とるなら~写真道楽道中記~

「撮るなら…ここだ!こうだ!これだ!」を探し求めてカメラ片手に写真・機材道楽の備忘録

PENTAX K-1を150日使い込んで分かった「8つの良いところ」「5つの悪いところ」

      2016/10/19

PENTAX K-1を発売日に購入しておよそ半年ほど経過したので、使用感の総集編として本ページを作成しました。

主に風景や静物・旅行などで使用しており画角は超広角~中望遠がメインです。望遠・超望遠レンズを使う方とはやや使用感が異なる場合がございますのでご了承ください。

これからPENTAX K-1を購入しようと検討している方の参考になれば幸いです。何かご質問があれば最下部のコメントからどうぞ。

撮影機能

描写性能

PENTAX K-1

PENTAX K-1 / HD PENTAX-D FA 15-30mm F2.8 ED SDM WR

トリミング上等の3600万画素

従来の1600万画素や2400万画素のAPS-Cクラスと比較するとすさまじい解像力の3600万画素。

FHDの液晶モニターで鑑賞するには明らかにオーバースペックな画質ではあるが、ちょっとくらい拡大しても余裕の解像力を見せつけてくれるのは頼もしい。

最新の超広角DFAレンズを使えば四隅までバキバキ解像し、超望遠ズームを使えば狙ったポイントをトリミングすることも出来る。

さらに憧れのFAリミテッドは本来の画角を取り戻し、レンズの光学性能を持て余すことなく描写性能を最大限まで引き出すことが出来る。

反面、オールドレンズには画素数が過剰気味で、細部の色収差が補正できていない点が目立つ。正直RAWで撮るよりも撮って出しJPEGで割り切って撮っちゃった方が精神的に良い。

DAレンズ資産を有効活用できるAPS-Cクロップ

APS-Cクロップを使ってもK-5IIs並みの解像力を維持しているので、DAレンズをクロップして使うのも結構いける。

特に中望遠・望遠レンズのD FAレンズが出そろっていない現状があるため、むしろDAレンズを積極的に取り込まないといけない状態だったりする。

もちろん、K-70やK-3IIのような2400万画素クラスで撮影するのがベスト選択肢。とはいえ、1500万画素あれば一般的なプリント出力に対して十分な解像力を持っている。

K-3シリーズからK-1に乗り換えてクロップを使うと…、1500万画素の解像力には不満が出るかもしれない。

諧調性は良好だが、APS-Cと比べて際立って差があるわけでもなし

センサー性能はすこぶる良好らしく、DxOMarkのセンサーベンチマークでは上位に食い込む優れっぷり。

とは言っても、K-5IIの時代からセンサースコアがそこそこ良かったので、K-1に乗り換えて「見違えるほど進化した!」と感じるところまではいかない。

APS-Cモデルのようにハイライトが飛ぶときは飛ぶし、シャドーは持ち上げればしっかりノイズは出る。有効画素数が向上しているので全体像を見た場合には目立たないが、等倍鑑賞するとしっかりノイズが発生している。

最終的に画質を追い込むのであれば、NDフィルターやC-PLフィルターを使ったフィルタワークは必須と言った感じ。むしろフルサイズセンサーを使うからこそ画質を追い込む価値があるので、是非フィルタを使って撮影したいところ。(最近、特にそう思うようになった)

描写性能(ノイズ処理)

PENTAX K-1-4623

ISO3200が使いやすくなった

「最新のデジタル一眼カメラとしては」十分な性能を持っている。

高感度ノイズは時と場所によって許容できるISO感度が違ってきたりするので一概にはなんとも言えない。APS-Cでは許容範囲ギリギリだったISO3200を余裕をもって使えるようになり、旅先の記録写真としてはISO12800でも余裕で使えるという印象。

とは言え画質優先で臨むのであれば、ISO感度は800以内に収めたいなという気持ちはまだまだ捨てきれない。そんな感じ。

特にダイナミックレンジは感度上げればしっかり狭くなってしまうので、「ここぞ」という場面ではしっかり三脚を立てて低感度で臨みたい。

comp1_dr

DXOMARKより

ノイズ処理は従来通りの傾向

よくもわるくもペンタックスのノイズ処理がより高度になった。キヤノンやフジフィルムとはちょっと路線が違う味付け具合。

解像感を残したノイズ処理は線の多い被写体には効果的なものの、平面的な被写体を写すとざらっとしたノイズ感がやや目立つ。

逆にキヤノンやフジフィルムは平面的なノイズ感を消して艶のあるノイズ処理。細部のディテールは潰れがちなものの、使いやすい印象はある。誤解を恐れずに言えば、積極的に高感度を使えるのはEOS 80DやX-Pro2の方だった。

高感度用のカスタム設定モードを組む(撮って出しJPEG用)

ノイズ処理の感じをキヤノンやフジフィルムに似せる事は可能で、カスタムイメージの詳細設定でシャープネスをがっつり下げてコントラストを程よく落としてみる。

すると、粒子状のノイズがかなりおとなしくなるので高感度が使いやすくなったりする。とは言っても、その設定は低感度では逆効果となってしまう為、ユーザーカスタムモードに「High ISO」設定として登録して普段は使わないようにする使い勝手が改善する。

シャープネスをミニマムまで下げてやるとISO12800でも余裕で使える印象。カスタムモードが余っているのであればおススメ。
注意点はファインシャープネス・エクストラシャープネスを使わないで、シャープネスの状態でミニマムにすること。

AF

PENTAX K-1-5685

風景や静物相手ならこれで十分

風景や激しく動かない動物が被写体の場合がほとんどなので、特にこれと言った不満もなく。

かと言って、PENTAX K-3から大きく進化している訳でもなく、相変わらず両端のラインセンサーはやや信用が置けない代物。

K-3系と同じく、中央上下3点はF2.8対応のクロスセンサーで、ここに限って言えばかなり精度の高いAFが期待できる。(明るいレンズを被写界深度浅い状態で使った場合の精度として)

結構暗いシーンでも頑張ってくれるので、基本的に大口径レンズを使う時は中央1点。

シャッターチャンスにワンテンポ遅いAF

精度は高いものの、ピントを追い込む際に「スーーーピタ!」ではなく、「スーーーッスッスッス、ピタ!」って感じで、シャッターチャンスからワンテンポ遅れる場合が結構発生する。特にその傾向はボディ内モーターを使う場合には顕著で、D FAマクロ100WRで昆虫を撮る場合これにやられるシーンが結構あったりする。微風で花が揺れている時なども同傾向。

追従する必要があるシーンではキヤノンのEOSシステムを持ち出して撮影するので、ペンタックスはほぼ静物専用。D FA70-300 PLMあたりが出るとちょっと方向性が変わるかもしれない。

決して動体が撮れないカメラではないと思うので、あとは足りないAF性能を愛と知恵と根性で乗り切ればイケそうな気がする。

キャッチインフォーカス機能を使う

カスタム設定4ページの24項目「キャッチインフォーカス」をオンにする事で、シャッターボタンを押しておけばピントがあった瞬間にシャッターを切ってくれるモードになる。これで合掌とシャッターの間隔を短くすることは可能。

AF設定でAF-Sを「レリーズ優先」にしていると効果を発揮しないので、「フォーカス優先」に切り替えておくこと。

暗いシーンではAFフレームが見づらい

透過液晶によって常時AFフレームが表示されるようになったので、フレーミングしやすくなっている。

しかし、黒色のAFフレームは暗いシーンでは全く見えなくなってしまいフレーミングの難易度がやや上がってしまう。

そんな時はK-1左側面の「AF MODE」ボタンを押しっぱなしにする事でフレームが赤く点灯しっぱなしとなる。そのまま電子ダイヤルを回すと測距モードが変更されてしまうが、シャターボタンを押す分には問題なく作動する。

連写(ドライブ)

PENTAX K-1-5287

AF同様にあまり連写を必要とするシーンで撮影しないため、特に不満もなく撮影可能。

とは言え、鉄道を絡めた撮影時には置きピンで連写してコマ数を稼ぐときもある。秒間4.4コマしか稼げないので、K-3から乗り換えるとおよそ半減。ハッキリ「連写が遅い」と感じてしまうレベル。

「ここだ!」と言う瞬間から連写し始めて最初の一コマ目に一発入魂してあとは保険的な意味合いでよく使ってたり。

たまに「肌色補正」や「明瞭コントロール」を入れっぱなしにして、貴重なシャッターチャンスを「処理中」で見逃してしまった事は少なからずあったり…。

本番前にこれらの設定は必ず切っておくこと。(自戒の念)

シャッター

K-3系とはまた違ったシャッター音で、キレのある音がする。

ミラーアップやシャッターの反動は良く抑えられており、フルサイズ機にしては十分制動性に優れている。ニコンのD750のようなシャッターショックの大きさは感じず、D810と同等かそれ以上な印象。K-3系と比べてもシャッターショックが極端に大きくなった感じはせず、むしろあまり違いがないような錯覚を受ける。

さらにシャッターショック皆無の電子シャッターがファームウェア1.30で導入されたことにより、さらに高画素機を活かす土壌が出来上がってきている。ミラーアップ後に電子先幕を使用するD810よりは上手な印象。

ただし、フリッカーには弱く屋内で使用する場合には一度チェックした方がよし。また、読み出し速度による同様の問題としてローリング現象が起こりやすいため、動体がフレームに入ると破綻する恐れがある。

リアレゾも同様に電子シャッターを使用するのでフリッカーが弱点だったり。

とは言え、一眼レフカメラのジャンルで電子シャッターを使用可能にしている機種は少ない。K-1は(ひょっとすると他にないかもしれない)電子シャッター使用可能という貴重な高画素一眼レフ機だったりする。

ファインダー

K-3と比べて、とびっきり見やすくなっている訳ではないものの、フルサイズ一眼レフとしては及第点のしっかりとしたファインダーを搭載している。(最近のミラーレス一眼のファインダー倍率が凄すぎるのです)

特に透過液晶を挟んだモデルであり、ファインダーの情報量が向上している点はグッド。お陰様で露出調整と電子水準器(2軸表示)が同時に表示できるようになった点は評価したいポイント。

反面、透過液晶によりファインダーの見え方が僅かながら暗くなってしまった事や、AFフレームが暗いシーンでは見えづらいなどやや不満な点もあったりする。

一番の悩みは後述する換装したアイカップとフレキシブルチルトが干渉する点。使えない事はなけど…引っかかりがとても気になる。

手ぶれ補正

特に効き目が上がったなと感じるのは広角レンズ使用時で、手持ち撮影で水流に流動感を出すことができるスローシャッターを使う事が出来るようになった点は感動。

とは言え、望遠レンズ使用時はファインダーに手ぶれ補正が反映されないのは従来通り。特に超望遠のようなカテゴリでは手ぶれをもろに拾ってしまうので、他社で超望遠レンズを使うよりも難易度が高いのは確か。特に超望遠レンズで近接撮影はかなり難しいジャンル。

ライブビュー時には手ぶれ補正をしっかりと補正した状況でライブしてくれるのだが、撮影時には電子シャッターと手ぶれ補正を併用できないのが痛いポイント(SRかESのどちらか一方をオフにする必要がある)。

構図微調整・水平補正

風景撮影に便利な自動水平補正と、三脚使用時には構図微調整が地味に便利。

自動水平補正は手ぶれ補正のオプション機能として使用可能なので、電子シャッターやリアレゾと併用できない。しかし、そもそもそういう時は三脚を使って構図微調整を使う。

構図微調整はリアレゾと併用可能なので、三脚側でいちいち微調整しなくて済むのはペンタックスの特権。

作画機能

ホワイトバランス・カスタムイメージ

PENTAX K-1-5553

カスタムイメージ「ほのか」

ホワイトバランスは特にK-3系と変わりなく、CTEがたまにツボに入って良い感じ。

カスタムイメージにはニューフェイスとして「オートセレクト」「フラット」が参入。

オートセレクト

オートセレクトはカスタムイメージをシーンに最適なチョイスに自動的に選択してくれるモード。公園を散歩すればだいたい「風景」で、花を撮る際に色が飽和しそうだと「ナチュラル」になったりする。

風景写真をオートセレクトに任すとだいたいこの2種類しか使ってくれない。ほのかやリバーサルフィルムなどを適度に取り入れる「遊び心」みたいなクリエイティブオートみたいなモードがあると面白そうなのだけども。

フラット

フラットはそのままJPEGとして吐き出すにはあまりにみ味気ない、よく言えばレトロな写真。ボディ内RAW現像を中心として使いたい場合にはこういうのもアリかなと思ったりする。

ボディ内RAW現像で色々試してみる

隠れたペンタックスの魅力として、ボディ内RAW現像が強力な点。

RAWで撮影しておけば露出設定やHDR・RRSなどどうしようも無い点を除けばほぼ全てのパラメーターを後からでも調節できる。

もちろんカスタムイメージやその詳細設定までバッチリ変更可能。とりあえず「フラット」で撮影して後から弄るのもあり。

リアルレゾリューション

PENTAX K-1-3334

  • 木の揺らめきは不可
  • 光のゆらぎも不可
  • 光のちらつきも不可
  • さざ波も不可
  • 屋外の植物も微風で不可

などなど、とにかく動く被写体にはめっぽう弱いけど、建造物や静物には会心の一撃を放つPENTAX K-1の奥の手。4枚からなるRAWデータは5000万画素クラスに比肩する解像力を発揮するのじゃないか、というくらい飛躍的に解像力が増す。

飛び道具の域を出ない機能ではあるものの、価格が一回り高い超高画素機と同様かそれ以上の解像力を手に入れる事ができる機能が付いているのは良いこと。

レンズの潜在能力をグッと引き出す機能なので、レンズの光学性能もある程度要求される。また、リアレゾを使うチャンスは限られており、無理に粘っても上手くいかない公算が大きい。キッパリとあきらめる決断も大事。

また、リアレゾは同露出で4枚の写真を合成する機能なのでダイナミックレンジに働きかけるにはHDRやブラケットで撮った方が無難。

HDR

PENTAX K-1-5926

「Advanced HDR」

K-S2で初登場した「アドバンスドHDR」が結構面白くて、ついにでA-HDRでも撮っておくなんてことも。

HDR+明瞭度MAXと言った味付けの特殊なHDRモードで、ハマるときとハマらないときの差が激しく「とりあえず撮ってみないとわからない」と言った類の機能。

ちなみにHDR撮影中はSDカードに書き込みが終わるまで次の撮影にいけないという足かせ付。書き込み速度の遅いカードを使っていると結構待たされるので、容量少なくても高速書き込みできるカードをチョイスするとストレスフリーで撮影可能。

スローシャッターとは比較的相性が良いなと感じる。

肌色補正

公式ではあまり大きく謳っていないものの、嫁さんが綺麗に写る魔法じみた超機能。

10月号の月刊カメラマンを参考にして頂くとわかりやすいかもしれない。(K-70における肌色補正の効果を競合機種と検証した特集)

適用するとワンショット事に「処理中」で連写が利かずテンポが悪いため、あとからボディRAW現像で補正をかけた方が良かったり。

モード2はさらに明瞭コントロールをマイナス補正するのでさらに柔らかい表現となる。

明瞭コントロール

リコペンの隠れた銘機能その2。

他社にも明瞭補正を掛ける設定はあるものの、infoボタンのコントロールパネルから呼び出すことが出来るのでオンオフの切り替えが楽ちん。

K-S2で初登場した時は「明瞭強調」というプラス補正だけのものだったが、マイナス補正もかける事が出来るようになり幽玄な雰囲気を醸し出すことが可能となった。

肌色補正と同じく、適用すると連写不可となるので注意。

操作性

スマートファンクション

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

PENTAX K-1のサイズと機能性を両立した新機軸。

ボディサイズが小さいことにより、ボタンを多く配置できない代わりにモードダイヤルと第3の電子ダイヤルを搭載する事で9つのFn機能を一手に引き受ける事が出来るようになっている。

Av・Tv・TAv時には露出調整モード、M時にISOモードを割り当てておくと結構便利。

また、普段あまり使わないWiFi機能をさっと起動できるのもスマートファンクションならでは。BKTの使い勝手がイマイチ悪かったものの、ファームウェア1.30で改善されている。

また、同じくファームウェア1.30でクロップモードに1:1の正方形が追加された。複数あるクロップモードを選択する場合にもこのスマートファンクションは便利。

逆に、HDRやSR、ドライブなどはあまり使わないかな。むしろ購入してから一回も使っていない。

スマートファンクションのデメリットとして、サブ液晶が追いやられてしまい必要最低限の表示しかされなくなった事。ドライブ関連の表示は無くなったので、背面液晶を確認する他ない。また、余計な凹凸が増えているので、隙間に埃がたまりやすい。

もう一つ言えば、ちょっとだけ専用の電子ダイヤルが硬いと言ったところ。

フレキシブルチルト

DSCF2009これまた新機軸の液晶モニタ。未だかつてこのようなギミックのカメラがあっただろうか。

ベースはチルト液晶で、可動範囲でグリグリできるようになっている。上方向には90°ほど、あとはそれぞれ45°程度可動するようになっている。

光軸を大きくずらすことなく四方から背面モニタを確認する事が出来るので、他の可動方式にはないメリットが存在する。気がかりは強度だけども、1㎏のボディと1㎏のレンズを装着した状態でモニタをつかんでぶらぶらしても問題ないらしい。

あとはタッチパネルさえ導入されればなーと言ったところなので、後継モデルに期待。

難点は上の写真のようにアイカップを換装すると干渉してしまう点。特に横方向に展開する時に大きくぶつかる。

また、裏側についているアシストライトに惹かれて、虫を挟んで潰してしまったことが一回あった。

フレキシブルチルトを動かしてみる(別記事)

アシストライト

P9820303

「一眼レフにピカピカひかるLEDランプ」と世にも珍しい機能を搭載したPENTAX K-S1から、一気に実用段階にまで引き上げたのがアシストライト機能。

  • ライトを忘れた時の距離指標の確認の非常手段
  • いい意味でも悪い意味でも目立つ
  • 足回り(三脚穴付近)にも欲しかったが、フレキシブルチルトを動かすことである程度対応可能

と言う便利な機能。距離指標を確認できるのは結構便利だった。あまりピカピカさせるとホタル撮影の邪魔になったりするので、光らせるタイミングと場所は要検討。

前述したように夜間使うと光に虫が寄って来て液晶モニタとボディの間に挟んでしまう実績を作った。

電源オフ時にもマウント部のライトを光らせる事が出来るので、夜間の屋外でレンズ交換もいける。ただし、前述したように虫が引き寄せられてマウント内部に…という可能性もありそうで怖い。

電源オフ時にライトだけ光らせる機能は技術的に結構ハードルが高いそうな。

アウトドアモニタ

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

フィールドカメラを自称するペンタックスだけに、使い勝手の良さが現れている機能の一つ。たかが液晶モニタの輝度変更モードと侮るなかれ。

この機能が十字ボタンという一等地に割り振られているカメラを見たことがあるだろうか?

ほかに採用しても良い機能がありそうなものの、あえてこの機能を十字ボタンに割り振る事が出来るようにしたのはある意味すごい。開発の方はよくぞ思いついたと素直に称賛。

強烈な太陽の元で「少し撮影した写真を確認したいな」と言う時にさっと輝度変更が出来る操作感はスマホに近いものがある。

注意点はプラス補正すると輝度が上がるほか、コントラストにもやや影響しているような感じ。輝度が高いまま撮影を続けると、出来上がった写真をパソコンで見た際に印象が大きく違う事もある。

ボタン・UI

カスタム可能となったコントロールパネル

p9830174

これまではinfoボタンのコントロールパネル機能は固定されたものだった。しかし、K-1は自分のよく使う機能を優先的に割り当てる事ができ、特に使わない機能は省くことが可能となった。個人的にカスタム状況は上の写真のような感じ。

焦点距離を入力する機能を呼び出しやすくなったので、オールドレンズのズームレンズの使い勝手が大きく向上している。また、ファームウェア1.30で追加された電子シャッター「ES」をこのメニューに登録する事が可能と芸は細かい。

Fxボタンの自由度は狭い

一方でFx1・Fx2ボタンの設定項目は少ない。ここで選べる項目はinfoボタンで選択した方が早い機能もあったりするので、あまり活用していないのが実際のところ。

Fx2はアウトドアモニタで固定だが、Fx1の役割が宙に浮いている。ここに「露出設定のステップ」や「キャッチインフォーカス」などのCメニューを割り当てられると面白いのになぁ…。

鍵ボタンやスマートFnと被っている「露出調整ボタン」「ISOボタン」もカスタムしたかったところ。

PENTAX K-1をより使いやすくするためのカスタム設定(別記事)

外装・内装全般

アクセサリ

アクセサリドアは基本的にしっかりとした造りで防塵防滴性に配慮されているなと感じるものの…ヘッドホン端子とマイク端子のゴムカバー。君たちはだめだ。外れすぎる

バッテリー

良くも悪くもD-LI90P。

K-3系の予備としてストックしていたバッテリーをそのまま使えるのは利点。645Zも実はこのバッテリーだったりと、ユーザーに優しいメーカー。

バッテリーの持ちはK-3並み。普通に1日は持つので、予備としてもう一個持っておけば十分。互換バッテリーを追加グリップに装着して使っていたところ、ミラーが途中で止まっちゃう気持ち悪い不具合が数回発生した。(互換バッテリーが原因かどうかは確かではないものの…)

ボディ

EOS 5DやD810を考えるとサイズは小さい。その実、中身はしっかり詰まっているので実は重量はそこそこあったりする。

そのおかげもあってか、シャターショックが少なく安定性に繋がっているような気がしないでもない。

K-3と比べてグリップが大きくなっており、小指が余ることなくしっかりとホールド出来る点はAPS-Cにはなかったメリット。縦持ちグリップの必要性がかんり薄れている。

キャンペーンで縦持ちグリップをもらったものの、あまり使っていないのが現状。コンパクトなボディがスポイルされてしまい収納性が落ちてしまうのも一つあるが、縦位置グリップに十字ボタンが無いのでAFフレームを移動させづらいというのも一因。

例によって追加グリップはプラスチッキーだが、しっかりとした造りで一度高い位置から落としても無事だった。

センサー・ミラー・透過液晶

フルサイズの宿命であるセンサーへのごみ付着を実感。使用して3か月ほどで目立ったゴミがついたので、ペンタ棒で掃除を実施。

また、ファインダーは透過液晶を挟んだことでフォーカシングスクリーンが交換不可に。内部ゴミが混入すると自力では清掃が難しいのでSCに送るしかない。ちなみに私の個体もすでに中央下に目立たないゴミが一つ。

PENTAX K-1 総評

念願のフルサイズ、というバイアスがかかっているものの満足している事には変わりない。価格と機能性・スペックのバランスが良く、それでいて実際にフィールドで使う時の操作性が良好。

いい意味で「アマチュアの為にデザインされた高性能一眼レフカメラ」と言える

EOS 5DやD810のように半ばプロ仕様な部分が介入しているデザインと比べると、機能・操作性が素直で軽快に扱える。それでいて描写性能はハイエンドなフルサイズセンサーの高画素機らしいスペックを持っているという点が魅力なポイントだと思う。

プロが要求する「80点で打率の高い写真」ではなく、失敗も成功も重ねながらじっくり付き合っていけるカメラ。

それがPENTAX K-1

いいところ

  • PENTAX史上初の3600万の高画素モデル
  • 高画素を活かす土台が出来上がっている(レンズ以外)
  • フィルム時代におけるレンズの光学性能を余すことなく使い切る事ができる
  • 実用的なAPS-Cクロップの解像力によりDAレンズが使える
  • 高感度耐性の向上(ISO6400までは問題なく、ISO12800も設定次第)
  • 肌色補正・明瞭コントロールなど、作画機能の使い勝手が良い
  • 電子シャッター使用可能(ファームウェア1.30)
  • フレキシブルチルト液晶

わるいところ

  • APS-Cと比べて見違えるほど諧調性は向上しない
  • 高感度ノイズのざらつき方はAPS-C同様の傾向(粒子があらい)
  • AFはAPS-C(K-3系SAFOX 10)と大きく変わらない
  • D FAレンズ群のラインナップ(今後に期待)
  • Fxカスタム項目の選択肢の少なさ

PENTAX K-1 購入早見表

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PENTAX K-1 ボディ
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レンズ

D FA

ロードマップに載っている新レンズの拡充は急務、という印象が拭い得ないD FAレンズ群。

  • 他社と比べて圧倒的に選択肢が足りない
  • 汎用性の高い望遠ズームが欲しいところ(サードパーティ製の古いズームくらいか)
  • フィルターワークのしやすい広角レンズが現行レンズにない
  • 広角レンズを活用しやすい機能が豊富にそろっているだけに広角レンズの種類が無いのが残念

風景メインなら15-30+28-105 or 24-70。ただし、24-70はフィルター径が82mmなので結構馬鹿にならない出費となる。それを考えると28-105の62mmフィルター径は結構お手頃。超望遠でシステムを組みにしても28-105mmは持っておくと便利な一本。総じてマストな一本だと感じる。最近、やや値上がり気味。

ギャンギャン煩いDFAマクロ100WRはAFの遅さに目をつぶればフルサイズを堪能できる一本。中望遠ポートレートレンズ代わりにならないこともないので、余裕があれば揃えておくと幸せになれるかもしれない。個人的にはこれをリニューアルしてほしいところ。

50マクロはD FAシリーズの中では唯一の耐候仕様の無いレンズ。ロードマップに載っていないのでリニューアルされるかはわからないものの、今は買うべきでは無いかなと思う。

何気にDFA単焦点がボディモーターAFのマクロレンズしかないという現状。

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DA

  • 種類が豊富で防塵防滴の選択肢が多いのはGood
  • DA★300、200がFF対応レンズとして選択肢があるものの、SDMのAF速度が泣き所
  • 最終的にDFA望遠ズームが出ないのであればHD DA55-300PLMもアリかなと思ってはいる
  • APS-Cと併用前提なら資産としてストックしておくのはアリ。コンパクトな単焦点は他社にない貴重なレンズ群

不足するD FA群の望遠レンズを補う意味で★200や★300。AFはやや遅い方なので、動体追従は期待しない方が精神的に良い。

DFA15-30が高くて買えないけど広角使いたいのであれば、FishEYE10-17で14~17mmの焦点距離がケラれずにフルサイズでも使用可能。

35Limitedは広角マクロとしてD FAに無いジャンルを開拓できるので、案外面白い選択肢。ただし接写以外ではケラれる可能性大。

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smc PENTAX-DA 50-200mmF4-5.6 ED WR 新品・中古情報
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HD PENTAX-DA 560mmF5.6 ED AW 新品・中古情報
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FA・FA J

  • 何を求めるかによって価値観が分かれる存在
  • FAを使うのであれば2400万画素くらいがちょうど良いかなと思ったり
  • コンパクトなAPS-Cカメラとはバランスが取れていたが、ややマッシブになったK-1に装着するとレンズがとっても小さく見える(FA77・FA43)
  • D FAの穴埋めとして活躍が期待されるが、FA Limitedと35・50以外はとうの昔に生産中止

FA50はリニューアル予定になっているので、今買うのは微妙か。FA35は「隠れスターレンズ」の異名を持つ銘玉で、中古の良玉がねらい目。

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smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limited 新品・中古情報 新品・中古情報 新品・中古情報
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smc PENTAX-FA 35mm F2 AL 新品・中古情報 新品・中古情報 新品・中古情報
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smc PENTAX-FA 50mm F1.4 新品・中古情報
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オールドレンズ群(P-K、M、A)

  • 電子接点のあるAマントやFマウントで誤作動を起こす場合があった
  • P-Kマント以降をダイレクトで装着できるのは魅力的
  • フレキシブルチルト+ピーキングで結構簡単にピント合わせが出来る
  • 値上がりがすさまじく、Aレンズ群は特に現行並みの高価で出品されることも

サードパーティ

  • シグマ・タムロンが消極的で無念
  • 高解像を意識しなければタムロンのA09やA001も結構いける(LV不可なA001は残念)
  • シグマはレンズデータがEXIFに記録されないので歪曲や減光のデジタル補正を掛けづらい
  • シグマの干渉問題
  • 選択肢の少ない広角や望遠レンズの埋め合わせとしてはアリ(ただし全体的に光学設計が古い)
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12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL 新品・中古情報
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サブ機の考え方

望遠レンズの必要性

現在、DFAには巨大な望遠レンズしか存在しない。(★70-200、150-450)

さらにフルサイズに対応するDAレンズも(★300、★200、560)と単焦点で汎用性のあるズームレンズではなかったりする。

サードパーティ製にフルサイズに対応する望遠ズームが存在するものの、最新モデルへ更新が止まっており3600万画素に対応する光学性能では無いと言い切れるもの。

と言うことで、現在K-1にFF対応する「コンパクトな現行型の望遠ズームレンズ」が存在していいない。

現状ではサードパーティ製で妥協するか、APS-C対応のDAレンズをクロップして使うかの選択を迫られることになる。

この場合に望遠システムをK-1ではなくK-70やK-3IIなどAPS-C機に任せたり、いっそ被写界深度を稼ぎやすいマイクロフォーサーズまでセンサーサイズを落としてやるという手段も。

K-70などKマウントAPS-C機はどのみち超望遠でファインダーの安定性が取りづらいので、他社機に任せてしまうというのはありかもしれない。

広角レンズのコンパクト性

光学性能に申し分のないDFA15-30だが、いささかサイズが大きすぎる。携帯性と収納性を大きく損なっているので、そういう意味でもコンパクトに携帯できる広角レンズが欲しくなるところ。

現状で次に画角の広いDFAは24-70mmであり、これまたサイズが大きい大口径レンズ。

角型フィルター必須だったり82mmの大きなフィルターが必要だったりとフィルターワークもし辛い面はマイナスポイント。

解像度優先であればDFAを、フィルターを活用したまとまりのある写真を優先するのであればDAレンズでクロップした方が満足度が高いかもしれない。

前述したように三脚を立てて低感度でしっかり撮影するのであれば、K-70やK-3IIのリアレゾで十分解像感は引き出すことが出来る。シグマの8-16mmなども存在するので広角レンズのバリエーションは圧倒的にAPS-Cが有利。

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