とるなら~写真道楽道中記~

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【比較・オススメ】ペンタックスなら『K-1』『K-3II』『K-S2』どれを使う?

      2016/09/10

pentax_k-1_grip_f001

(ついにK-1が公式発表された。現在各関係ページを更新中で、このページも改訂中。)

ご覧になっている方の中には発売してすぐに予約をする方もいれば、K-3IIやK-S2を買ったばかりで「どうしよう…」と悩まれている方もいると思う。そしてこれからペンタックスを購入しようとしていた方はフルサイズを買えば良いのか、K-3IIでも満足出来るのか気になる所。そこで今回は現行のペンタックス一眼レフカメラ『K-3II』『K-S2』と比べて、『K-1』が良いのか?現行機が良いのか比較してみた。

K-3IIは無いものの、ほぼ一緒のK-3とK-S2は持っているので使用感も含めて書いていきたいと思う。

はっきり言ってしまえばどれもいい機種です。そして特徴的な性能を個別に持ち合わせているので、比較しつつも用途によっては「コレしかない」と言える。

外観比較

フロント・上面比較

pentax_k-1_grip_f001

K-3II-front

K-S2-front

シャッターボタン周り

写真がそれぞれ実寸が違うので、同形状のマウント径の大きさからボディの大きさを判断して欲しい。K-1は フルサイズらしくクイックリターンミラーが大きい。フロントの電子ダイヤルのポジションや似ているものの、電源レバーを回すことで選択出来る『プレビューレバー』があるのはK-1とK-3II。個人的にはココに『デジタルプレビュー(記録しないシャッターを一回切ることで、露出やCTEの傾向を確認出来る機能)』を設置するとかなり便利。「あ、調整不要じゃん」と思えばそのまま保存する事も出来る点がさらに便利さを引き立たせている。他社機には無い魅力の一つ。
(参考:デジカメWatch『デジタルプレビュー活用について』

K-S2は同じ場所に動画モードが配置されてしまっている。前モデル『K-S1』のデザインを踏襲している形となっており、K-3・K-1などのフラッグシップモデルと差が出ている部分だ。K-S2でデジタルプレビューが使えない訳じゃなく、RAWボタンには設定する事が可能だ。但し、この場所ってレンズによって押しにくいのだよなあ…。

ボディ上面

K-1ではダイヤルが3つ。『通常のモードダイヤル』『追加モードダイヤル』『追加電子ダイヤル』。追加モードダイヤルはWiFiや手ぶれ補正、ドライブなどの調整やオンオフを操作出来るモードだろう。追加電子ダイヤルで操作するものと思われる。ユーザーモードは贅沢にも5モード登録出来る。K-3II・K-S2は2モード。

K-3IIは追加系のダイヤルが無いので、対応の設定項目を「info」ボタンなどから個別にアクションを取る必要がある。とは言ってもK-3IIの操作系でそれほど不便には感じない。K-1の豊富な設定項目・機能があってこそのダイヤル拡充。また、K-1は『ISO』『シャッター』『絞り』露出三元素を全て独立したダイヤルで操作可能なのでローライトなシーンでのマニュアル露出がかなり便利。前述したデジタルプレビューも絡めると他社機ではまず出来ない操作方法が可能。

但し、ダイヤルの増加でサブ液晶の占める面積が減ってい待っている。その点余裕を持って配置してあるK-3IIの方が見やすい。K-S2はそもそもサブ液晶が搭載されていない。サブ液晶の利点は背面液晶を消灯させてバッテリーを温存出来る点。ちょくちょく確認する露出設定はサブ液晶で確認する事が出来る。

K-S2はサブ液晶を搭載せずにカメラの横幅をグッと狭めてある。コンパクトさに繋がっている大きな要因。さらにこの機種にはペンタックス一眼レフとしては初となるWiFiを搭載。贅沢にもWiFiボタンが一等地を占めている。ちなみにカスタムボタンが設定出来ないので、WiFi・自撮り用シャッターボタンとしての機能しか無いのがかなり残念。

バック比較

 

pentax_k-1_b001

K-3II-back

K-S2-back

可動モニタ

K-1とK-S2が可動モニタを搭載している。K-1は全く新しい機構を採用した引き出し式の可動液晶パネルとなっているので、耐久、使いやすさを含めて未知数。K-S2は従来通りのバリアングル液晶モニタがカメラ左側に展開する。自撮りにも対応しているのはK-S2だ。

特にローアングルでの植物や昆虫のマクロ撮影、ハイアングル+魚眼レンズでパースペクティブの効いた写真を撮るときに便利。唯一残念な点がK-S2はタッチパネルでは無い点。ハイアングル・ローアングル時にフォーカスエリアをボタンで変更するのは結構手間。タッチパネル搭載機だと指先一つで任意の場所にセット出来る。K-1がもしタッチパネルだとすると、間違いなくタッチパネル搭載機を推す。

K-S2の利点として収納時に液晶パネルをひっくり返せる点がある。液晶を傷つける心配が無いので安心だ。撮影後の写真を確認しない時も取り敢えずヒックリ返しておいても良い。但し、カスタムイメージなどを変更する際には表にしないと行けないのが手間。K-1はそのギミックからひっくり返せることは無いだろう。

ボタン配置

一番使いやすそうなのはK-1。次いでK-3II・K-S2が甲乙付けがたい。撮影後によく写真を確認するのであれば再生ボタンは右手で押せる場所に合ったほうが素早く操作出来る。K-3IIをは左上に配置されているので、左手を使わなければいけない。特に大振りなレンズを装着しているとそれが煩雑だったり。

K-S2はライブビューボタンが左上に配置されている。バリアングルモニタで撮影するときはどのみち左手でモニタを可動させながら操作するので理にかなった場所と言える。操作感は至って正常。但し、十字キーがコンパクトなデザインで若干押しにくい。さらにグリーンボタンの配置がK-50やK-S1と同様なので、K-3系と併用する場合にはボタンの場所が瞬時にピンとこなかったりする。この配置に慣れていればもちろんOKだと思う。付け加えると、ISOの設定ボタンが十字キーに割り振られている点も上級機とはフィーリングが合わない。

K-30の世代からエントリー機種にも電子ダイヤルが2個搭載されている(K-S1を除く)。K-S2も同様で露出に関しては上級機となんら変わらない操作性である点は素晴らしい。

スペック比較

製品名 K-1 K-3II PENTAX K-S2
レンズマウント ペンタックスKマウント
KAF3対応
ペンタックスKマウント
KAF3対応
ペンタックスKマウント
KAF3対応
画素数 3640万画素 約2435万画素(有効画素)
約2471万画素(総画素)
約2012万画素(有効画素数)
約2042万画素(総画素数)
撮影素子 フルサイズ
35.9*24.0mm
APS-C
23.5 x 15.6 mm
APS-C
23.5 x 15.6 mm
高感度(ISO感度) ISO100-204800 ISO100-51200 ISO100-51200
WiFi △(FULUCARDでWiFi可能)
GPS △(O-GPS1使用で可能)
AF SAFOX12
33点25クロス
SAFOX11
27点25クロス
SAFOX10
11点9クロス
可動液晶 フレキシブルチルト バリアングル搭載
露出制御  8.6万画素RGBセンサー 8.6万画素RGBセンサー
EV-3~20
TTL開放77分割測光
連写撮影 フルサイズ 約4.4コマ秒
APS-C 約6.5コマ秒
約8.3コマ/秒 約5.5コマ/秒
連続撮影  RAW17枚 RAW23コマ RAW9コマ
手振れ補正(SR) 5.0段分 4.5段分 3.5段分
シャッタースピード  1/8000-30秒
同調1/200秒
1/8000-30秒
同調1/180秒
1/6000-30秒
同調1/180秒
液晶モニター 3.2型
約107.9万ドット
3.2インチ
約103.7万ドット
3インチ
92.1万ドット
ファインダー形式 ペンタプリズム ペンタプリズム
ファインダー視野率 約100% 約100% 約100%
ファインダー倍率  約0.70倍 約0.95倍
(0.63倍)
約0.95倍
(0.63倍)
電池タイプ  D-LI90 D-LI90P D-LI109
電池寿命(撮影枚数)  約760枚 約720枚 約410枚
記録メディア SDHCカード
SDカード
SDXCカード
SDHCカード
SDカード
SDXCカード
Eye-fiカード
FLUカード
SDHCカード
SDカード
SDXCカード
RRS  ○
明瞭強調
ローパスセレクタ
除塵機能 DRII DRII DR
動画撮影サイズ  1920 x 1080 (FHD)
60p
1920 x 1080 (FHD)
60i/30p
1920 x 1080 (FHD)
30p
防塵・防滴  ○
ユーザーモード 5 2 2
幅 x 高さ x 奥行き
(突起部含まず)
136.5*110*85.5mm 約131.5 x 100 x 77.5 mm 約123 x 91 x 73 mm
質量(重さ) 925g 約800g(電池、SDカード付き)
約715g(本体のみ)
約678g(電池、SDカード付き)
約618g(本体のみ)
発売日 2016年春 2015年5月22日 2015年3月6日発売
3600万の高画素へ

PENTAX K-1は645系を除くと最高画素となる3640万の高画素機。手振れには敏感になるものの、それを支える5.0段分のボディ内手ぶれ補正が搭載されている。センサーがフルサイズになってにもかかわらず、K-3IIよりも半段強くなっている点は凄い。APS-Cサイズにクロップしても1500万画素程度は残るはずなので、十分使える範囲。

世界初フルサイズ5.0段分手ぶれ補正

高感度はK-3IIやK-S2よりも2段分向上。単純に2段分常用感度が向上したと考えると、ISO6400やISO12800も使えちゃうのか?と妄想が膨らんでしまう。リアルレゾリューションシステムを活用すれば高感度でもノイズ低減効果を得ることができるので、さらに使用できる感度は上がるだろう。

世界初フルサイズでリアルレゾリューション(超解像撮影)

超解像技術を導入した撮影方法が搭載されているのはAPS-Cで『PENTAX K-3II』、マイクロフォーサーズで『PEN-F』『OM-D E-M5 MarkII』の3機種のみ。ここフルサイズでは初となる『PENTAX K-1』が追加される。

フルサイズでRRSは一体どんな写真が撮れるのか?かなり興味をソソられる。もうココだけでK-1買ってもいいくらい。

RRSは質感の向上以外にも、高感度ノイズの低減効果もある。例え手持ちに解像力の高い高級レンズが無かったとしても意義のあるシステムだったりする。
(参照:デジカメWatch『K-3IIの実写レビュ』内のRRS実写テスト

AF・露出は大きな変化無し

AFはSAFOX11のマイナーチェンジ的な程度に留まっている。また、8.6万画素RGBセンサーは同様。ソフト的なアルゴリズムの改善に期待したいものの、どこまで向上出来ているだろうか?

高感度を使ったシャッタースピードを稼ぐ、という観点ならK-1もありだが連写コマ数を稼ぐのであればK-3IIで十分。軽い分取り回ししやすい点からも、ガッツリ動体はK-3IIや他社カメラに任せてしまおう。

連写は要検討

K-1はフルサイズ時に4.4コマ秒。コマ数を稼がないのであれば特に問題ないものの、数をこなしたい方にとっては遅すぎると感じるだろう。APS-Cにクロップした際は6.5コマ秒まで向上する。但し、K-3IIは8.3コマ秒とAPS-C機の中でも高水準なモデル。RAWでの連写も23コマ分撮り溜めが可能なので、結構快適だったりする。

新機構の可動液晶

フレキシブルチルト式と銘打たれている方式。バリアングルとチルトを足して2で割った様な使い勝手。チルト式の様に上下にしか動かない、バリアングルの様に展開する必要が無い、便利な方式。

各モデルの特設ページ(作例・評価集・アクセサリー早見表)

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