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サムヤン AF 35mm F2.8 FE徹底レビューページ

投稿日:

このページではサムヤン「AF 35mm F2.8 FE」の外観・実写レビューを掲載しています。

更新情報

  • 2018-06-04:一部画像の掲載ミスを修正し、「まとめ」項を追加しました。
  • 2018-06-03:ひとまずざっくり作例とコメントを掲載しました。総評はもう少し使い込んでから追記したいと思います。

外観レビュー

パッケージ

レンズは約10センチ四方の小さな箱に入っています。

中には…

  • 説明書
  • 保証書
  • レンズケース
  • レンズフード
  • レンズ本体
  • レンズキャップ
  • レンズリアキャップ

レンズケース

このレンズにはやや硬めのレンズケースが付属。縦・横ともにぴったりと収まります。

後述しますがレンズ本体は全体的にプラスチック製であるため、保護性を高めるためにも携帯するときはこのケースに収納しておくと良いでしょう

ストラップは付属しないためベルトやカメラバッグへの取り付けは出来ません。

レンズ外観

フルサイズ用35mm単焦点であることを考慮すると非常に軽量なレンズです。

レンズ外装はほぼ全てプラスチックパーツと言っても過言では無く、質感はややチープ。3万円強の価格設定を考慮するともう少し頑張って欲しかったなと感じます。(多少重くなったとしても)

プラスチック製のフォーカスリングは程よく抵抗感があり滑らかに動作します。

多くのソニーEマウントレンズと同じく、電子制御式フォーカスリングなので近接・無限遠の両端はありません。

フォーカスリングはピント距離全域を180度程度で移動可能。回転速度の変化には対応していないようで、ゆっくり回転させても180度ほど。

前玉・フィルター

パッと見は凸レンズのように見えますが、よく観察してみると凹レンズとなっています。凸レンズに対応したレンズペンではメンテナンスし辛いかもしれません。

フィルター径は基本的に49mm。専用レンズフードを装着しても40.5mm径のフィルターを装着可能です。

一般的なフィルターであれば前玉と干渉せず装着できました。FreemodのX-CAP2もケラレ無く使えますが、ネジとの相性が悪い(X-CAP2の向きが合わない)ため保護フィルター経由で装着すると良いでしょう。

後玉・マウント

個人的に気になるポイントがココ。レンズ軽量化のためかレンズマウントがプラスチックか軽量アルミのような材質。真鍮製などと比べると心もとない質感です。

後玉はマウント面から1センチほど奥に配置され、かなり湾曲した凹レンズ(後ろからみると凸)です。レンズ周辺はメンテナンスし辛いかもしれません。

レンズフード

プラスチック製レンズフードはレンズ本体のバヨネットマウントへ装着します。特にロック機構が無く、非常に緩いため簡単に脱落します。個人的に気になるポイントその2。

正直に言うとレンズフードは箱にしまっておき、X-CAP2を装着した方が安心できます

フィルターを装着するとレンズフードと干渉するため、フードを必要とするなら40.5mmでフィルターを集めましょう。

レンズキャップはフードの40.5mmに合わせてあるため、フード無しで運用するつもりなら別途49mmのレンズキャップが必要となります。

α7 III装着例

コンパクトなフルサイズを楽しむにはうってつけのレンズとなりそうです。

よりコンパクトなAPS-Cミラーレスのα6500やα5100と組み合わせても良さそうですね。

実写レビュー

遠景解像

2400万画素のα7 IIIでテストしています。

  • 中央:F2.8からとてもシャープなので、絞ってもシャープさとコントラストの改善は僅か。小絞りF22でも甘さは感じない。
  • 周辺部:像高8割ほどは中央と遜色ない程度にシャープな描写。APS-Cセンサーカメラなら絞り開放から四隅までキレのある描写を楽しめるかもしれません。
  • 四隅:F2.8では周辺部と比べて僅かに描写が乱れていますが、F5.6まで絞ると大きく改善し、F8では中央と遜色ありません。4200万画素のα7R IIIでは倍率色収差が少し目立つかも。
  • タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXDとの比較:解像性能の差はほぼありませんが、F2.8の四隅で僅かにタムロンが有利です。

全景

F2.8

F4

F5.6

F8

F11

F16

F22

ボケ 接写

基本的に後ボケは滑らかですが、縁取りが硬めでコントラストが強い背景の場合にボケの色づきで騒がしくなるかもしれません。

1段絞ると騒がしさは緩和しますが、玉ボケが少し不均一に角ばっています。

四隅は口径食によって玉ボケが少し変形しています。2段絞ると緩和しますがやはり角ばってしまいます。

ボケ 近距離

小ボケ領域が広がるため、絞り開放で騒がしいボケとなる可能性が高まっています。

極端にボケ量を必要としなければ半段~1段ほど絞って安定させると良さそうです。

ボケ 中距離

35mm F2.8と言うスペック上、ボケはとても小さいです。

ボケ質は少し騒がしいですが、ボケ量が小さいので特に気にならないはず。

それでもボケ質にこだわりたい場合は2段絞ると落ち着きます。

倍率色収差

補正のオン・オフによる差は極小。とても良好に光学補正されているようです。

軸上色収差

倍率色収差と同じくとても良好な光学補正。絞り開放からまず問題無いレベルと言うことが出来ます。

歪曲

補正を入り切りすることで僅かな樽型歪曲が発生していることが分かります。

補正オフでも目立つ歪曲量ではありませんが、建築物など直線的な被写体を撮影するのであればカメラ側の自動補正をオンにしておくべきでしょう。

周辺減光

絞り開放でかなり強めの減光が発生します。2段絞っても四隅の減光は深刻なので自動補正は適用しておくべきかもしれません。

開放の四隅では3EVほど減光が発生。自動補正+シャドー補正でノイズが出やすいためシチュエーションによっては注意が必要。

光芒

小絞りで光芒が発生しますが、円形絞り・奇数枚数と言うこともあってそこまで特筆すべき描写ではありません。

逆光耐性

レンズフード無しでもまずまず問題無いパフォーマンスを発揮します。

ゴーストの発生はとても少なく、斜めからの強い光で稀に小規模なフレアが発生する程度です。

AF

フォーカス速度はここ最近のレンズとしては特別速くも遅くもないパフォーマンス。

ステッピングモーター駆動なのか動作は滑らかで駆動音は最小限です。動画撮影にもイケそうかと思いきや、近距離時はブリージングが大きいです。

ブリージングが大きいためか、フォーカスポイントを四隅に設定するとオートフォーカスが迷いやすいので注意が必要。

α7 IIIとの組み合わせで「瞳AF」は作動するものの、顔検出を含めて検出頻度が少ない気がする。

まとめ

ポイント

  • Good:小型軽量で携帯性抜群
  • Bad:レンズ外装の質感がややチープ
  • Bad:レンズフードが緩い
  • Good:静かなオートフォーカス
  • Bad:近接でブリージングが大きい
  • Good:レンズサイズを考慮すると開放からシャープなレンズ
  • Note:ボケは近接時に滑らかだが中距離以降は騒がしい
  • Bad:周辺減光が大きい
  • Good:軸上色収差・倍率色収差が少ない
  • Good:歪曲収差が小さい
  • Good:逆光耐性が良好

レンズのサイズや価格を考慮すると良好な光学性能のレンズ。ミニマルにα7を楽しみたいのであれば揃えておいて損はないはず。

しかし、価格はレンズ外装に反映されており、全体的にプラスチック感が否めません。

またそのスペック上、標準F2.8ズームと描写が被る上に光学的優位性がそこまでありません。サイズに妥協できるのであればズームレンズでカバーが可能。

35mmの画角が好きでリーズナブルなレンズを探しているのであればおススメしますが、そうでなければ質感で「Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA」や大口径の「NOKTON classic 35mm F1.4 E-mount」を選択するのもありでしょう。

ソニーFE対応カメラがα7系のボディしか存在しないため、このようなサイズのレンズ特性を活かし辛いかもしれません。

もしもコンパクトなFEマウントカメラが登場すると評価が高まりそうな一本です。

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