とるなら~写真道楽道中記~

「ここだ!こうだ!これだ!」写真・機材道楽の備忘録

Nikon D850とE-M1 Mark IIのハイレゾショットを比較する

      2017/09/21

今回はこのようなタイトルを付けたものの、本質は「M.ZUIKO DIGITAL 12-100mm F4 IS PROはどこまでデキるレンズなのか?」のチェックをすること。

実使用での比較をしたかったので、今回はRAW現像をせずにカメラ出力のJPEGをいつも使っている仕上がり設定で見比べました。

実写比較

  • E-M1 Mark II…電子シャッター・Natural (コントラスト-1・シャープネス+2・彩度+2)・階調AUTO・H&Sコントロール(シャドウー2)・AWB
  • D850…電子シャッター・風景(輪郭強調5.0・彩度ー1)・アクティブDライティング(強)・AWB

35mm(三脚・ハイレゾショット使用)

E-M1 Mark IIはシャドウをH&Sコントロールで落としているのでコントラストがやや強め。

12-100 PROは換算24mmまでをカバーするレンズであるため、35mm画角外の光源から右上にフレア(ゴースト)が発生している。

手で覆えば問題無かったが、今回は敢えてそのままで撮影。

12-100 PROは細部までコントラストが非常に強い。良くも悪くも硬調な描写で線がやや太め。撮って出しJPEGのため、RAW編集すればもう少し緩和出来るかも。

一方でD850の細部はベイヤーっぽい描写であるものの、繊細で階調が豊富。フルサイズ+単焦点レンズに期待する自然な描写。

どちらにせよ、一般的な鑑賞レベルでは差が無い。

他の部分を確認しても、Nikon D850と単焦点ほどの繊細さは無いが解像感はほぼ互角。よほど拡大して比較大好きと言う人で無ければ遜色なく使えるはず。

下段の比較では12-100 PROはピントの山から少し外れている。

手持ち撮影

手持ちで撮ると差はどれほどか?と気になったので以下の組み合わせで撮影。

  • E-M1 II+12-100 PRO…100mm F5.6 1/8秒 ISO 64 電子シャッター
  • D850+70-200 G2…200mm 1/200秒 ISO 1400 電子シャッター

E-M1 Mark IIと12-100 PROの強力な手ぶれ補正は従来の常識が通用しない。補正効果5段分程度のシャッタースピードならばまず失敗しない。もう1.5段分くらいは余裕でチャレンジ可能。

どこまでもシャッタースピードを落とすことが出来るので、常に最低感度を使うことが可能。E-M1 Mark IIが持つポテンシャルをフルに活用できるのは魅力的ですね。”迷うことなく最低感度を選ぶことが出来る”と言う点が重要。

一方でD850は高画素機のため手ぶれを拾いやすく、シャッタースピードの選択と画質のバランスが難しい。70-200G2の手ぶれ補正は強力だが、シャッタースピードを遅くすると打率の低下が目立つ。

今回は200mmに対して1/200秒と従来の定石を採用。D850の電子シャッターと70-200G2の手ぶれ補正を信じるならばもう3段分はイケるだろうか?

とは言え、F5.6と絞り値をケチっているので、F8~F11まで絞ってしまうとISO感度低減分と相殺する可能性がある。

高感度を使う事でD850の持ち味が少しスポイルされてしまっている。それでも高画素機としてのアドバンテージは健在。半端ないぜ4600万画素!

ただし、ISO 64のE-M1 Mark IIとISO1400のD850を見比べると階調の豊かさはE-M1 Mark IIが有利。失敗を恐れずにD850でスローシャッターを攻めればもう少し画質向上が期待できる。

レンズ内手ぶれ補正は回転ブレに弱い?

今回は比較できるサンプルを用意していないので感想のみ。

D850と手ぶれ補正を搭載する広角レンズで手持ちスローシャッターに挑戦したところ、思ったよりも成功率が上がらない。電子シャッターを使った無反動撮影を試みても同様の結果。

何故だろう?と考えた時に思い当たったのが、シャッターボタンを押すショックによるカメラ右方向の回転ブレ。レンズ内手ぶれ補正ではこの種のブレに対応していないため、スローシャッター+広角レンズでは影響を受けやすい。

つまり、フルサイズセンサーの高画素機で手持ちスローシャッターを使いたいとなれば、5軸手ぶれ補正を搭載するソニー α7R IIかα99 IIと言う選択肢となる。(3600万画素もOKとなればPENTAX K-1も含む)

しかしそれらフルサイズ機でもOM-D E-M1 Mark IIと12-100 PROの組み合わせほどの補正効果は持ち合わせていない。

70mm(三脚・ハイレゾショット)

どちらも最低感度のISO 64を使用。

比較にはD850+SP70-200mm F2.8 G2を使用。

E-M1 Mark IIは8枚合成のため、D850と同じようなシャッタースピードにも関わらずスローシャッターのような演出が可能。

8枚の連写中に被写体ブレを起こすリスクがあるものの、それはD850とてスローシャッターを使うなら同じこと。

E-M1 Mark IIは「階調オート」によるシャドーの持ち上げ量が大きい。D850はアクティブDライティングを強めに設定しているにも関わらず効き目は弱い。

D850よりもE-M1 Mark IIのハイレゾショットの方がマイクロコントラストをしっかりと描写している。

解像感が出てくる一方で、シャープネスの設定によっては”やりすぎ感”が出てきてしまうのが悩みの種。シーンによってRAW現像で最適なシャープネスとコントラストを調整した方が良いかもしれません。

四隅の描写はざっくり見ると遜色ない。細かく見ると、ややD850が有利で諧調にも余裕がある。

光学倍率8.3倍の高倍率ズームながら、12-100 PROは四隅の画質も非常に良好。

まとめ

甲乙つけがたい

と言うのが正直な感想。

E-M1 Mark II+M.ZUIKO DIGITAL 12-100mm F4 IS PROの画質と携帯性は魅力的。

さらに凄まじい効き目の手ぶれ補正でコンディションを選ばず画質を高水準に維持できるのは精神的に良い(風景撮影などシャッタースピードを要求されない場合)。

ついでに言うと、12-100 PROはハーフマクロ以上の接写・撮影倍率を持っている。高倍率・高画質である上に高い接写性能まで持ち合わせているのです。

一方でNikon D850の高画素フルサイズセンサーを活かした撮影もまた魅力的。ワンショットでE-M1 Mark IIのハイレゾショットに匹敵、もしくはそれ以上に繊細な描写が可能。画質を追及するのであればフルサイズと言う選択は間違っていない。

ただし、ポテンシャルを常に最高で維持するためには三脚が必須。しかし、三脚を使用する場合にはE-M1 Mark IIのハイレゾショットに猛追されるのが悩みの種。

加えて12-100 PROでカバーしている焦点距離をフルサイズで補うためには高性能なレンズを複数携帯する必要がある。システムサイズが非常に大きくなってしまう。

個人的にはE-M1 Mark IIがメインカメラでD850がサブカメラ

と言う訳で、画質と使い勝手のバランスはE-M1 Mark II+12-100 PROが魅力的。マイクロフォーサーズユーザーなら間違いなくオススメできるコンビネーション。

ただし、人物などシャッタースピードが要求される被写体だと、高感度の必要性が高まりフルサイズセンサーが有利となってくる。家族写真やスポーツ、動物撮影などで高感度で撮影する機会が多いのであればフルサイズ。(ただし顔・瞳検出があるE-M1 Mark IIと明るい単焦点の組み合わせも捨てがたい)

また、ダイナミックレンジの広さを活かした撮影(シャドウを極端に持ち上げてHDR風の描写など)ではフルサイズセンサーの長所を活かすことができる。

シーン別のオススメは以下の通り。

OM-D E-M1 Mark II+12-100 PROを使いたい状況
  • 旅行
  • 歩く行程が長い風景写真を撮りにく場合
  • シャッタースピードに気を遣わない場合
  • 三脚と縁を切りたい場合
  • 三脚が使えない場合
  • レンズ交換が出来ない天候・環境
  • 秒間30~60連写が必要な場合
Nikon D850を使いたい状況
  • スポーツ・動物などシャッタースピードが要求される場合
  • シャドーを極端に持ち上げる必要性がある場合
  • 快晴・とても明るいシーンで常に低感度を使うことが出来る場合
  • 大きなボケが欲しい場合

今回使った機材

OM-D E-M1 Mark II

フルサイズよりも高価なマイクロフォーサーズとはこのカメラのこと。それだけの価値はありますぞ。

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Nikon D850

実は高画素・高画質機であることよりも「D5と同じAFセンサーを搭載するカメラ」である事が魅力的だったりする。当然ながら画質は良好。

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レンズ

12-100mm F4 IS PROは高く見えるが実は安い。特にこれと言った光学的弱点を抱えていない高品質な高倍率ズームレンズ。むしろ長所となる部分が多いので、自身の撮影用途とマッチするならば最高のパートナーとなる。

SP35mm F1.8は手ぶれ補正が入っているものの、前述した通り回転ブレに対応できない点が痛い。とは言え、ボケ質や接写性能は中々良好。

誤解を恐れずに言うと、SP70-200G2は純正が欲しくなくなるレベル。実に素晴らしいのだが、ミラーレス一眼に慣れてしまうとレンズが凄まじく重く感じてしまう。

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