Lenstipがフジフイルム「XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro」のレビューを掲載しています。
Lenstip
XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macroの長所…
- 頑丈で防塵防滴の鏡筒
- センセーショナルな中央画質
- 良好なフレーム隅の画質
- 無視できる球面収差
- 僅かな軸上色収差
- 倍率色収差が小さい
- 目視出来ない程の歪曲収差
- センセーショナルなコマ収差補正
- 無視できる非点収差
- ノイズレスでとても高速、正確なオートフォーカス
- 効果的な手振れ補正
XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macroの短所…
- RAW出力時に周辺減光が大きい
とても大きいレンズはリスクを造ることはリスクを孕んでいる。潜在的な購入層は大きなレンズに対し、妥協のない光学性能とビルドクオリティを期待し求めている。一つの欠点が全体のイメージを損なう可能性があるのだ。
この難しい課題をフジフイルムは成し遂げただろうか？そう、その点では疑う余地なく成し遂げている。
XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macroは大きなサイズではあるがあらゆる面で優れている。とてもシャープな画質に優れたオートフォーカスと非常に効果的な手ぶれ補正を搭載している。決してユーザーをがっかりさせることは無いはずだ。
普段ならこれは「エディターズチョイス」と評価すべきレンズだが、レンズのサイズを考慮すると周辺減光が大きすぎる。目立つ問題では無いが、いくつかの細かい欠点も存在する（マクロレンズとしては中央と四隅の解像性能差が大きく、逆光耐性はもう少し良くあるべきだ）。
とのこと。
全体的に見ると高性能なレンズですが、サイズの割に口径食（ボケの形状や周辺減光）の影響を大きく受けているようです。オートフォーカスはマクロレンズのピント範囲を考慮すると非常に高速ですね。
カテゴリ別の評価
- このレンズはフルサイズ対応のキヤノン「EF100mm F2.8L マクロ IS USM」よりも大きいサイズだ。
- 鏡筒はとても頑丈な造りだがレンズを振ると手ぶれ補正の機構が揺れているような音がする。これは電源を投入すると止まるが、この状態で数年後に故障していないかが心配だ。
- 後玉は固定されているので塵などがレンズに入り込む隙間は存在しない。
- 手ぶれ補正は約4段分と効果的な性能を発揮する。素晴らしい結果だが、公称値の5段分には届かなかった。
- 中央解像力はただただ驚異的だ。絞り開放から76lpmmと非常に高い数値を示し、F4まで絞ると82lpmmとなり「XF50mm F2 R WR」とほぼ互角の性能だ。
- 隅の解像力は全体的に良好であり、例えば絞り開放だったとしても不安に感じることは無い。しかし、このレンズのサイズと重量を加味すると中央と隅の解像性能差は許容し難いものだ。
- 軸上色収差の補正はとても良好だ。絞り開放から可視出来ない程度である。
- 倍率色収差は全ての絞り値で中程度にも達しない低い数値を維持している。とても評価できる性能だ。
- 球面収差の影響は確認できない。
- 歪曲収差はJPEGで0.13%、RAWで0.79%であり厄介とはならない大きさだ。
- コマ収差の補正はバッチリだ。
- 非点収差は我々の測定で2.5%と非常に低い数値である。
- ボケは良好だが口径食の影響がとても目立つ。
- 周辺減光はRAWの絞り開放で1.74段と大きく気になってしょうがない。
- 逆光耐性は良くも悪くもない。多くのシーンでフレアに悩まされることは無いが、太陽の位置によってはフレアが発生する。
- オートフォーカスはノイズレスでとても高速だ。ピント距離全域を0.2-0.3秒で走破する。これはマクロレンズとしてセンセーショナルな速度である。加えて光量の違いに依らず一定した安定したAF精度とAFリミッターを備えている。
参考：Xマウントのマクロ・望遠レンズ紹介ページ
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