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オリンパス ED 25mm F1.2 PROとパナソニック LEICA 25mm F1.4を徹底比較【機材レビュー】

      2017/05/17

状況

今回は解像力を重視している訳ではないので、撮影のテンポを高めるために同じ2000万画素のE-M1 Mark IIとPEN-Fに両レンズを組み合わせて実施しています。高感度とかダイナミックレンジとか気にしなければE-M1 Mark IIもPEN-Fも一緒。

  • OM-D E-M1 Mark II+M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
  • PEN-F+LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH
  • どちらも「Flat(デフォルト設定)」
  • ISO 200固定
  • 室内にて四方からライトを照射
    (軸上色収差が分かりやすいようにコントラストを高めるため)
  • 状況1においてピント面はハクバ レンズペンの語尾「A」に固定
  • 状況2においてピント面はレンズの「Nano Surface Coating」に固定

状況1

状況2

徹底比較

軸上色収差(カラーフリンジ)チェック

F1.2

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「え?25mm F1.2 PROでもこんなに軸上色収差出るの?」と感じるかもしれません。普段はこんなに出ることは滅多にないですが、極端にコントラストを高めてやると軸上色収差とは無縁ではないようです。

これだけコントラストが高い状況は「照り付ける太陽によってさらさら流れる小川がキラキラ光っている」という場合。実際にそういうシチュエーションで25 PROを使うと色づきが発生します。

手前の軸上色収差による色づき(パープルフリンジ)が目立ちますが、F1.2の絞り開放としてはかなり健闘している印象。

さらに後ボケの緑色の色づきはかなり少なくボケ味に影響が出ていない点はグッド。

F1.4

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強烈な高コントラスト部における違いはあまりありませんが、LEICA 25mmはHAKUBAの文字に薄っすらと軸上色収差が発生しているのが分かります。

これを”柔らかい”と取るか”不要なもの”と取るかは人それぞれ。スッキリ写っているのは25mm PROの方ですね。ちなみにPROのF1.2とLEICAのF1.4とでもPRO F1.2の方が良好。

LEICA 25mmは後ボケにおける緑の色づきがPROよりも大きい。この影響を受けて25mm PROよりもボケの輪郭がハッキリとしている。後ボケにおける「M.ZUIKO」の文字で「M」が読み取れるか取れないかで差が分かるかと思います。

後ボケについても受け止め方には個人差があると思いますが、よく言う「ボケが硬い・ざわつく」原因の一つとなるかもしれません。

言い換えると”ボケに彩りを加える味付け”となる場合もあるので一概に「後ボケの色づきは悪い」と決めつける事は無いでしょう。要は「被写体や背景によって当たり外れが出るかもしれない」という点を気を付けて使えば十分アリ。

F2.0

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LEICA 25mmは1段絞ると全体的に色収差が改善傾向にあります。ボケがざわつくときは1段絞って様子見すると良いかもしれません。

25mm PROはさらに良好な結果で、前ボケにおけるマゼンダの色づきは鑑賞レベルでは目につかないまでに収束(LEICA 25mmはまだ目立つ)。極度に光環境が悪い場合でもF2.0まで絞れば描写(軸上色収差)が安定していると思って間違いないでしょう。

F2.8

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2段絞るとLEICA 25mmの色づきはかなり収束します。しかし、最もコントラストが高い部分においてはマゼンダの色づきがしつこく残存。鑑賞レベルでも色付きが感じられます。しかし、ディテールを損なう程の濃い色付きでは無い。

25mm PROは軸上色収差の問題はごく僅かまで低下。もはや何も問題ないレベル。

F4.0

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被写界深度が深くなっていることもあってどちらもこの画像では軸上色収差を解消。

ピント面前後の微細な色づきはどちらも残存していますが、気にする必要が無い程度。

F5.6

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どちらも言及すべき点がありません。

反省点を述べると、絞り値の被写界深度に応じて画像のクロップ範囲を変更するべきだったこと。

四隅の描写安定性チェック

F1.2

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

レンズペンとピント距離を揃えたM.ZUIKO 30mm F3.5のレンズ側面のクロップ。実際の写真で言えば右下をトリミングしている画像。

25mm F1.2は絞り開放から四隅まで問題無く使える解像感で、像の流れや乱れは特に感じません。素晴らしいな!

F1.4

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LEICA 25mmは四隅でやや描写が乱れている。非常にソフトという訳ではありませんが、人工物や人物などでは気になる乱れ方。

F2.0

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25mm PROは色収差も収まってスッキリ。ただし、ごく僅かに像が流れている印象。

LEICA 25mmはまだ及第点とは言い難い。

F2.8

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25mm PROはあまり絞っても変化がない。

LEICA 25mmはかなり改善してきた。

F4.0

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ここまでくるとどちらもドッコイ。

海外の解像力チェックだとこの辺の絞り値からLEICA 25mmが上回るはずなのですけども…。

F5.6

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この絞り値でも差は確認できず。

風景など四隅まで解像力・解像感を出すのであれば25mm PROは絞り開放から、LEICA 25mmはF4.0までは絞りたい結果になりました。

ボケ味チェック

F1.2

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

画像リサイズの都合上、一見すると2線ボケっぽく見えますが実際は滑らかです。

F1.4

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軸上色収差のチェックで分かったように、LEICA 25mmはF2.0~F2.8まで絞らないと後ボケに色づきが発生します。そのため、ボケの輪郭線が強調されてしまいボケ量が小さく、時には硬く写ってしまう。

25mm PROはLEICA 25mmと比較してボケ量が柔らかく感じられる。滑らかなボケ描写であるためか、ボケ量が大きく見えますね。軸上色収差以外にも光学設計のチューニングが寄与している印象。それを言及するほど私の知識も深くないので「ボケが綺麗」と割愛。

ボケの大きさに関して「ピント距離が違うかも?」と目を皿にして二つの写真を見比べてみましたが、ピント面に大きな違いはありません。

F2.0

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ボケ味の差が縮まっていますが、まだPROの方が柔らかい印象。

F2.8

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差を感じられない程度。

F4.0

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F2.8同様、これ以上絞り値を上げた結果を載せるか悩むレベル。

F5.6

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F4.0同様。

LEICA 25mmはやはり1段からら2段絞ると後ボケの描写が落ち着く傾向。しかし、ボケがかなり小さくなるので色付きが気にならない場合にはF1.4付近で使いたい。

四隅の解像力チェック

上記で実施した四隅の安定性チェックは、あくまでもピント面をレンズペンに固定した場合の画像。

今回はピント面を四隅のレンズに固定して撮影を実施しました。

F1.2

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

25mm PROは状況1と同様、安定した描写。被写体を四隅に配置し、絞り開放で撮影する構図に抵抗なく臨めるPROレンズらしい安定感。

F1.4

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LEICA 25mmもピント面においては差をあまり感じない描写。やはりちょっと像が乱れている。

F2.0

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LEICA 25mmも被写体によっては気にならない描写。しかし軸上色収差がネックとなるので絞り値はしっかり管理したい。

F2.8

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高コントラストにおけるLEICA 25mmの色づきを無視すれば2本のレンズに差は無い。

F4.0

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F2.8同様。

F5.6

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ここまで絞り込むとLEICAの方が僅かに良好、のようなドッコイのような。そんな程度の差。

全体チェック

今回のおさらいみたいな感じで前ボケ、後ボケ、玉ボケ、色収差をセットで確認できる項目。ピント面は「Nano Surface Coating」固定ですが、僅かにピント面がPROとLEICAで違うかも。その辺は加味して見比べてください。

F1.2

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

F1.4

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コントラストが高い部分のマゼンダな色づき方はドッコイかPROの方がちょっと良好。気にする差ではありません。後ボケはPROの方が柔らかい。

玉ボケはPROの方が綺麗かなぁ…、LEICAは色づいた玉ボケの重なる部分が荒ぶる描写となる。背景によっては「ざわつく後ボケ」になるかもしれません。

F2.0

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1段絞ればLEICA 25mmの玉ボケもかなり落ち着いた感じに変化。もちろん玉ボケ自体の大きさがF1.4と比べて小さくなる。

F2.8

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差はほとんど感じられない。

細かい事言うとLEICA 25mmの後ボケに色づきがあるものの、そんな重箱の隅をつつくようなチェックは野暮ってもんですよ。

F4.0

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どちらも変わらない描写。

F5.6

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F4.0と同様。黒い被写体ばっかりなので色ノリチェックできなかったのは反省点だなぁ…。GM1Sのブルーを見る限りではドッコイ。

まとめ

絞り開放の描写とボケ味を重視するならED 25mm F1.2 PRO

  • F1.2のボケ量
  • 非常に美しいボケ味
  • 軸上色収差による色づきの少なさ
  • 四隅における描写の安定性

特に後ボケの柔らかさは絶品。軸上色収差による色づきが無く、なおかつ非常に滑らかなボケ。これはLEICA 25mmやSIGMA 30mm F1.4と比べて明らかに差が出ている部分。

尚且つ前ボケの色づきも抑えられており、極端にコントラストが高い場面でもなければパープルフリンジに悩まされる心配もない。例えば日中のポートレートでよくある「服と背景の境界線に発生する色付き」が少なく安心して絞りを開けることが出来る。

また、四隅まで描写が安定しているので満足のいく画質でボケ表現と構図の自由度が高いのも特徴と言えるでしょう。

絞って風景撮影にも問題無く使えるが、より安価なLEICA 25mmやPROズームと比べて差は出ない。

じゃあ絞り開放の描写に12万円も出せるのか?という価値観は人それぞれ。個人的におススメはLEICA 25mmやSIGMA 30mm F1.4をとりあえず使ってみて、絞り開放の描写に満足できなければ25mm F1.2 PROに乗り換える。そうすると違いがハッキリと分かり満足度も高いでしょう。

初めから25mm F1.2 PROを選択するのが最短ですが価格に反映された「ボケの美しさ」を感じる事が出来るかどうかは分かりません。

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キットレンズからのステップアップにLEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH

  • F1.4のボケ量
  • 1、2段絞ると軸上色収差が収束
  • 絞った時の変化を楽しめる

25mm PROと比べて絞り開放付近でのボケ味や軸上色収差による色づきが多いのは事実。パソコンの後処理で色抜きしてもボケ味には影響があるでしょう。ただし、色付き方が極端に”邪魔者”と感じるシーンは少ないので「ふわっとした色付き」と感じればむしろプラスに働くはず。

絞ると色収差が落ち着き、四隅の描写も安定するので”変化が楽しめるレンズ”と言うことが出来るでしょう。価格はまあこんなもんでしょう、高くもなく安くもない感じ。

注意したいのは、”変化を楽しむレンズ”で括るとさらに安価な「シグマ 30mm F1.4 DC DN」が存在する点。描写は同傾向で周辺描写で言えばLEICAよりも安定しているので、LEICAの購入を考えているのであれば要検討。

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あとがき

機能性について

今回はサイズや機能について言及しませんでしたが、大きな差が存在します。

その最もたるのがオートフォーカス。25 PROは爆速とは言わないまでも高速かつ精確。コントラストAFの場合でも像面位相差AFの場合でも同じ。もちろんLEICA 25が遅い訳ではないのですが、25 PROを使うと「やっぱり違うなあ」と感じる。静物メインなら特にどちらも良いけど、家族写真や動物などでは明らかに差が出るかも。

さらに防塵防滴仕様のPROレンズはシーンを選ばずに持ち運べるのでとても信頼性は高い。LEICAは買って間もないにも関わらず、数回の使用で埃の混入がそれなりに目立つのはマイナス(描写に影響はないですが)。他にもMFクラッチやL-Fnなど使う人には重宝する機能が多い。描写に加えて機能性を考慮すると12万円と言うのも仕方ないかなぁ…。何しろ写りと機能性で競合するレンズが無いので価格が妥当かどうか検討つきません。

サイズは明らかにLEICA 25mmのメリット。フードを付けても25mm PROの鏡筒の長さ程度であり、フードを外して携行すればバッグへの納まり具合がPROと段違い。これは非常に悩ましいところで、描写や機能を考えるとPROレンズを持っていきたいところだが、バッグのサイズから妥協してLEICAというシーンがちょこちょこあった。

もうちょっと絞り開放の描写が安定したLEICA 25 IIがサイズ据え置きで出るのであれば、間違いなく売れるでしょうなあ…。

LEICA 25で地味に気になるフード逆付け不可も改善して頂けるとなお良し。

追記:逆光耐性チェックするの忘れてました。色ノリも含めて後日試してみます。

処理が快適なE-M1 Mark II

同じ2000万画素のカメラですが、処理速度はE-M1 Mark IIの方が段違いに早い。特にハイレゾショットなどファイルサイズの大きな場合などに影響による差が顕著。

撮影後にプレビューでチェックする場合にもPEN-Fは動作がモッサリしている。例えばハイレゾRAWを拡大して表示しようと思うとワンテンポ待たされる。カメラを分投げたくなるほど処理が重い訳ではありませんが、E-M1 Mark IIを触った後にその他モデルを触るとイラっとするかも。

その他 MFTの標準単焦点

オリンパス

初めての単焦点なら25mm F1.8が一押し。ボケ味に拘りたいのであれば「そりゃあ25 PROですぜ旦那!」とおススメしたい。

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パナソニック

キットレンズのばらし品や謎の白箱品が安価に流通して値を下げたと思われる25mm F1.7がお手頃で良い。LEICA 25mmは前述したようにシグマ 30mm DC DNと要検討。

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シグマ

個人的におススメは30mm F1.4 DC DN。安価ながら解像力と描写が中々良い。ネックは30mmという画角がちょっと狭いと感じるかもしれないところ。その分、25mm F1.4よりもボケ量を大きく見せることが出来る(同じ被写体を同じ大きさで写すならば)ので、ボケ量は25mm F1.2 PRO並み。

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コシナ

いつかは突撃してみたいF0.95シリーズ。いや、そこまで高いレンズではないのですけども…、マニュアルフォーカス専用レンズという点を体が受けて入れてくれるかどうか不安が残る。買うなら17mmだろうなぁ

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