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EOS 80DからEOS 6D Mark IIに乗り換える価値はあるか?【比較】

      2017/08/18

悩めるEOS 80Dユーザーとは私のこと

先月末に5年越しとなるEOS 6D後継モデル「EOS 6D Mark II」が登場しましたね。

EOS 80Dユーザーは「こりゃあフルサイズな80Dじゃねえか!」と思ったのではないでしょうか?使い勝手の良いEOS 80Dをそのままフルサイズセンサーとして使えたら…とは常々思っていたので、6D2はドストライクなカメラ。勿論お買い上げコースですよ。

とは言え、スペックリストを眺めていると「お?EOS 80Dの方が良い部分もあるな」と感じる部分もある…。今回はそんなポイントをちょっとまとめてみました。

外観比較

正面

  • 外観はとても似ています。違いは5D Mark IVと同じくカメラ前部にN3端子が配置されたこと。
  • デザインは6D2の方がやや角ばっています。個人的には80Dの滑らかなデザインが好み。

背面

  • 6D2のボタンデザインは6Dを踏襲しています。
  • 80Dと主な違いは拡大ボタンの有無。特にライブビューを多用する場合、この場所に拡大ボタンが配置されているのは使い勝手に大きく影響する。

上面

  • カメラ上部の操作性はほぼ変わりません。
  • サブ液晶モニタの表示がやや異なりますが、実質的に使い勝手は同等。
  • EOS 80Dが6D2より出っ張ったペンタ部を持っているのは、そこにフラッシュが内蔵されているためです。(6D2はフラッシュ非搭載)

6D・5D3とのスペック比較

画像処理

センサー

EOS 6D Mark II EOS 80D
センサーサイズ 約35.9×24.0mm 約22.3×14.9mm
有効画素数 2620万画素 約2420万画素
ローパスフィルター あり
 EOS 6D Mark IIは”フルサイズ”、EOS 80Dは”APS-C”

そもそも論として、センサーサイズの違いがある。EOS 6D Mark IIは80Dよりもセンサーサイズが大きく、同じレンズを装着した場合により広い画角で撮影することが可能。同じような写真を撮るときによりボケを大きく出来るのはフルサイズ。

一般的にAPS-Cよりもフルサイズセンサーの受光部が広いので、高感度性能が優れている点もフルサイズのメリットと言えるでしょう。

「画質はフルサイズの方が良い」と言うと乱暴ですが、あながち間違ってもいません。

処理エンジン・記録形式・方法

EOS 6D Mark II EOS 80D
画像処理エンジン DIGIC 7 DIGIC 6
RAW形式 14bitRAW/M-RAW/S-RAW
メディアスロット SD/XC/HCUHS-I対応
EOS 6D Mark IIは最新の画像処理エンジンを搭載

デジタルカメラのコアとも言える画像処理エンジンは「DIGIC 7」であり2017年の最新モデル。フルサイズ一眼レフには初導入となります(APS-Cでは9000Dなどに採用されている)。

従来エンジンと比べ処理速度が向上しているので大型センサーの膨大な情報量を効果的に変換することが可能となりました。細部のディテールや豊かな諧調性、ISO感度や連写速度、動画機能など多岐にわたって影響を及ぼします。

旧モデル6DのDIGIC 5+と比べるとAWBなどを始めとした描写傾向が大きく異なります。基本的には5D4などDIGIC 6+の進化版と思えば問題ないでしょう。

露出制御

EOS 6D Mark II EOS 80D
測光方式 7560画素RGB+IR測光
測光範囲 EV 1~20
ISO感度 100~40000 100~16000
拡張ISO感度 50/51200/102400 25600
露出補正 +/- 5
備考 アンチフリッカー
バルブタイマー
マルチショットNR
 高感度性能は6D Mark IIが圧倒

センサーサイズの大きいフルサイズ一眼レフの大きな利点の一つ。

APS-Cよりも高感度ISOを使った時の画質低下が少なくノイズの少ない撮影が可能です。特に夕方、夜景、ライブ、室内撮影に向いています。

とは言え「APS-Cと比べて劇的にノイズが少ないか?」と言うとそうでもない。感度を上げればフルサイズでもノイズは出るし、ダイナミックレンジは狭くなる。しかし、よりベターな選択肢を選ぶのであればフルサイズの方が良いと言えるでしょう。

シーン解析システムは同等

どちらも同じ測光センサーを使用しており、機能的に差がありません。

特に屋内撮影で人工灯の影響であるフリッカーを低減する機能は役に立つはず。

連写・AF

オートフォーカス

EOS 6D Mark II EOS 80D
測距点 45点
クロス測距点 45点
F8対応点 27点
測距輝度範囲 EV −3~18
測距エリア選択モード 1点AF
ゾーンAF
ラージゾーンAF
備考 AIサーボAF特性 3種類
 AF性能は同等

どちらも45点オールクロスの測距センサーを搭載しています。

画角が広い6D2の場合「AFエリアが中央寄りで狭い」と感じるかもしれません。しかし、それは前述したように6D2の画角が広いためであり、同じレンズを使った時のAF性能は80Dとそこまで変わりないでしょう。

80Dよりもフレームが広い分、「被写体を目視で追い易い」というメリットと置き換えることが出来ます。フルサイズ用、APS-C用それぞれの広角レンズを使う場合にはAFエリアの狭さを実感するかもしれません。

シャッター・ドライブ

EOS 6D Mark II EOS 80D
シャッター速度 1/4000~30秒 1/8000~30秒
フラッシュ同調速度 1/180秒 1/250秒
高速連続撮影 速度 最高6.5コマ/秒 約7.0コマ/秒
連続撮影可能枚数 JPEG:約150枚
RAW:約21枚
JPEG+RAW:約17枚
JPEG:110枚
RAW:25枚
RAW+JPEG:22枚
シャッター・ドライブ性能は80Dがやや上

表をご覧のようにEOS 80Dが全体的に6D2よりも優れています。

特にシャッタースピードは1段分の差があり、フラッシュ同調速度にも大きな差があります。

画質や高感度性能よりも被写体の補足力を優先する場合にはEOS 80Dが適役と言えるでしょう。

操作性

ファインダー

EOS 6D Mark II EOS 80D
方式 ペンタプリズム
視野率 約98% 約100%
アイポイント 約21mm 約22mm
倍率 約0.71倍 約0.59倍
フォーカシングスクリーン 固定式
インテリジェントビューファインダーII
固定式
インテリジェントビューファインダー

EOS 6D Mark II

EOS 80D

ファインダーの情報量はEOS 6D Mark IIが多い

一見すると同じ透過液晶型のファインダーですが、6D2には80Dに無い2軸電子水準器やAF・測光モードなどの情報を表示可能。

これはAPS-Cで言うと「EOS 7D Mark II」に搭載されているタイプ。80Dよりもワンランク上のファインダー情報と言えるでしょう。

一方で6D2の視野率は98%と僅かながら撮影範囲が全て写っていません。特に広角レンズを使うときは気になる数値。

 ライブビュー・モニタ

EOS 6D Mark II EOS 80D
オートフォーカス方式 デュアルピクセル CMOS AF
測距輝度範囲 EV -2.5~18 EV 0~18
モニター形式 TFT式カラー液晶TFT式カラー液晶
モニターサイズ 3.0型約104万ドット
モニター可動ギミック バリアングルモニタ
備考 タッチパネル
 同じデュアルピクセルAFだが性能は異なる

どちらも新しいタイプのデュアルピクセルAF(追従AF・AEの連写可能)ですが、80DのDPAFは暗所に弱いです。

一方で6D2はファインダーと同等の「EV-3」とはいかないものの、ファインダーに近い「EV-2.5」という性能を手に入れています。これは特に暗所や暗めのレンズを使った時のAF性能に差が出てくるものです。

動画

EOS 6D Mark II EOS 80D
映像記録方式 MPEG-4 AVC/H.264 MPEG-4 AVC/H.264
音声記録方式 AAC MOV:リニアPCM
MP4:AAC
記録形式 MP4 MOV、MP4
記録サイズ・フレームレート FHD 60p
HD 60p
FHD 30p
HD 60p
圧縮形式 IPB
ALL-I(FHDタイムラプス)
M.JPEG(4Kタイムラプス)
[MOV]:ALL-I
[MP4]:IPB
フォーカスモード デュアルピクセルCMOS AF
5軸電子手ぶれ補正
4Kタイムラプスムービー
HDR動画
ショートムービー機能
4Kタイムラプスムービー
HDR動画
編集作業をするならEOS 80D

撮影後の編集に向いている圧縮方式「ALL-I」を使う記録形式が6Dから省略されています。これは撮影後に編集時の処理が軽いことで知られていますが、全体的なファイルサイズが大きくなります。映像制作者ならALL-I非対応は気になるポイントかもしれませんね。

一方でIPBは圧縮率が高くファイルサイズが小さい。そのままYoutubeなどにアップしたり自宅で見る分には便利。しかし、タイムラプス動画ではMotion JPEGやALL-Iだったりする。

バリアングルやタッチパネル、DPAFなど映像制作に便利なツールが揃っているフルサイズ一眼だけに、ここで4K対応やALL-Iが省略されている点を嘆く動画ユーザーがいるかもしれません。

その他機能

作画機能

EOS 6D Mark II EOS 80D
HDR撮影 対応
多重露光 2〜9枚
ボディ内RAW現像 対応
ピクチャースタイル A/S/P/L/N/F/FD/M/C1-3
光学補正 色収差補正
歪曲収差補正
周辺光量補正
回折補正
色収差補正
歪曲収差補正
周辺光量補正
 回折補正に対応

処理エンジンの世代が新しくなり、新しく「回折補正」に対応しました。大きく絞り込むことで発生する「回折現象」による解像力低下を低減させる機能はこDIGIC 5+を搭載する6Dや5D3には搭載されていません。

インターフェース・搭載機能

EOS 6D Mark II EOS 80D
映像/音声出力・デジタル端子 USB 2.0
シンクロ端子 なし
HDMI タイプC
外部マイク入力端子 Φ3.5mm
ヘッドホン端子 なし あり
リモコン端子 N3 RS-60E3
ワイヤレスリモコン RC-6に対応
Eye-Fiカード 対応
WiFi あり
NFC あり
Bluetooth あり なし
GPS あり なし
電子水準器 2軸 1軸
防塵防滴 対応
6D Mark IIはWiFi・Bluetooth・GPS搭載モデル

このクラスとしては珍しく、無線通信環境がてんこ盛りのカメラです。

キヤノン製デジタルカメラにおいてBluetoothの導入はここ最近の話であり、まだ多機能ではありません(ペアリングによる自動接続を可能とし、後はWiFi接続に切り替わる)。とは言え、従来のWiFi環境と比べてスマートフォンなどとの親和性が高まっています。

ヘッドホン端子は非搭載

EOS 80Dにはマイク端子に加えてヘッドホン出力端子が存在します。これにより、音声のリアルタイムなモニタリングが可能です。

ただし、4K動画対応機種が増える中でEOS 80Dを使ったモニタリングが必要な動画撮影をする方はそう多くないでしょう。あるに越したことはありませんが…。

一方で6D2はバリアングル・タッチパネル・DPAFと動画で使いやすい機能が揃っていますがヘッドホン端子が無いのは残念と感じる方がいるかもしれません。

ボディ・電源

EOS 6D Mark II EOS 80D
バッテリー LP-E6N
LP-E6
撮影可能枚数の目安 ファインダー 約1200枚 約960枚
撮影可能枚数の目安 ライブビュー 約380枚 約300 枚
大きさ 144.0
×110.5
×74.8 mm
139.0
×105.2
×78.5mm
質量 (CIPAガイドライン) 約765 g 約730g
質量 ボディのみ 685g 約650g
フルサイズ一眼レフ(可動液晶搭載)としては最小・最軽量

最軽量のフルサイズ一眼レフ「EOS 6D」よりは重くなってしまいましたが、その差はCIPA基準でわずか10g。6Dの遺伝子はしっかりと継承していると言っても良いレベル。

バリアングルモニタやBluetoothを新規に搭載していますが、10gの重量増で済ましている点は見事ですね。APS-Cと同程度の重量ですが、フルサイズ用のレンズが重いことには留意した方が良いでしょう(特にズームレンズ)。

クラス最高レベルのバッテリー寿命

使用バッテリーはEOS 5D Mark IVと同じながら、バッテリー1個あたりの持続時間は非常に長い。5D4と同じくGPS/WiFiを搭載、さらにBluetoothまで搭載しているにもかかわらずこのバッテリー寿命は魅力的ですね。

おそらく、5D4はより高性能なセンサーやチューニングされた処理エンジンの消費電力が大きくなっているものと思われます。

レンズのバリエーション

対応レンズ 対応マウント ボケ サイズ・重量 価格 種類
EF
(フルサイズ用)
フルサイズ
APS-C
大きい 大きい・重い 高い 多い
EF-S
(APS-C用)
APS-C 小さい 小さい・軽い 安い 少ない

リストをご覧の通り、ラインナップはフルサイズ用がとても多い。色々なレンズを使ってみたいのであればフルサイズがオススメ。しかし、それなりに高価なレンズも多いので「軍資金に余裕あれば」という条件付き。

一方でAPS-Cはフルサイズ用レンズも使用可能。高価なフルサイズ用の広角レンズはコストパフォーマンスがとても悪いので、標準~望遠レンズが良いでしょう。レンズに拘らないのであれば、EF-Sで十分画角を賄える上、サードパーティ製レンズもそろっている。

結局どちらがオススメか?

EOS 6D Mark II:やっぱり「ボケ・画質」を優先するならコチラ

EOS 6D Mark IIの強み

  • フルサイズ画質・ボケ
  • 最新の処理エンジンとその新機能
  • フルサイズでは珍しいバリアングル
  • GPS/WiFi/BLEなど通信機能の充実
  • 情報量の多い見やすいファインダー
  • DPAFの暗所性能
  • フルサイズとしては軽量
  • バッテリーあたりの撮影枚数が多い
  • 2軸電子水準器

フルサイズなEOS 80D、と言うよりはフルサイズなEOS 9000Dと言ったところ。見た目は限りなくEOS 80Dに似ているが、中身はキヤノンらしい間引きが実施されている。シャッター性能、動画機能など細かい部分で専門性が削られている。しかし、あまりスペックに拘らない人にとって気にならないようなスペックを削っている。

EOS 80Dのメリットを考慮した上でボケの表現性や画質に拘るのであればEOS 6D Mark IIの方がオススメ。

ちなみに私はそんなユーザーなので乗り換え決定。

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EOS 80D:”ボケ”が必要なければコスパ良好

EOS 80Dの強み

  • 手頃な価格設定
  • AFカバーエリアが広い
  • 連写性能
  • ファインダー視野率100%
  • MOV ALL-I対応
  • 6D2と遜色ない操作性

ボケや画質を追及しなければ、非常にバランスの良い一眼カメラ。ネックだったEF-Sレンズのバリエーションだが、ここ最近はナノUSMの爆速AFやLED付きマクロレンズなど動きがあり面白い傾向。特にライブビューと相性の良いSTM駆動のレンズが充実しているのはグッド。

動画撮影に便利なAF性能・出力形式・インターフェースが揃っている。静止画のみならず、動画用カメラとしてハイブリッドな一眼レフカメラとして活躍が期待できる。

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