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「ここだ!こうだ!これだ!」写真・機材道楽の備忘録

ポケットに超広角レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6【評価・作例】

      2017/04/30

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レンズデータ

レンズ仕様

 

焦点距離 9-18mm(35mm判換算 18-36mm相当)
最大口径比/最小口径比 F4.0(9mm)-F5.6(18mm)/F22
レンズ構成 8群12枚(DSAレンズ2枚、非球面レンズ1枚、EDレンズ1枚、HRレンズ1枚など)
画角 100°- 62°
最短撮影距離 0.25m
最大撮影倍率 0.1倍(35mm判換算 0.2倍相当)
最近接撮影範囲 173 x 130mm
絞り羽枚数 7枚(円形絞り)
フィルターサイズ Ø52mm
マウント規格 MicroFourThirdsシステム規格
大きさ 最大径×長さ Ø56.5×49.5mm
質量 155g

 

MTFチャート

M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6-mtf

レンズ構成図

M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6-lens

小型軽量の貴重なMFT超広角ズーム

オリンパスの超広角ズームレンズは2種類ラインナプされており、防塵防滴仕様の高級モデル「PROシリーズ」とコンパクトでお手頃な本レンズを上げることが出来る。

35mm換算で広角端18mmとPROレンズの14mmに比べてワイドに写すことは出来ないが、標準レンズと比べると十分過ぎるほどパースの付く写真を撮ることが出来る。

特筆すべきは155gという軽量さで、競合するレンズ「M.Zuiko D 7-14mm F2.8PRO」が534g。パナソニックの「LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH.」よりも、ふた回り、ひと回りほど軽量。コンパクトなボディに組み合わせるには最良の選択肢と成り得る。また、これらのレンズの中では最も安価で手に入りやすい。

低価格だが小型化の為に特殊レンズは贅沢に使っている様だ。DSA(大偏肉両面非球面)レンズを2枚・非球面レンズ1枚・ED・HRレンズをそれぞれ1枚ずつ使用して諸収差を補正している。

普段は標準や望遠レンズを多様しているが、旅行先で「この光景を一つのフレームに収めたい!」って時にポケットに忍ばせておくことが出来る小さな巨人。

海外の評価

The Photobrographer:9mmの四隅は甘いが、小型軽量でおススメできるレンズ

長所:小型軽量、非常に多彩なズームレンジ

短所:顕著な樽型歪曲、広角端の四隅のパフォーマンスは2流

  • このレンズに最も競合するレンズは「LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH. 」であり、このレンズが競合より優れている点はおそらく重量とサイズだ。
  • 14-42mmキットレンズと同様に沈胴機構であるため、未使用の状態は僅か5cmの全長しかない。そして、LUMIX Gの半分の重量に過ぎず、軽量であり、抵抗感がない。しかしながら、沈胴機構を展開するとそのサイズ的な利点は完全に損失する。
  • ズーム・フォーカスリングの両方とも表面にあるギザギザのお陰でしっかりとしたグリップ力を発揮する。
  • 沈胴機構を展開する時や9mm~18mmにズームするための回転量はおよそ25°だ。これは格納状態から18mmまでを簡単に行き来する事ができることを意味する。
  • 製造品質は一言で言えば良好だ。鏡筒のほとんどはプラスチック製だが、頑丈であり劣化が早いことはないだろう。しかし、これは傷が付きやすい。レンズマウントは金属製でレンズはガラスだ。実際に取り扱うと非常にしっかりとしており、何年もこのレンズを楽しむことが出来ると確信している。
  • MSCを搭載した最初期のレンズの一つで高速・静かに設計されており、実際そのようになる。「LUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH. 」と比べると雷の如く高速に感じられる。古いボディに装着してもきっと高速にAFしてくれるだろう。低照度の環境でも常に高速で静音、正確だ。あまりコントラストが低いとAFは遅くなるが、それはカメラ側の問題である。
  • 使い勝手はとても簡単だが、沈胴機構のみ初心者には厄介かもしれない。広い画角は風景や建築写真家でもない限り日常的に使えるモノではない。ストリート写真には18mmの焦点距離は理想的だった。
  • 画質は完璧ではなく、この価格帯としては広角端の四隅に問題がある。望遠側や絞って使う分には大いに役立つが、あらゆる状況かで妥協の無い画質を必要とするピクセルピーパー(等倍鑑賞をするような人)にとってこのレンズは正解ではないだろう。
  • 接写してもボケないので被写界深度を浅くしたいと言う目的には適わない。逆に風景や建築には最適だ。
  • 解像力は広角端と絞り開放で特に四隅で不足している。中央はすべてのズームレンジと絞り値でとてもシャープだが、四隅は少なくともF8まで絞って撮影するとシャープになる。したがって、あらゆる状況下で隅から隅までの解像力が重要な場合には他おレンズを探した方が良いだろう。ウェブや小さなプリントには間違いなく必要十分だ。
  • サンプルを見るとわかるように、9mmにおける四隅の解像力はF8まで絞っても2流だ。しかし、ピクセル等倍で見ない限りそれは受け入れられるものだ。
  • 強いコントラストのあるエッジでカラーフリンジが発生する傾向があるものの、ソフトウェアで処理できる。
  • 9mmの広角端では僅かな樽型歪曲を示す。風景写真では気づかないかもしれないが、平行線が多い建築物では目立つだろう。ここでもソフトウェアで後処理は簡単だ。

このレンズは良いところと悪いところが混在している。一方で換算18-36mmというズームレンジはとても汎用性があり小型・軽量で携帯性が高い。しかし、700ドル近い価格で広角端の光学性能は満足できるものでは無い。歪曲も目立つ。

しかしそれでも、私はこの短期間でこのレンズがだんだん好きになってきた。これは私が以前使っていたレンズの広角端とは対照的にソフトな画質を提供するのは事実だ。とは言え、このレンズは小さくて軽く、旅行には理想的なものだ。パナソニックG1のような小型カメラと一緒に一日中運用して何の問題もない。単焦点レンズよりも柔軟性の高いマイクロフォーサーズ用の超広角レンズが欲しい場合には最もおススメするレンズだ。

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