そう、私は望遠鏡 HD PENTAX-DA 560mmF5.6ED AW【評価・作例】

天体望遠鏡がベースの超望遠単焦点

ペンタックスの純正Kマウントでは最も焦点距離の長い560mmをカバーする単焦点レンズ。通称「ゴロゴロ」

500mmでF5.6というスペックだけを見ると「なんだ、他社のゴーヨンよりも1段くらいのか」と思われるかもしれない。その実、このレンズはAPS-C用の「DA」シリーズだったりする。他社ではAPS-C専用にこんなレンズを出している所は無いのじゃなかろうか。

APS-Cで使用すると丁度フルサイズで「ハチゴロー」にあたるスペックに似ており、換算840mm程度の画角をカバーしている超望遠の単焦点レンズだ。

他社のハチゴローと比べると価格は半値以下で重量は1?ほど軽く、鏡筒の径は小さい（細い）とてもライトウェイトな超望遠に仕上がっている。それでも3?を超える重量級レンズであることに違いはないが…。

ただし、このレンズはフルサイズ用ハチゴローと比べてもレンズが長い。それはこのレンズが天体望遠鏡をルーツとするレンズ構成で組まれているからだ。他社では18枚や20枚という数多くのレンズを使っているのに対して、6群7枚という極めてシンプルなレンズ構成となっている。レンズ構成枚数が少ないので、ヌケの良いクリアで高コントラストな描写はPENTAXの超望遠ならではと言った性能を持っている。加えて逆光耐性が極めて高いという特筆すべき点が存在する。

反面、少ないレンズ枚数で色収差の補正が間に合っていない部分もあるので、その辺は作例をよく確認してほしい。

公式でフルサイズに対応している数少ないDAシリーズの一つなので、PENTAX K-1に装着しても問題なくFFで使用できる。周辺減光はやや大きめに発生するのでデジタル補正か絞り値で対応しておきたい所。

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