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「ここだ!こうだ!これだ!」写真・機材道楽の備忘録

M.ZUIKO 12-100mm F4 IS PROはパナソニックで有効活用できるか?【検証】

   

前代未聞のF4高倍率はたしてLUMIXで使えるか?

「広角12mm~望遠100mmまで開放F値F4でカバー」「強力な手ぶれ補正」「高倍率らしからぬ光学性能」「マイクロフォーサーズとしては巨大」など極めて個性的なスペックを持つレンズが登場しました。

オリンパスレンズでOM-DやPENとの相性は良好。特にサイズで言えばOM-D、E-M1系との相性が良いですね。

一方で同じマイクロフォーサーズのパナソニック機で使うと…手ぶれ補正は作動するのか?描写は良好か?

と互換性の点で心配となり買い控えている方が多いのではないでしょうか。

オリンパス機と組み合わせた場合の強力な「シンクロ手ぶれ補正」が使えない点は気になることでしょう。そこで今回はオリンパスE-M1 Mark IIとパナソニックGX7MK2とで手ぶれ補正の効果を撮り比べてみました。

手ぶれ補正効果検証

撮影状況

  • 100mm(35mm判換算で200mm)にて撮影
  • 最短撮影距離でのマクロ撮影と3m程度離れた被写体を撮影
  • 普通に立った姿勢を保ち、両手でカメラを支え、ファインダーを覗いて撮影
  • 各設定値ごとに10カット撮影
  • E-M1 Mark II・GX7MK2はどちらも無反動の電子シャッター使用
  • 判定:ディテールがシャープならばOKカット
  • 判定:チョイぶれ(ディテールは怪しけど全体像はOK)はまぁまぁカット
  • 判定:全体像で明らかにブレているのはNGカット
参考画像

オリンパス OM-D E-M1 Mark IIの場合

SS
IS効果
1/25
(3段)
1/13
(4段)
1/6
(5段)
100mm
マクロ
OK 7 3 1
まぁまぁ 3 6 6
NG 0 1 3
1/6
(5段)
3/10
(6段)
3/5
(7段)
100mm
中距離 3m
OK 7 8 1
まぁまぁ 3 2 7
NG 0 0 2

マクロ撮影の距離ではさすがに手ぶれ補正の効き目が落ちるが、3mほど離れた被写体に対しては、まぁまぁカットならば7段分まで実用的な補正効果。NGカットが0と言う点を考慮すると公称値通りの6段が限界。

失敗が混じるものの遠景撮影では1秒以上の手持ちスローシャッターが望めそうですね。ただし、屋外はコンディション次第(風や振動などに影響されやすい)という点は考慮した方が良いでしょう。

続いてパナソニックのGX7MK2を使って撮影。

パナソニック LUMIX DMC-GX7MK2の場合

 ()内はE-M1 II 1/25 1/13 1/6
100mm
マクロ
OK 4(7) 3(3) 1(1)
まぁまぁ 5(3) 4(6) 3(6)
NG 1(0) 3(1) 6(3)
  1/6 3/10 3/5
100mm
中距離 3m
OK 8(7) 6(8) 3(1)
まぁまぁ 2(3) 4(2) 4(7)
NG 0(0) 0(0) 3(2)

接写ではシンクロ手ぶれ補正に対して僅かに劣る。どちらにせよ、成功率を考えると3段が限度。

面白いことに中距離では2000万画素のE-M1 Mark IIと同等の結果。これは2000万画素との有効画素数の差で、ディテールの甘さが出にくいのだと思われる。1600万画素のパナソニック機ならば、2000万画素シンクロ手ぶれ補正程度は見込めると思って良いかもしれません。手元にGH5やGX8が無いので2000万画素LUMIX機の検証は出来ないですけども…。

「1600万画素のオリンパス機とパナソニック機で比べたらどうか?」と言うと、おそらくオリンパス機有利ですがそこまで差は出ないはず。極端に暗いシーンやエクストリームなスローシャッターを求めなければ、パナソニックでも満足いくレベル。

余談:シャッターボタンの感触に差がある

E-M1 Mark IIはまさに「フェザータッチ」とでも言うべきシャッターボタンで、ちょんと押したらAFが作動する敏感なボタン。そして露光までのストロークがかなり浅い。

ただし、そこからボタンを押し込みきるまでの「あそび」がとても深い。押し込もうとすると手ぶれが発生し、反対に指を離そうとしても手振れが発生する。つまり、スローシャッターで露光中はシャッターボタン半押しのような感覚で維持しなければならなかった。

一方でGX7MK2のシャッターボタンはクリック感のあるタイプで、半押しから全押し、そして押し切るまでのストロークは非常に浅い。露光中はボタンを押し切って安定させることが出来る。

特に電子シャッターを用いて振動を極力抑える場面では気になるポイントでした。

余談2:電子シャッターについて

ローリングシャッターによる歪み現象は否めませんが、2017年前後に登場したカメラではかなり抑えられてきました。特にE-M1 Mark IIではよほど高速移動する被写体でなければ問題ないレベル。

GX7MK2の歪み耐性はE-M1 Mark IIほどでは無いものの「スローシャッターで振動を抑えるため」に使うのであれば電子シャッターは積極的に使いたい。高速シャッターではないため、屋内におけるフリッカーの影響は小さい。

と言う訳で「ショックフリー」とも言うべき電子シャッターの使用に大賛成。屋内で家族を撮る場合やスポーツ・動物を撮るとき以外は常時電子シャッターに設定している。

描写・サイズ

解像力

ズームレンジ全域で甘さの無い描写。解像するかしないかで言えば、間違いなく解像する。このレンズばかり使っていると描写に甘さの残るレンズが懐かしく感じるほど。

広角端も特に問題無し。

敢えて言えば1600万画素ではレンズ解像力に対してセンサー解像力が追いついてない。フレーム全体でバッチリ解像してしまうため、拡大しすぎて「線が太い描写」と錯覚してしまうかもしれない。

サイズ

ネックはやはりレンズの重量とサイズ。

もともとパナソニック機は小型軽量なボディが多いため、12-100 PROの大きさは明らかにバランスが悪い。GX7MK2ならそこまで悪くは無い。しかし、マイクロフォーサーズは「小型軽量システム」と認識して使っているのならば、このレンズは許容できないサイズであると感じるかも。

よく考えてみると、このレンズはパナソニックの大口径望遠ズーム「UMIX G X VARIO 35-100mm F2.8 II POWER O.I.S.」よりもサイズが大きいレンズ。

まあ、どの高倍率ズームにしてもそれなりにカメラボディから突き出る形となる。それならいっそ12-100 PROほどサイズ大きくても良いのでは?と言う考え方も出来る。

M.ZUIKO DIGITAL 12-100mm F4 IS PROの魅力とは?

  • 開放F値固定ズームであることの利便性
  • 広角12mmをカバーする高倍率ズーム
  • 防塵防滴
  • マニュアルフォーカスクラッチ
  • レンズ単体でも強力な手ぶれ補正
  • パナソニック機でもレンズ補正適用可能
  • しっかりとしたレンズの造り

画質に妥協しないで使う事が出来る新機軸の高倍率ズーム。大きなボケや明るさが必要ない限り、このレンズ一本で済ませることが出来るシーンは多いはず。

ちょっと高価なNDやC-PLフィルターをこのレンズで統一してしまうのも一つの手。フィルター径が72mmなので、ほとんどのマイクロフォーサーズレンズよりもフィルター径が大きい。72mmでフィルターをそろえてしまえば他のレンズでおmステップアップリングを装着して使えてしまう。

サイズの問題が最後まで付き纏うものの、GHやGシリーズならバランス良く使うことが出来る。GXシリーズでもGX8ならあまり気にならないかも。

そこさえクリアできるのならば、「パナソニック機でも有効活用できる」と言う事が出来ると思います。

購入早見表

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