オリンパスE-M10 Mark IIIは進化したポイントは少ないが良いカメラだ【海外の評価】

Focus NumeriqueがオリンパスOM-D E-M10 Mark IIIのレビューを掲載しています。

4K動画や操作性が改善されているとしながらも、他の点ではMark IIからあまり改善していないとのこと。

Mark IIからの乗り換えには魅力的では無いかもしれませんが、これからミラーレス一眼を始めると言う人には良いカメラとなるかもしれませんね。新製品ですのでやや割高ですが、価格が落ち着いてきたらMark IIと同じく人気を博すかもしれません。

機能が簡略されて使い勝手が良くなった反面、今までの機種で使えていた機能が省かれている点もあります。M10 Mark IIなどから乗り換える際には仕様書を確認をオススメします。

Focus Numerique

従来モデルからエルゴノミクスの改善が導入されているが、全体的な外観はほとんど変化していない。プラスチック製だが、コンパクトで比較的軽量に仕上がっている。
モードダイヤルの「オート」「SCN」「AP」「ART」を設置することで、初心者カメラマンでも比較的高度な機能を使用することが出来る。
全体的に小型サイズであるにも関わらず、グリップは良好だ。
タッチパネルを搭載しているが、メニューシステムはボタン操作が必須である。
電源オンからの起動時間は平均で1.65秒と少しがっかりしている。
121点のAFシステムは全体的に良好だが、追従性能だけは感心しない。
ISO100?400では画質は非常に良好だ。ISO800でノイズが出現するが、ほとんど存在しない。ISO1600でJPEGにノイズリダクションがかかり始め、ISO3200で量が増すものの依然としては実用的な画質だ。ISO6400以降はノイズ量が大きく増えるが、色情報の再現は悪くない。
E-M10 Mark IIよりも高感度域の色再現が改善している。
GX7MK2のノイズ補正はより良好だ。
RAW現像による画像編集の柔軟性は低い
4K UHDはE-M10シリーズにおける重要な進化ポイントだ。ローリングシャッターとオートフォーカスは良好だが、モアレは比較的目立ちやすい。

このカメラは魅力的なエントリーモデルのミラーレス一眼であり、写真活動のための優れた相棒だ。コンパクトにも関わらず、素晴らしいエルゴノミクスを持っている。これ以上の改善を望むのであれば、バリアングルモニタと防塵防滴仕様だ。

Mark IIで使用されている1600万画素センサーを採用しているため、画質面での驚きは無い。ISO3200までは見事なノイズ補正によって高品質な画質を維持している。動画面では4K UHDの導入によりGX80（GX7MK2）の競合となったが、マイク・ヘッドホン端子は欲しかった。

オススメできる特徴は動画性能とエルゴノミクスの改善だが、Mark IIからのアップグレードするカメラとしては不十分かもしれない。