とるなら~写真道楽道中記~

「撮るなら…ここだ!こうだ!これだ!」を探し求めてカメラ片手に写真・機材道楽の備忘録

レンズの意味と仕様:第2弾(PENTAX編)

      2015/06/06

第1弾ではCanonとNikonのレンズ名の意味と仕様を見ていったので、今回は一眼レフ系で言うとPENTAXのレンズを見て行きたい。

PENTAX

主に、旧:旭光学工業時代から続くKマウントの系譜とオールドレンズである42mmスクリューマウントの2系統に分かれる。案外、老舗のカメラメーカーだったりする。HOYAやリコーイメージングに合併されたりしているが、しぶとく生き残っているKマウント。今年秋にはフルサイズが出るやもしれないとの事なので、他社マウントユーザーでも興味がある方もいるのでは無いだろうか?

smc

Super Multi Coat(多層膜コーティング)の略で当時としては多層膜といっても2層までだったコーティングを最大7層膜まで施した世界初の技術だったらしい。今ではHDコーティングに取って代わって来ており、smcは減っていく方向。保護性の高いSPコーティングとは別。

HD

smcに変わるコーティング技術で(High Definition)の略。smcに比べて光の透過性が改善されており、最新レンズ群ではHDコーティングになっている。一部のsmcのDAシリーズはHDコーティングでリニューアルして発売されている。基本的にsmcよりHDの方が透過性が良いので価格で折り合いがつくのであればHDの方がお勧め。

TAKUMAR

中古のオールドレンズとしてはかなり良く目にするレンズだと思う。フィルム時代に売れまくったブランド。Kマウントでは無く、42mmスクリューマウントと言う種類なので現行のデジタル一眼にはそのままでは装着出来ない。スクリューマウント用のアダプタが市販されているので購入して装着しよう。一眼初心者が安いレンズでPENTAXだからと購入しないように気をつけたい。

PENTAX推しでは無いカメラのキタムラでもよく目にするほど出回っているシリーズだったりする。Kマウントでなくとも42mmスクリューマウントのアダプタさえあれば、別マウントのデジタル機でも装着できてしまうので興味があれば是非1つ購入してみては如何だろうか?

PENTAX

Kマウントの純正レンズにはかならず記載される表記。PENTAX-○○によってシリーズが分かれているので下記に記載していこう。Pシリーズ以降のKマウントレンズは現行のKマウントデジタル一眼カメラならば装着して使用する事が可能だ。「不滅のFマウント」で登場したAi方式よりもシンプルで分かり易いのでタクマーシリーズのスクリューマウントにさえ気をつければデジタル一眼の現行機でも装着して使える点がメリット。

  • PENTAX…初代のシリーズは何も追加表記が無い。頭文字を取ってPシリーズとも言われている。レンズ群はKマウント以前のタクマーシリーズと踏襲しているレンズが多い。
  • PENTAX-M…フィルムカメラのMシリーズに合わせて作られた小型軽量のレンズが多いシリーズ。「A」シリーズとの違いはボディ側からの絞り値制御に対応していない点。マニュアルフォーカス(MF)でマニュアル露出の操作が必要。現行のデジタル一眼であれば、グリーンボタンによる測光でシャッター速度を制御出来るので、MFとグリーンボタンによる測光が気にならなければ現行機でも使える。小型軽量という観点からフィルター径も49mmが標準とされ、フィルターを統一し易いシリーズ。
  • PENTAX-A…Mシリーズと姿形が似ているが、絞り値に「A」ダイヤルが追加され、「A」に合わせる事でボディ側での絞り値制御が可能になった。これにより、デジタル現行機で使う際はMF専用ではあるもののAvやTvなどの自動露出でも使用可能となった。元々フィルム用のレンズなので、今後発売されるであろうフルサイズ機でも使用可能だと思われる。手軽に写真を撮るならこのシリーズ以降のレンズにしておきたい。
  • PENTAX-F…オートフォーカスに対応した初めのシリーズ。塩ビ管の様な色とデザインがかなり特徴的なプラスチック外装。正直ダサい。このシリーズより、ズームレンズの数が多くなる。オートフォーカスで安い中古のジャンクレンズとしてよく見かけることが多いシリーズ。カビや動作さえクリアできれば現行デジタル機でもAF使用可能だったりするので、安く一眼カメラのシステムをそろえるならアリな選択肢だと思う。KAfマウント採用。
  • PENTAX-FA…現在でも結構な数が中古市場で出回っている。Fシリーズからさらにオートフォーカスに特化したデザインへと変わっていく。ズームリングを大きめに取り、ピントリングは滑り止めが無かったり、持つ部分がかなり狭かったりとAF専用とも言って良いくらいのデザインのレンズもある。このシリーズより従来存在した★レンズ以外にも「味やコンパクトさ」を追求する「Limited」レンズ群が登場した。★シリーズでは光学性能を追求したサイズの大きいレンズが今でも高値で取引されていたるする。「Limited」シリーズ以外は生産終了品なので、修理が利かない点には気をつけよう。FA Jと言う廉価版のシリーズもあり、絞りリングの省略で現行のDAシリーズに似た使い勝手となっている。
  • PENTAX-DA…デジタル対応した現行シリーズ。APS-Cセンサーサイズにイメージサークルを縮小する事でサイズとコストを抑えたレンズもある、フルサイズ機では使えないモデルも存在するので気をつける事。「WR」簡易防滴「AW」防塵防滴などの対候性能を有するレンズも多く、クイックシフトフォーカスシステムの採用や前玉に汚れの付着し難いSPコーティングを施されたレンズも多い。特に古いシリーズにこだわりが無ければDAシリーズを揃えれば良いだろう。一部レンズはKAF3マウントになっており、ボディ側駆動に対応していないレンズも存在する。と言っても最近のデジタル機ならば使用可能なので心配するほどでもない。
  • PENTAX-D FA…デジタル対応レンズで、フルサイズセンサーにも使えるイメージサークルを持つシリーズ。今後、フルサイズ機の発売に合わせてこのシリーズの拡充を行う事が予想出来る。フルサイズ対応なので、もちろんサイズやコストもDAシリーズに比べると高くて重くなるだろうと思うのだがどうなんだろう?APS-Cセンサーで使う分には中央の描写性能の良い部分を使えるので、現行のAPS-Cで使うのもあり。但し、周辺描写も抜群なレンズであれば、APS-Cカメラにはオーバースペックであることは念頭に入れておきたい。
  • PENTAX-0(数字)、PENTAX67、PENTAX645…順にPENTAX Qマウント用、ペンタックス67、PENTAX 645系に装着するレンズなので、そのままではKマウントには装着出来ない。67と645についてはマウントアダプターでKマウントボディに装着する事が出来る。
★(スターレンズ)

PENTAXシリーズにおいて、高級レンズ群に付加されるレンズ名。妥協の無い光学設計にEDガラスやSPコーティングなどを贅沢に使ったレンズ。公式によると★レンズは強力な耐候性能を有し、ボディの防塵防滴と同程度の性能らしい。また単焦点・ズーム共に大口径レンズであり、小型なPENTAXレンズにおいてはかなり大きいサイズのレンズが多い。FAシリーズのスターレンズは☆(白星)で記載されることが多い。FA☆シリーズは生産終了品なものの、まだまだ中古市場では高価な取引がなされている。

DA★シリーズは全てのレンズにおいて防塵防滴、クイックシフトフォーカスシステムに対応している。また、SDMと言う超音波モーターによるレンズ内駆動を採用しているので静音性に優れている。

ED

Extra-low Dispersion(特殊低分散)の略。他社と同じく、色収差を補正する為に使われる。

AL

Aspherical Lens(非球面レンズ)の略。球面収差を抑え易く、レンズの構成枚数を抑えることでコンパクトなレンズを作る事も出来る。

[IF]

inner forcusの略。フォーカシングによるレンズの移動をレンズ本体内で行うので移動質量が小さく、素早く駆動できる分AFが早くなる結果となっている。また、レンズの伸び縮みが無いので(ズームでの伸び縮みはある)取り回しが楽。

Limited

レンズの味」や「小型高性能な単焦点」と言った方向性の高級レンズ群に付加されるレンズ名。特にアルミ削りだし によるボディや小型軽量という点が特徴的。描写傾向で「味」を他人に伝えることは難しく、とりあえず買って使ってみるのが一番シンプルだったりする。FALimitedは今でも人気があり高値で取引されている。DALimitedはFAにくらべるとカッチリした描写傾向なので、一概にLimitedで括ることは出来ない。また、スターレンズと違って防塵防滴では無いレンズがほとんどなので、取り扱いには気をつけよう。

レンズによっては特異な焦点距離であるのは、レンズの明るさ(F値)を維持しながら小型化をする上での長さだっ たり、プロカメラマンの経験からだったりするらしい。

DC

AFの駆動をレンズ内に搭載したDCモーターで行う事が出来るレンズに付加される。KマウントのレンズはDCモーターの他にボディ内駆動とSDM(超音波式モーター)に駆動方式が分かれている。SDMと比べてもDCモーターによるAFは早く、音もそこまで大きくない。最近発売されるレンズにおいてもDCモーター搭載レンズが多く、SDMは使われていない。

SDM

超音波モーターを搭載したAF駆動のレンズに付加される。主にDA★レンズでSDM搭載レンズが多い。しかし、個体やレンズの種類によっては故障が多いなど信頼を置けない事が多い。最近発売するレンズはDCモーターにするあたり、SDM方式は無かった事になりそうな気が…。特に評価の高いレンズが多いDA★シリーズだが、SDMが玉に瑕。

また、AFの速度もDCモーターに比べて遅かったりするので静音性以外にあまり優位性が無い。CanonやNikonのUSMやAF-Sを想像していると悲しい事になる。特に所有しているDA★55mmの印象が強いのだが、DA★300mmなどではそうでもないAF速度らしいので、他ユーザーのレビューもしっかりと見て決めて欲しい。

WR

簡易防滴の意なので、WaterResist(防水)の意味では無いので注意。しかし、波しぶきや雪の中で使用した所、問題なく使えているのでWR無しよりはWR有りの方が信頼性はもちろん上。特に防塵防滴のK-50やK-30などのエントリー機でも防塵防滴ボディが存在するPENTAXにおいてはかなり重要な機能性だと思う。山登りする際はWRレンズを付けてアタックしたいところ。

また、防滴による密閉性の甲斐もあって遮音性も普通のレンズより高い。

AW

防滴に加えて、防塵機構を有するレンズ。特に塵・砂などの悪環境で使用の際に性能を発揮する。米軍が砂ぶっかけて水でバシャバシャ洗う動画は有名だったりする。

RE

沈胴式レンズの際に使われる表記。今のところHD PENTAX-DA 18-50mmF4-5.6 DC WR REのみ。

レンズ沼の入り口へ

さて、おさらいが終わったところでレンズ沼の入り口を下にご用意致しました。

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