGは約28コマ、RAW/RAW+JPEGは約8コマ)
約3.0コマ/秒(連続記録枚数:JPEGはカード容量一杯まで、RAW/RAW+JPEGは約8コマ)* class 10以上のメモリーカードをご使用ください。
* 連写速度は、撮影環境や連続撮影枚数によって変わります。
連写
約8.0コマ/秒(連続記録枚数:JPEGは約8コマ)
約3.0コマ/秒(連続記録枚数:JPEGはカード容量一杯まで)* 記録枚数は、使用するカードにより変わります。
* 連写速度は、撮影環境や連続撮影枚数によって変わります。
動画 Full HD 1920×1080 60p/30p 連続最大 約14分まで
HD 1280×720 60p/30p 連続最大 約27分まで※class 10以上のメモリーカードをご使用ください。
Full HD 1920×1080 60p/50p/30p/25p/24p 連続最大 約14分まで
HD 1280×720 60p/50p/30p/25p/24p 連続最大 約27分まで※class 10以上のメモリーカードをご使用ください。
電源 充電式バッテリーNP-W126(リチウムイオンタイプ)※付属 充電式バッテリーNP-W126(リチウムイオンタイプ)※付属
標準撮影枚数(CIPA準拠) 約350枚(XF35mmF1.4 R使用時)
充電式バッテリーNP-W126(リチウムイオンタイプ)※ CIPA規格による。バッテリーは付属のもの、記録メディアはSDメモリーカードを使用し測定。バッテリーの充電容量により撮影可能枚数・時間の変動があ るため、ここに示すバッテリー作動可能枚数・時間を保証するものではありません。低温時ではバッテリー作動可能枚数・時間が少なくなります。
約350枚(XF35mmF1.4 R 使用時)
充電式バッテリーNP-W126(リチウムイオンタイプ)※ CIPA規格による。バッテリーは付属のもの、記録メディアはSDメモリーカードを使用し測定。バッテリーの充電容量により撮影可能枚数・時間の変動があ るため、ここに示すバッテリー作動可能枚数・時間を保証するものではありません。低温時ではバッテリー作動可能枚数・時間が少なくなります。
X-E2 X-T10
測光方式 TTL256分割測光 マルチ/スポット/アベレージ TTL256分割測光 マルチ/スポット/アベレージ
露出制御 プログラムAE/絞り優先AE/シャッタースピード優先AE/マニュアル露出 プログラムAE/絞り優先AE/シャッタースピード優先AE/マニュアル露出
露出補正 -3.0EV~+3.0EV 1/3EVステップ(動画撮影時は-2.0EV~+2.0EV) -3.0EV~+3.0EV 1/3EVステップ(動画撮影時は-2.0EV~+2.0EV)
シャッタースピード 1/4秒~1/4000秒(Pモード時) 、30秒~1/4000秒(全モード合わせて)
TIME(30秒~1/2秒)
バルブ(最長60分)
フラッシュ同調速度:1/180秒以下
1秒~1/32000秒(電子シャッター選択時)*
4秒~1/4000秒(Pモード時)
30秒~1/4000秒(全モード合わせて)
TIME(30秒~1/4000秒)
バルブ(最長60分)
フラッシュ同調速度:1/180秒以下* 動いている被写体については、画像が歪んで撮影される場合があります。フラッシュ撮影はできません。
フィルムシミュレーションモード 10モード(PROVIA/スタンダード、Velvia/ビビッド、ASTIA/ソフト、クラシッククローム(*)、PRO Neg.Hi、PRO Neg.Std、モノクロ、モノクロ+Yeフィルター、モノクロ+Rフィルター、モノクロ+Gフィルター、セピア)* ファームウエアバージョン3.00以上 11モード(PROVIA/スタンダード、Velvia/ビビッド、ASTIA/ソフト、クラシッククローム、PRO Neg.Hi、PRO Neg.Std、モノクロ、モノクロ+Yeフィルター、モノクロ+Rフィルター、モノクロ+Gフィルター、セピア)
フォーカス モード
シングルAF/コンティニュアスAF/MF(リング回転式)/ AF+MF(*)* ファームウエアバージョン3.00以上AF方式
インテリジェントハイブリッドAF(TTLコントラストAF/位相差AF)、AF補助光付AFフレーム選択
エリア選択AF(EVF/LCD:7×7の49エリア選択)/オートエリアAF/フォーカス枠サイズ可変
モード
シングルAF/コンティニュアスAF/MF(リング回転式)AF方式
インテリジェントハイブリッドAF(TTLコントラストAF/位相差AF)、AF補助光付AFフレーム選択
シングルポイントAF:7×7の49エリア選択(フォーカス枠サイズ可変)、ゾーンAF:11×7の77エリアより3×3/5×3/5×5選択、ワイド/トラッキングAF:11×7の77エリア自動選択
ホワイトバランス シーン自動認識オート/カスタム/色温度(ケルビン値)選択/プリセット(晴天/日陰/昼光色蛍光灯/昼白色蛍光灯/白色蛍光灯/電球/水中) シーン自動認識オート/カスタム/色温度(ケルビン値)選択(2500K〜10000K)/プリセット(晴天/日陰/昼光色蛍光灯/昼白色蛍光灯/白色蛍光灯/電球/水中)
セルフタイマー 10秒/2秒 10秒/2秒
フラッシュ 手動ポップアップ式
スーパーiフラッシュ
ガイドナンバー:約7(ISO200・m)、約5(ISO100・m)
手動ポップアップ式 CMOS調光によるオートフラッシュ(スーパーiフラッシュ)
ガイドナンバー:約5(ISO100・m)/約7(ISO200・m)
フラッシュ発光モード 赤目補正OFF時
オート/強制発光/発光禁止/スローシンクロ/後幕シンクロ/コマンダー赤目補正ON時
赤目軽減オート/赤目軽減+強制発光/発光禁止/赤目軽減+スローシンクロ/赤目軽減+後幕シンクロ/コマンダー
※赤目補正は顔キレイナビON時に有効
外付けフラッシュ接続時に有効
赤目補正OFF時
オート/強制発光/発光禁止/スローシンクロ/後幕シンクロ/コマンダー赤目補正ON時
赤目軽減オート/赤目軽減+強制発光/発光禁止/赤目軽減+スローシンクロ/赤目軽減+後幕シンクロ/コマンダー
※赤目補正は顔キレイナビON時に有効
ビューファインダー 電子ビューファインダー0.5型 有機ELファインダー 約236万ドット 視野率約100%
アイポイント:約23mm
視度調整範囲:-4m-1~+2m-1
アイセンサー付き
電子ビューファインダー0.39型 有機ELファインダー 約236万ドット 視野率約100%
アイポイント:約17.5mm(接眼レンズ最後尾から)
視度調整範囲:-4m-1~+2m-1
ファインダー倍率: 0.62倍 (35mm判換算50mm レンズ、無限遠、視度 -1.0m-1 のとき)
対角視野 約30度(水平視野 約25度)
アイセンサー付き
寸法 (幅)129mm×(高さ)74.9mm×(奥行き)37.2mm(奥行き最薄部 30.9mm) (幅)118.4mm×(高さ)82.8mm×(奥行き)40.8mm
(奥行き最薄部 31.9mm)
質量 撮影時質量
約350g(付属バッテリー、メモリーカード含む)本体質量
約300g(バッテリー、メモリーカード含まず)
撮影時質量
約381g(付属バッテリー、メモリーカード含む)本体質量
約331g(バッテリー、メモリーカード含まず)
動作環境 (温度) 0℃~40℃ 0℃~40℃
動作環境 (湿度) 10%~80%(結露しないこと) 10%~80%(結露しないこと)

いかがだろうか?思ったよりも差が無いぞ?ってところだが…、項目を分けて見て行こう。

センサー・処理能力

画像処理

2機種共にX-Trans CMOS IIセンサー、有効画素1620万画素を搭載している。画像処理エンジンもEXR ProcessorIIを搭載している。同様のレンズを使えば「見違えるような描写!」は無いと思ったほうが良いだろう。X-E2でもファームアップデートを行うことで、カラーフィルターのバリエーションを拡張する事ができる。特に定評のある「クラシッククローム」もファームウェアバージョン3.0から使うことが出来るので、是非アップデートしてみよう。

オートフォーカス

共にインテリジェントハイブリッドAFを搭載している。特にFUJIFILM機のセンサーにおいて、像面位相差AFにどれほど対応しているのか明確な数字の記述は無い。しかし、公式WEBページにて「X-TransCMOSIIセンサーの約40%に占めるエリアに位相差AFを配置」との記述がある。

公式の発表ではないが、スプリットイメージなどを照らし合わせると中央9点程度。と言うことらしい。40%にしちゃちょっと狭くねえか?と感じるが、そこは実際使ってみないとなんとも言えない。公式の図を見るに、全体に位相差が散らばっている訳ではなさそうなので気をつけよう。

連写性能

X-E2では7.0コマ/秒であったところがX-T10で8.0コマ/秒と1コマ多く撮影する事ができる。

但し、撮影可能枚数が大幅に減ってしまった。X-E2でJPEGで28コマ撮影出来ていたところがわずか8コマに。瞬間的な撮影枚数は増えたが、1秒でバッファが詰まってしまう結果に。X-E2では4秒まで耐えることができる。メモリーカードの種類にも拠るだろうが、この差はしっかりと存在すると思う。

特に動体に強くなったと新AFアルゴリズムを使った割にはのバッファ量なので、動体をメインに撮る方には力不足感が否めないだろう。
個人的に言えば、風景写真で連写する事もないので別に気にならない程度。そもそもFUJI機で連写する機会が無い。

背面液晶・ファインダー

電子ビューファインダー

特にX-E2はそのコンパクトなボディにレンジファインダーライクな電子ビューファインダーが左上に搭載されていた。X-E2のファインダー倍率は公式の仕様に明記は無いが、こちらも公式HPのどこかに0.62倍との明記がある。つまり、電子ビューファインダー内の有機ELの大きさはX-E2の方が大きいが、ドット数と見え方に違いはあまり無いと言えると思う。

大きい違いは、X-E2のコンパクトさを重視したレンジファインダーライクな配置か、X-T10の様に一眼レフカメラライクな中央配置かと言うもの。使い勝手で言えば、光軸付近に配置されたX-T10の方がファインダーを覗きながら構図を作る際には動かし易いと思う。が、これも慣れの問題なのでX20や30、X-PRO1などを使っていたユーザーならばX-E2の方が慣れているかと思う。

電子ビューファインダー特有のタイムラグも0.005秒と2機種とも謳っている。但し、X-E2はファームアップデートする必要があるので気をつけよう。

背面液晶

X-T10でドット数が1割減った。うーん、液晶3.0型は変わらないので何故ココで?X-E2ではボディ固定の背面液晶だったのだが、X-T10はX-T1と同じくチルト液晶として可動する仕組みを採用している。その為のコストダウンか設計上での問題回避の為か…。メインはファインダーでの撮影だと思うのでそこまで背面液晶に拘りを持つ方は少ないと思う。但し、撮影後に画像を確認する際はX-E2と見え方が違うかもしれないので気をつけよう。

私的にはコンパクトなミラーレスにはバリアングルかチルトは必須だと思っている。それは機動性の良いミラーレスでこそ、俯角や仰角で撮りたい被写体が多いからだ。その際にはファインダーを覗くことができず、ライブビューでの撮影を余儀なくされる。その際に可動液晶は必須と言ってもいい。現在PENTAXのK-3とSTYLUS1を組み合わせて使っているが、チルト可動液晶のSTYLUS1はかなり使いやすく変わった角度で撮りたいときは一眼レフよりも使用頻度が高くなる。

と言う事で、「ファインダー+可動液晶」と言うだけでもX-T10に移行する意義はあると思う。

その他項目

ファームアップデートで機能が同等になる部分は省くとして、現在差がある部分をピックアップしよう。

シャッター速度(電子シャッターの使用)

X-T1もファームアップデートで電子シャッターの使用が解禁になった。X-T10は勿論初期から使用可能だ。メカニカルシャッターは共に1/4000秒で、さらに1/32000秒までの電子シャッターが使える。一部、リリース前にX-T10にメカシャッターの明記が無かったので不安に感じていた方もいたみたいだが、しっかりと公式に記述してある。X-T10の紹介:特徴3

特に晴天時での大口径レンズを絞り開放で使用する際には是非使いたい機能だ。快晴下でF1.2の大ボケを手軽に楽しめるのはFUJIFILMの利点と言えるかも知れない。

X-T1では電子シャッターが使える様になったが、同じセンサーを搭載しているX-E2のアップデート情報は無い。さすがにそこは住み分けをする部分なのだろうか?

サイズ

X-T10の方が幅が狭く、頭が高いというちょっと不恰好なスタイル。昔のカメラでよく似たカメラが存在しており、懐かしい!と感じる方もいるかもしれないが、私には不恰好にしか見えない。しかし、そこまでサイズ感も変わらないし、重量も数十グラムの差だ。

ボディの重さよりもレンズの重さが目立つと思うので、あまり気にならないと思われる。どちらも角ばって凹凸があまり無いスタイルなので、グリップ感が足りない事は否めない。しかし、どちらもケースや拡張グリップの販売があるので、気になる方はオプションで買ってみよう。

ボタン類

X-T10にあるドライブダイヤルがX-E2には存在しない

その分、コマンド操作による選択する必要性が発生する。個人的な見解を述べると、背面にボタン類が多いと首から下げる場合に誤作動が多い。よってボディの下半身にボタンが多いX-E2よりはX-T10の方が変にボタン類の誤作動が発生しなくて済むような気がする。

その分上面に配置されており、撮影時に視線を落としやすい位置にボタンがあると感じる。

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