【評価･作例】ライトウェイトな望遠単焦点『EF300mm F4L IS USM』

サンヨンと呼ばれるコンパクト・高画質と良いとこ取りをした単焦点レンズ。

もちろん万能と言うわけでは無く、開放F値をF4に押さえている為に成し得たレンズスペック。ローライトなシーンではシャッタースピードを稼ぐために感度を上げる必要がある。また、1997年発売のレンズと言うこともあって、すでに18年が過ぎている。手ぶれ補正やコーティングが若干時代遅れになってきているのでスローシャッターや逆光での撮影時は注意が必要だ。

とは言えそのコンパクトでライトなボディはサンニッパ（300mF2.8）に比べると1kg軽く、価格は1/3程度に抑えられている。携帯性が高いと言うことはそれだけ撮影機会が増えてシャッターチャンスを多く得られる事になる。最近のカメラは高感度耐性もかなり改善しているので、絞り開放F2.8の大ボケさえ必要なければまだまだ選択肢に入れても良いレンズだ。フードは収納式になっているので、一々取り外す必要は無い。その点でも携帯性が良いと言える。

但し、大きくデフォーカスした状態からのAF合掌速度はかなり遅い。また、携帯性には優れるものの防塵防滴仕様となっていない点には気をつけよう。