αAの貴重な広角Zeiss Distagon T* 24mm F2 ZA SSM【評価・作例】

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F値を抑えたハイスペックな広角レンズ

αAマウント用の純正広角単焦点としては貴重な選択肢。ツアイスブランドで誕生した高性能な広角レンズ。

金属製の鏡筒は高級感あふれるもので、妥協を感じない造りで防塵防滴仕様を謳っていない点を除けば完璧。インナーフォーカス（リアフォーカス）の為、レンズの全長は変化せず前玉は回転しないのでフィルターワークを行いやすい。

AFはSSMによる高速で静音性の高いフォーカシング。

絞り開放から中央の解像力は非常にシャープで周辺部もそれに追随するように良好な性能。四隅は若干甘さがあるのでF2.8まで絞ると徐々に改善し、F5.6まで絞ればフレーム全域で高水準の解像性能を発揮する。

倍率・軸上色収差と共に良好に補正されている。軸上色収差はF2でやや確認でき、F2.8以上に絞るとほぼ解消したと言っても良いレベルとなる。

絞り開放ではかなり目立ち、F2.8まで絞ると大きく改善する。F4まで絞ればほぼ解消したと言ってもいいくらいだ。

コニカミノルタ時代から継承されるレンズのソニー仕様。

当然、現行の最新レンズと比べると逆光に弱く周辺描写がかなり甘い。とはいえ、超広角20mmをカバーする単焦点レンズはこれっきりなので選択する余地がない。

285gという軽量な点に価値を見出せば面白いかもしれないが、他のスペックは至って普通。

大きさを許容できるのであればタムロンの15-30mmの方がはるかに性能が良好。

2015年に登場した超広角の純正最新レンズ。

フルサイズAマウントがα99から更新されなかったので、「え？このタイミングでα用のフル広角だすの？」と物議を醸した。

その1年後、晴れてα99IIが登場し、α7R IIと同様で4200万画素の超高画素機として生まれ変わった。

広角を情報量が多い超高画素でカバーできるのはフルサイズならではと言った使い方。悩みの種はタムロンの15-30mmが半値で存在すること。

タムロンのデカくて重い大口径の広角ズームレンズ。

なんと言ってもF2.8で超広角をカバーするレンズとしては非常に安く、さらに光学性能は純正の大口径レンズと遜色ないもの。コストパフォーマンスは非常に良好だ。

とりあえず広角レンズに迷ったら候補にいれても問題無いだろう。

サードパーティ製のため、ボディ内のデジタル補正がなので撮って出しJPEGを使う場合には歪曲収差が補正できない点がマイナス。また、α純正と違って普及品のフィルターを装着できないので別途角型フィルターを購入しなければいけない。

しかし、そのマイナスポイントを差し引いても魅力的なレンズには違いない。デカさが気にならなければおススメの一本。