XF80mmF2.8 R LM OIS WRは少し大きいが優れた性能を発揮するマクロレンズ【海外の評価】

• XFレンズの期待に沿う美しいデザインのレンズだ。
• このレンズはとても重く、X-T2との組み合わせではフロントヘビーに感じられる。APS-C用レンズとしてはかなり大きく、フードを装着するとより一層長くなる。
• 電源オフ時にレンズ内で光学手振れ補正が動くような音がする。問題はないと思うが、最初は戸惑った。
• フォーカスリングは滑らかで十分な幅を持っているが、手袋を着用している場合にもう少し握りやすいと良かった。
• シャープネス：
  中央：F2.8からとても良好で、F4-F8まではシャープネスの改善が見られないほどだ。F11?F16でやや解像性能が低下し、F22ではソフトとなる。
  四隅：F2.8からとても良好だ。
• 周辺減光は絞り開放でやや発生するものの、F4まで絞ると基本的に解消する。
• 色収差の補正はとても優れている。限られたケースで発生こそするものの、後処理が必要なレベルとは感じない。
• オートフォーカスはまずまずの速さだ。マクロ撮影の距離では著しく遅くなるものの、フォーカスリミッターを使うことで僅かに改善する。作動音はとても静かだ。
• 公称5段の手振れ補正は実際にうまく機能していることが判明した。
• マクロの撮影距離では四隅で僅かなシャープネスの低下がみられる。
• ポートレート用途としてはシャープに写りすぎるので後処理で柔らかくする必要があるかもしれない。
• ボケはとても良好だが、四隅において玉ボケが口径食の影響で変形している。

私が好きなポイント

• 中央のシャープさ
• 見事なマクロ性能
• 良好なビルドクオリティ

私が好きでは無かったポイント

• やや重たい
• レンズフードを装着したままマクロ撮影が困難な場合がある
• MFが難しい

このレンズは優れた光学性能を発揮し、ビルドクオリティは一級品、そして手振れ補正は良好に動作する。マニュアルフォーカスはそれほど簡単では無いが、ピント距離の柔軟性を持つので汎用性が高い。

もしもフジXマウントでマクロレンズを探しているならば、XF80ｍｍ F2.8が最適だ。安くは無いがパフォーマンスは確かである。