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「ここだ!こうだ!これだ!」写真・機材道楽の備忘録

E-M1 Mark IIとNikon D850で家族を撮るときのカメラ設定【備忘録】

   

ニコンやオリンパスはカスタマイズの自由度が高い一方で設定値が細かく非常に複雑。今回は子供を撮る機会が増えてきたので、撮って出しの肌色やオートフォーカスについて見直してみたいと思います。

ニコン D850で撮る

ピクチャーコントロール「ポートレート」を調整する

正直に言うと、ニコン初期設定のピクチャーコントロール「ポートレート」は肌色やソフト感が個人的に好みでは無かったので徹底的に設定し直した。

「ポートレート」は他のプリセットと同じようにコントラスト・明るさ・彩度・色相は「0」に設定されている。

しかし、同じ「0」設定であっても「ポートレート」は「風景」と比べてコントラストも彩度も大きく異なっている。

  • コントラストはスタンダードや風景よりも低く、フラットよりも高い。
  • 明瞭度はニュートラルと同程度だが僅かに彩度が高い。

と言ったところ。

しかし「ポートレート」でも明瞭度が少し高すぎると感じるので「-1」に設定。

露出は少しハイキーが好みなので明るさを「+1」に設定。ここで「明るさ」を調整するのは絞り値やISO感度など露出設定に影響を与えないデジタル増感だから。露出補正からハイキーにしてしまうと部分的に白飛びやハイライトの諧調を損失しかねない。

コントラストは程よい設定値なので変更せず。さらに環境光により輝度差が大きくなる場合には「アクティブDライティング」をオンにしてシャドーの持ち上げを行う。

「ポートレート」の初期設定では人肌の色が物足りないため彩度を+1、そして赤味を強くするため色相をマイナス方向に調整する。

結果的に満足のいく設定となったのは以下の状態。

明瞭度を落とすと人肌がソフトに描写されるが、うぶ毛などが潰れてしまうので輪郭強調を強めに設定した。

ニコンのピクチャーコントロールの良いところはなんと言っても0.25刻みで数値を調整できるところ。他社では1段階ごとにしか設定できなかったりする。

ちなみに設定値におっては「A=オート」を使う事も出来るが、部分的にAを使うくらいであればプリセットの「オート」を使った方が分かりやすい。

アクティブ D ライティングを設定する

前述したように輝度差が強い場合にはシャドーを持ち上げる為にアクティブDライティングをオンにする。

ニコンはオリンパス機のように細かいトーン調整機能が無いため、JPEG出力でハイライトのトーンを維持しつつシャドーを持ち上げる場合にはこの機能を使わざるを得ない。

注意点は「強め」に設定するとシャドーを大きく持ち上げるため、シャドーのグラデーション部分でトーンジャンプが発生するかもしれない。

と言う事で基本は「標準」までを使い、あとは全体的に露出を持ち上げるピクチャーコントロールの「明るさ」で調整する。

静止画撮影モードを用途に合わせて設定する

D850にプリセットカスタムモードは存在しないが、自分好みのカメラ設定を記憶できる「静止画撮影モード」と言う領域が4つ存在する。

A~Dまでの領域に画質・ファイル形式・AE・露出設定値などを個別に記憶させることが可能だ。

私の場合は「A:Landscape」「B:Animal」「C:TEST」「D:Family」として使用中。主に使うモードを隣り合わせに設定しておくと瞬時に切り替える事が可能だ。

ボタンカスタム機能を使えばファンクションボタンに切り替え機能呼び出しボタンを設置可能。

ボタンを押しながらダイヤルを操作するとA~Dまでの撮影モードを行き来できる。つまり右手だけでモード変更が可能となる便利な機種なのだ。

ちなみにFn1にはAFエリアの一時切替機能で「オールエリア」を配置。通常は1点AFで瞳を追いかけるのだが、さっとパンフォーカスを狙いたい時にはFn1を押しながらAFを作動させることでオートエリアを呼び出すことが出来る。個人的にオススメ。

ちなみにRECボタンに「MODE」機能を割り当てることが可能。これで静止画撮影モードも優先AEモードも右手で操作可能となる。

フリッカー低減機能をオンにする

蛍光灯など人工光源下でのちらつき現象を緩和するための機能がD850に搭載されている。

これが非常に便利。

我が家のメインカメラであるミラーレス一眼はこの分野で無力に近い。

特に屋内で大口径レンズを使った高速シャッターで撮影する場合には目に見えて改善する。

ただし、この便利な機能は初期設定でオフとなっている。オンにすることで連写コマ速が低下するかもしれないのでこれは妥当と言えば妥当な判断。

しかし、私は連写速度の低下以上にフリッカーのちらつきが気になるので迷わずオンにした。

低速限界速度の設定は必須。

全自動の場合、屋内で動いている子供がブレるくらいにシャッタースピードが低下するまでISOを上げないように作用する。

これではブレブレの写真ばかり量産してしまうため、1/320秒程度に設定しておけば悪く無いはず。

別に低速限界を使わずとも、マニュアルモードでシャッタースピードを1/320秒に固定してもOK。

ただし、この場合は環境光が明るすぎる場合に自動調整には限界がある(ISO 64まで)。

オートフォーカスを設定する

オートフォーカスで設定したの上の3種類。

  • 3Dトラッキング時の顔認識…意外と食いついてくれるが、期待し過ぎると痛い目を見る。
  • 横切りへの反応…まだ煮詰めが足らない段階だが、今のところ「2」で安定。
  • 被写体の動き…赤ちゃんの動きが読めないので「ランダム」に設定。

画質を調整する

子供の写真は綺麗に残したい。

とは言え、1枚40MBのRAWで撮っていたらハードディスクがいくらあっても足らない。

それならばJPEGもRAWも「M」でOK。「S」だとちょっと小さすぎた。

基本的には撮って出しJPEGですが「奇跡の一枚」で露出や仕上がり設定で失敗した場合の保険。事後に問題無ければJPEGだけを使用。

ライブビューについて

如何に高性能なニコン一眼レフと言えどもライブビューの活用は絶望的…

実はそうでもない。

Nikon D850はフルサイズ一眼レフとしては非常に貴重な電子シャッター搭載機種なのです。

ライブビューに限りシャッターショック・ミラーショックから解き放たれる。実を言えばPENTAX K-1も電子シャッターを搭載しているのですが、撮影後に丁寧にもシャッターが動くので無音では無い。

と言う事で寝静まっている赤ん坊を撮るには最も適しているフルサイズ一眼レフと言えるでしょう。

ただし、ライブビュー撮影の場合にはアンチフリッカー機能が作動しないためフリッカーの影響をもろに受けるのが難点。

やっぱりライブビューAFは悲しい速度。愛と根性で乗り切るにはちょっと遅すぎる。像面位相差は載せないにしてもAF-Pレンズの拡充は急務だと思うのですよ。特に標準ズーム。

オリンパスOM-D E-M1 Mark IIで撮る

仕上がり設定「ポートレート」を調整する

正直に言うと、仕上がり設定で調整できる項目はD850よりも少ない。

個人的に彩度を「+1」に設定しているくらいだ。

eポートレートで撮る

仕上がり設定の調整が面倒な場合、手っ取り早く撮りたいならこのプリセット。

言ってしまえば画像処理による美肌モード。

おっさんや皮膚の皺にドラマを見つけるような場合にはオススメ出来ないが、嫁さんや彼女を撮るならオススメ出来る。

注意点は彩度やシャープネスを操作出来ないため味付けは非常に限定的。個人的に彩度が物足りないのだが、それを加味する手段がない。

また、ボディ内RAW現像の場合に処理時間がちょっとだけ発生する。

ホワイトバランスを調整する

ニコン機と同じく肌の色味が物足りない。

しかし、ピクチャーコントロールのように色相を傾けることが出来ない。

カラークリエイターと言う仕上がり設定を使えば色相を傾けることは可能だが、ちょっとクリエイティブ過ぎて家族を撮るには向いていない。

そこでホワイトバランスで赤味を増して調整した。効き目は極僅かだが、好みの肌色がJPEG出るようになる。

ハイライト&シャドウコントロール

オリンパスにはニコンのようにローカルコントラストを一発で調整できる「明瞭度」のような便利な項目が存在しない。

仕上がり設定「ポートレート」をそのまま使うとコントラストが強すぎる上、コントラスト値を下げると全体的に眠くなってしまう。

どうしようか…、と悩んで行き着いたのがハイライト&シャドウコントール。

「中間部トーン補正」の数値を大きく上げる。

さらに暗部のトーンをそのままにして、明部のトーンを下げることで黒を引き締めつつ被写体のコントラストを下げることが可能。

ただし、シャドウのトーンも中間域の補正で引っ張られる場合が多い。シャドウは中間域を上げた値の半分程度トーンを落としておくと良い感じ。

階調コントロールを使う

  • AUTO…自動的にシャドーを識別して少し持ち上げる
  • ノーマル…適正露出・色飽和や白飛びしそうな部分のトーンを下げる
  • ハイキー…ややオーバー気味の露出設定・色飽和や白飛びしそうな部分のトーンを下げる
  • ローキー…ややアンダー気味の露出設定

露出設定に働きかけるならばこの設定項目を使うと良い。ただし、オート以外は露出補正とやっていることが同じで、トーンの自動補正はあまりアテにしない方が良い。

AUTOのシャドー持ち上げはそこそこ効果が期待できるため、ダイナミックレンジの拡張(他社で言うダイナミックレンジコントロールやアクティブDライティング、高輝度優先にあたる)が狙いの場合には「AUTO」をチョイスすればOKだ。

AF

基本的に子供を撮る場合は接写することが多いはず、それならば「粘る」よりも「俊敏」側に設定しておくと良いでしょう。

E-M1 Mark IIは瞬時に3系統のAFを切り替える事が可能である。

  • 通常モード
  • Fnレバー2 モード(機能適用の場合)
  • Homeボタン(機能適用の場合):私はFn1に配置している

それぞれにAFエリア設定とフォーカスモードの設定が可能だ。それぞれに与えた設定は以下の通り

  1. S-AF:1点
  2. TR C-AF:1点:瞳・顔優先AF
  3. オールエリア:C-AF:瞳・顔優先AF

この3通りがあれば家族撮影の大部分を賄う事が可能。

特にTR C-AFと瞳AFの組み合わせはオールエリア+C-AFよりも良好。

C-AFは横顔やうつ伏せ状態の顔を認識し辛いが、TR C-AFならば顔検出を外れたとしてもコントラストが高いまつ毛に食いついてくれる。

例えば右端のシーンだとオリンパスでは顔認識から外れるはず。しかし、TR C-AFなら継続可能。

パナソニックやソニー、キヤノンよりも顔認識が甘いオリンパスながら、けっこうTR C-AFでなんとかなる。(α7 II・GX7MK2・GM1S・Kiss X9・EOS 6D Mark II比)

正直なところ

このように設定をあれこれ悩まずシンプルに撮りたいのであればキヤノンかパナソニックの色再現が好き。

特にキヤノンは何も考えずオートモードかポートレートで撮っておけば綺麗な記録写真が完成する。パナソニックはキヤノンほどでは無いが、なかなか良い肌色。実を言えばポートレートよりもビビッドが好み。ソニーはフルオートだと色とシャープネスが少しきつ過ぎる印象。

しかし、ニコンやオリンパスのように色々と設定値を弄りながら楽しむのもまた良し。カスタムは特にこの2社が面白い、設定を煮詰めれば最も好みの描写をするような気もするが、そこまでの道のりはまだまだ遠い。

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