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「ここだ!こうだ!これだ!」写真・機材道楽の備忘録

Nikon D850のフォーカスシフト撮影と深度合成の実践【機材レビュー】

      2017/09/14

フォーカスシフト撮影をやってみよう!

準備

  • Nikon D850
  • AF対応レンズ
  • 深度合成対応ソフト(今回はPhotoshop CC)
  • 三脚

風景撮影でも使えそうですが、外が大雨だったりするので今回は屋内にて物撮り。

フォーカスシフト撮影

1:ピント面の設定と仕上がり設定の準備

フォーカスシフト撮影はピントを奥にずらしながら撮影します。レンズが無限遠に設定してあると1ショットで撮影が終了してしまう。

つまり、初期のピント位置は「ピントを合わせたい部分で最も手前」に設定すること。

つまり、このようなピント面に設定しておく。

上の写真はSP35mmをF11まで絞って撮影。カメラ部分はまだまだ被写界深度外でボケてしまっていますね。

最後にやっておきたいのはピクチャーコントロールによる仕上がり設定。RAW出力にも対応していますが、ファイルサイズが大きい+現像枚数が多いので決め打ちしたJPEG撮影がオススメ。

2:メニューからフォーカスシフト撮影を選ぶ

さて、ピント面を合わせたらメニュー画面を開いて「静止画撮影メニュー」の最下部にある「フォーカスシフト撮影」の項目を選択します。

  • 撮影開始…押した瞬間からフォーカスシフト撮影が開始される。ドライブダイヤルがタイマーの状態では開始出来ないので注意。
  • 撮影回数…読んで字のごとく撮影回数。単純に撮影枚数の設定というだけであり、素材として枚数が足らなかったり、多すぎたりすることも。(後述)
  • フォーカスステップ幅…撮影毎にずらすピント量の指標。レンズのピント距離や被写界深度によって設定値を変えるべき項目であり、現地で要調整。
  • 待機時間…1回の撮影間隔。1秒に設定すると、300枚撮るのに300秒以上必要です。間隔を開ける必要が無い場合は0秒推奨。
  • 露出平滑化…微速度撮影と同じく、1ショット毎の露出ズレをなくすための機能。これも基本はオンで良いでしょう。
  • サイレント撮影…シャッターユニットいたわりモード、何百枚も撮影するのであれば強くオン推奨。ただし、屋内で人工灯によるちらつきが発生する場合には解除。

正直に言うと、「このシーンではこんな設定がベスト!」と言い切るのが難しい。

おおよその目安としては被写界深度が深い広角レンズならば、10~20枚でステップは「5」付近に設定するといい感じ。

マクロレンズや大口径望遠レンズなどは被写界深度が浅く、撮影枚数やステップ数値を低くする必要がある。

どちらにせよ、レンズ種類に加えて被写体までの距離も影響してくる。何度か試しに使って感覚をつかむしかないでしょう。

撮影枚数を多くするほど合成時のサンプル数が増えるので有利。ただし、4600万画素という巨大なファイルサイズを大量に扱うには高性能なパソコンが必要となってくるので注意。数年前のハイエンドなゲーミングPCでも処理に時間がかかりました。

回折による画質低下が無い程度にレンズ側の絞り値を高めることで被写界深度を稼ぐ。そして、撮影コマ数が少なくなるようなステップ値がオススメです。

3:撮影開始

設定が終わったら撮影開始。

開始するとD850が自動的にレンズのピントをずらしながら撮り始めます。

連写モード(撮影間隔0秒)の場合は数十枚程度ならあっという間に撮影完了。

深度合成(Photoshop CC)

1:ファイルを読み込む

まずはPhotoshop CCの「ファイル」>「スクリプト」>「「ファイルをレイヤーとして読み込み」を選択。

次の画面で深度合成のファイルを全て選択して読み込みます。

パソコンの処理能力をレイヤーのサイズや量が上回るとここでクラッシュします。(実績あり)

2:レイヤーを自動合成する

レイヤーを全て読み込むと、赤く囲った部分に表示される。

これを全て選択した状態で次の工程へ。

メニューバーの「編集」>「レイヤーの自動整列」を選択。

私もあまり詳しくないので解説できませんが「自動設定」でOK。

ただし、D850のフォーカスシフトは順序立てて撮影されているため、この工程は必要ないかも?

続いて、「編集」>「レイヤーの自動合成」を選択。

「画像をスタック」選択してOKボタンを押すと合成が開始される。

合成後は「ファイル」から「別名に保存」でJPEG出力なりTIFF出力なりで保存すれば完了。

完成です!なかなか良いのではないでしょうか。

細部の描写はやや甘さが残っていますが、合成枚数を増やして精度を向上させれば改善しそうです。

ハイライト周辺にハロっぽさが僅かにあるものの、許容範囲内。

オリンパスやパナソニックのカメラ内合成よりも良好。カメラ内合成の場合はハイライトやボケの処理で粗が目立つが、今回の方法はとても安定写り。

これは今後多用するかもしれないなぁ。屋外で風景撮影に使ってみたいところ。

通常撮影との比較

ご覧のようにF1.8だとボケボケ。

F16まで絞ったとしてもカメラボディにピントが合っていませんね。SP35mm F1.8の絞り値はF16が限界であり、ワンショットで被写界深度を深くできるのはここまで。

マニュアルフォーカスでピントの山を奥にずらすとカメラ側にピントは合うがレンズ前玉がアウトフォーカスになっている。

これら3枚の写真と深度合成の写真を見比べると効果は一目瞭然ですね。

Nikon D850で撮影するメリット

  • 電子シャッターによる微ブレの予防
  • 電子シャッターによりシャッターユニットの損耗回避
  • 4600万画素の高解像
  • 300枚までの自動撮影
  • 一括RAW現像対応

一眼レフでフォーカスシフト撮影に対応しているカメラが貴重な存在。さらに電子シャッターによって撮影枚数を増やしてもカメラの負担を心配しなくて済むのは素晴らしい。

フォーカスブラケットはマイクロフォーサーズが積極的に採用しているが、4600万画素の高解像で撮影できるのはNikon D850の強みと言えるでしょう。

ファイルサイズが恐ろしいことになりますが、RAW出力で保存しておけば事後の手直しも楽ちん。パソコンよりも高速なボディ内RAW現像でファイルの一括処理に対応している点も便利。

一方で注意すべき点はやはりファイルサイズ。数十枚ならまだしも100枚単位でフォーカスシフト撮影をするならば、大容量のメモリーカードが必要。さらにそれらを処理できる高性能なパソコンも必要となってきます。

PCソフトを使った合成がやや面倒ですが、4600万画素のパンフォーカス写真は圧巻。

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