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タムロン10-24mm HLDは機能と価格が魅力の超広角ズーム【海外の評価】

      2017/05/17

The Digital Picture がタムロンの「10-24mm Di II VC HLD Model B023」についてレビューを掲載しています。

The Digital Picture

  • このレンズはAPS-Cのみならず、フルフレームに装着しても動作する(少なくともEOS 5Ds Rと他の多くのモデルでは動作する)。10mmでは強いケラれが発生するがおよそ13~18mmの間では強い周辺減光に変化し、20~24mmでは僅かに減光が増加する。絞ると改善するが、使い勝手はそう変化しないだろう。ただしAPS-C以上のイメージ領域ではシャープな画質ではない。

絞り値

開放絞り値の変化 F2.8 F3.2 F3.5 F4.0 F4.5 F5.0 F5.6
EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM 10mm 11mm 15mm
EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM 10mm 13mm 18mm
8-16mm F4.5-5.6 DC HSM 8mm 8mm 13mm
10-20mm F3.5 EX DC HSM 10mm
10-24mm F/3.5-4.5 Di II VC HLD 10mm 12mm 16mm
SP AF 10-24mm F/3.5-4.5 Di II LD Aspherical [IF] 10mm 14mm 21mm
T-X 116 PRO DX II 11-16mm F2.8 11mm
AT-X 12-28 PRO DX 12-28mm F4 12mm
  • ご覧のように、このレンズの開放F値は競合レンズと比べて中間に位置する。F3.5は10~11mmまでしか利用できない。興味深いことに、この点においては旧モデルが僅かに有利だ。

手ぶれ補正

  • 手ぶれ補正は上記のリストを見てわかるように「EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM」とこのレンズのみ対応している。手ぶれ補正の作動音はレンズに耳を近づけると僅かに聞こえるが、ファインダーを覗いている限りでは聞こえない。
  • 手ぶれ補正の効果は非常に感心するものだ。10mmでは0.8秒まで安定した成功率であり、驚くべきは1.3秒のシャッタースピードで16カット中9コマはシャープな画像を得ることができた。24mmでは0.4~0.5秒までは安定した成功率だが、1.3秒ではほとんどミスショットとなる。

画質

  • このレンズの中央画質は絞り込まずとも、絞った時のようにシャープでとても鮮明だ。
  • 四隅の画質はMTFから予想できるように10mmではとてもソフトなものだ。解像力はF8まで絞ると改善するがそれほど印象的なものでは無い。それでも旧モデルと比べて、特に広角端で大きく改善されている。
  • 10mmの四隅は倍率色収差で(3Dメガネのように)チラついている。このクラスにおいて珍しいことでは無いが、現代レンズ群の中では最も色収差が強く感じられる。13mmにズームすると倍率色収差の問題は顕著に改善する。15mmでは良く補正され、24mmでは色収差が見えなくなる。いずれにせよソフトウェアで補正できるものだ。
  • コマ収差は10mm時には倍率色収差を伴って中程度の収差を現す。一方で24mm時は星がほぼ円形でありそれほど悪くない結果だ。
  • 歪曲は10mmで強い樽型歪曲、18mmで無視できる歪曲となり、24mmでは中程度の糸巻き型歪曲となる。
  • 絞り羽根は7枚であるため、F16まで絞り込むと14本の光芒を発生させる事ができる。

フォーカシング

  • このレンズのフォーカシングは非常に高速と言う訳では無いが、無限遠に合わせることが多いレンズなので理にかなっている。短いピント距離の移動はとても高速だが、ながいピント距離の移動時間をとても目立つ。フォーカシングは滑らかで動画撮影のサーボAFに適している。
  • フォーカス音は大きく無いがカメラの内臓マイクで拾ってしまう。
  • フォーカス精度は完璧では無いが、比較的高い割合で適切にピントが合う。
  • ピント距離による被写体倍率は10mmではごく僅かな変化があり、24mmでは実質的に変化がない。これは私が使用した最高のズームレンズの一つだ。例えば深度合成や動画撮影、緻密なフレーミングをするフォトグラファーには好まれるポイントだろう。
  • マニュアルフォーカスリングは回転角が175°程度で僅かなアソビがある。

造りと品質

  • 旧モデルからの変化は大きく、新しいこのレンズは素晴らしいデザインだ。滑らかなデザインの鏡筒はハンドリングがとても快適だ。
  • このレンズの鏡筒は僅かに伸びるデザインで、焦点距離が中間域において完全に縮む状態となる。ズームリングは滑らかで抵抗感があり、リングにはリブが付いておりニコン方向で回転する(キヤノンとは逆)。
  • スイッチの溝は浅く操作しやすい。そして、誤操作し難いデザインとなっている。
  • 軽量級のレンズでは無いが、長時間の運用には適している。
  • フィルターは77mm径で多くのレンズと共有できるものだ。
  • このレンズにはプラスチックフードが付属している。適度なサイズでレンズの保護とフレアの防止になるだろう。フードの内側には反射を防ぐためにリブがつけられている。

このレンズの価格と価値

  • このレンズは比較的低価格で良好な価格設定だ。
  • より安価なズームレンズやより高価で高機能なレンズもあるが、中間のクラスのレンズで(旧モデルから)価格据え置きでバージョンアップしたことはポイントとなるだろう。
  • このレンズはキヤノンEFとニコンFで利用できる。しかし、サードパーティ製の宿命として新型カメラやカメラのファームウェアアップデートによって動作に互換性が無くなる可能性がある。しかし、タムロンはタップインコンソールによってレンズのファームウェア対応を行うことでこのリスクを低減している。
  • もしこのクラスで耐候性のシーリングを有したレンズが必要なのであれば、これは唯一の選択肢だ。そして、ここで取り上げたどのレンズよりもフォーカスリングの回転角が大きい。
  • ニコンの「AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED」はパフォーマンスが良好だが価格と性能がかけ離れている。
  • トキナー「AT-X 12-28 PRO DX 12-28mm F4」は歪曲が小さく広角側のケラレが少なく開放F値がF4固定で実勢価格が控えめだ。広角側はタムロンより画角が狭いものの、望遠側はより長い。しかし、望遠側の四隅の画質はタムロンの方が良好だ。
  • キヤノン「EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM」は最も安価な広角ズームレンズだ。手ぶれ補正が必要な場合にはタムロンかこのレンズを選択しよう。F値が大きく(口径が狭い)焦点距離が狭いが、周辺減光が無く欠点が少ない。ただし、マニュアル操作がフォーカスバイワイヤ方式となる。
  • シグマ「8-16mm F4.5-5.6 DC HSM」は最も画角の広いズームレンズだ。画質の観点からみると非常に優れているが、レンズ口径(F値)が狭くフロントフィルターを装着できない、最大撮影倍率が低い、より高価という欠点がある。
  • キヤノン「EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM」がとても似ている性能のレンズだが、非常に高価で絞り開放付近では周辺減光が大きい。

結論

このレンズのメリットは形状と外観、そしてサイズと重量から長時間の使用でも快適に運用できる点だ。そして簡易防滴やシャッタスピードが悪影響を及ぼすようなシーンでは手ぶれ補正の存在が大きなものとなるだろう。

10-24mm Di II VC HLDのレビュー・作例を集めているページはこちら

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