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実機レビュー LUMIX GX7MK2を実際に使って感じた8ポイント

      2017/07/19

個人的な評価

項目 評価点 memo
解像力 1600万画素、シャープネス強め
高感度 解像許容 ISO800、色調許容 ISO6400
描写 強めの発色、DR拡張機能
動画 4K、ライブクロップ、ショートムービー
ボタン操作 Fn4以外は良好、フォーカスレバー省略は残念
タッチ操作 キヤノン以上の豊富で秀逸なタッチ操作
外装 GX8と類似するクオリティ
携帯性 控えめで主張しすぎないサイズ・デザイン
ファインダー アイポイントが近すぎる、発色が弱め
モニタ 初期設定だと輝度・コントラストが強め
機能性 4K技術・手ぶれ補正・フラッシュ
電池 USB充電対応・持続コマ数は普通
価格 2017年7月現在ではコスパ抜群
相性が良い 街撮り、スナップ、家族、軽装旅行、広角単焦点
相性が悪い 大型レンズを必要とするシーン全般
オススメ度
85%

画質よりも携帯性と操作性の両立を重視するならばオススメ。画質重視ならGX8やGH5、携帯性重視ならGF9やGF7をチョイス。この価格帯としては高機能でありコストパフォーマンスは非常に高い。

外観・操作性

大きさ

手前からGX7MK2・PEN-F・E-M1 Mark II。

GX7MK2はGM・GF系と比較すると一回りサイズが大きく、ポケットサイズとは言い難い。しかし、GX8やE-M1 Mark IIクラスと比べると一回り小さい。スナップカメラとしては程よいサイズのカメラ。

同じタイプのカメラであるPEN-Fは追加グリップが付いているのでGX7MK2より背が高く見える。しかし、グリップを外すとGX7MK2と同じ大きさだ。

キットレンズとなっている「LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH. 」との相性は抜群。ボディとレンズの重量バランスが良く、15mmの焦点距離は機動力を活かすことが出来る画角。スナップ撮影や日帰り旅行にはこの組み合わせだけで乗り切ることが出来そうだ。

やや大きめの単焦点レンズである「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」を装着しても悪くないバランス。ただし、これ以上大きいサイズのレンズを装着しようとはあまり思わない。

例えば「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」や「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」はバランスが取れない。もしも大きなレンズを使いたいのであれば、ボディケースを装着してホールド性を高めて使いたい。

基本は単焦点や小型ズームで使うカメラ。

ファインダー・モニタ

2016年モデルのミラーレス一眼としてはファインダーがおまけレベル。

発色・ファインダー倍率は悪くは無いものの、アイポイントが比較的短いのが致命的。メガネ越しだと周囲がケラれてしまうため、裸眼でファインダーにしっかりと接眼しなければならない。

前モデルGX7や上位機となるGX8と違ってチルト機構は省略されている。その分ファインダーの出っ張りが少なくなっているが、個人的にはチルト機構を多用していたので惜しい。

先代と同じくチルト式の液晶モニタ。

GF系のように可動させやすいタイプでは無く、モニタを引き出すのに僅かだが手間取る。

私の個体では実写よりもモニターのコントラストが高い気がする。

ボタン・ダイヤル・フラッシュ

カスタム可能なファンクションボタンが右背面に集約。

特に使いやすいボタンはFn1とFn2。使う頻度の高いボタンはここに割り当てておきたいところ。

一方でFn4は非常に押し辛い。ここに割り当てるぐらいであればQ.menuに登録しておいた方が使い勝手に困らないくらい。特に指の短い人は不便に感じるはず。

よく見るとGX8やGX7(先代)には存在したフォーカスモードを選択するレバーが無くなっている。GMシリーズですら搭載しているのにGX7MK2で省略されたのは残念。しかし、後述するようにカスタムボタンで登録可能であり、実際にはそこまで困らない。

背面のコマンドダイヤルは先代と同様に押し込むことで露出調整機能を呼び出すことが可能。

押し込み時に呼び出すことが出来る機能は露出調整以外にも前ダイヤルで「調光補正」、十字ボタンで「露出ブラケット」モードの操作が可能。

コンパクトボディながら使い勝手の悪さを感じないユーザーインターフェースとなっている。オリンパスと比べて分かりやすい点がグッド。

ただし、このコマンドはカスタム不可能。調光補正も露出ブラケットも使わない人にとっては無用の長物となるのが惜しい。

ポップアップ式の小型フラッシュを搭載。

指で抑えるとバウンス可能だが、光量が不足する場合も多い。

ちなみにこの手の箱型タイプ(非一眼レフスタイル)のカメラのフラッシュは普通に使うと大きなレンズと干渉し易い。

USB充電可能

写真を用意し忘れましたが、カメラ側面のUSB端子に接続してバッテリーを取り出さずに充電可能。

ただし、カメラの電源をオンにしている間の給電には対応していません。

移動中にモバイルバッテリーで充電する時などに便利ですね。とは言え、バッテリーは4Kフォトや動画を撮らなければそこまで極端に減らない感じ。

オススメのカスタム設定

物理ボタンのファンクションには撮影中多用する項目を設定。タッチFnにはたまに設定を変更する項目を設定している。

ファンクションボタンに割り当てきれないが、たまーに使いたい機能はQ.menuに登録。

  • Fn1…ダイヤル操作切替(前:フォーカスモード・後:フォトスタイル)
  • Fn2…Q.menu
  • Fn3…4Kフォトモード(使わなさそうなので、別の機能を検討中)
  • Fn4…超解像機能…風景撮影はオン、家族写真やポートレートではオフに設定
  • Fn5…WiFi:遠隔操作やスマホへの転送が多いので便利
  • Fn6…フォーカスセレクト:たまに使いたくなる
  • Fn7…iDレンジコントロール:オススメ機能のため後述
  • Fn8…アスペクト比変更:instagramなどSNSに合わせて切り替えることが多いため
  • Fn9…ハイライト・シャドウ:光陰を強調したい時に便利。
  • Q.menu:測光・画質・テレコン・ヒストグラム・ゼブラ表示

GX7 MK2には「フォーカスモード」を切り替えるボタンと「フォトスタイル」を変更するボタンが存在しない。特にシャッターチャンスに対してクイックにフォーカスモードを切り替える事が出来ないのは不便。

そこで「ダイヤル操作切替」を親指で押しやすいFn1に設定した。操作切替中は前後のダイヤルを操作する事で任意の機能を呼び出すことができるモード。前ダイヤルに「フォーカスモード」後ダイヤルに「フォトスタイル」を設定。フォーカスモード操作中に逆のダイヤルを操作するとシームレスにフォトスタイルの選択へ移行できる。

このダイヤルには他にも4Kフォトモードやホワイトバランスなどに変更が可能。詳しくはコチラのページにて

描写

解像力・シャープネス

GX7 MK2+Laowa 7.5mm F2 MFT

1600万画素としては十分シャープ、レンズ次第でしっかり解像。

ローパスフィルター機のGM1Sと比べて細部のシャープさに違いがあるものの、どちらかと言えばシャープネスの適応量や2000万画素機の差の方がが明らかに大きい。

下は12-100mm F4 IS PROとの組み合わせ。

12-100 PROは2000万画素機でもしっかり解像するので、1600万画素機ではややオーバースペック。もちろんサイズを気にしなければ高解像力の高倍率ズームレンズとして使う事が可能。

前述した通り、細部のエッジがローパスフィルター機だった頃よりも僅かに良好。レンズのマイクロコントラストをしっかり回収している印象。細かい事を抜きにするとあまり変わらない。

スライドショーには JavaScript が必要です。

コンパクトな超広角「Laowa 7.5mm f/2 MFT C-Dreamer」との組み合わせも面白い。2000万画素では僅かに発生していた倍率色収差が1600万画素機では確認できない。

マニュアルフォーカス限定のレンズであり、被写界深度が深い画角であるためピーキングがあまり役に立たない。そんな時はGX7MK2の背面ダイヤルを押し込むと拡大表示機能が作動する。これが超便利。

通常の拡大機能を使う場合にもオリンパス機よりも使い勝手の良い印象。特にファインダーを覗きながらタッチパッドを操作することで滑らかに拡大エリアを移動させることが出来る。

追従性能

今回はウサギで試す機会が無かったので、畜産試験場で歩き回るヤギをパチリ。

まあ、この程度なら普通にピントが合いますな。

じゃあウサギはどうか?と言うと、不規則に速度変化がある被写体には追従しきれないかもしれません。ヤギの場合でもクローズアップして急な動作をする顔にピントを合わせ続けるのは難しかったです。

高感度

今回は厳密なテスト比較はしていないものの、手持ちのLUMIX機であるDMC-GM1Sと比べると向上している。

ただし、劇的な向上と言うほどでは無い。きめ細かなノイズ処理で粗は目立たないがディテールは損なわれている。

下の写真はISO 6400における作例。

バストアップや顔のクローズアップで使う分にはISO 6400でも常用可能。ただし、屋外で全身や背景情報を入れる場合には解像力が足りないと感じる。

iDレンジコントロールは積極的に切り替えて使いたい機能

iDレンジコントロールとは「白飛びや黒潰れ」を回避し、見かけ上のダイナミックレンジを拡張する機能。

要するに暗すぎる部分を明るくして、明るすぎる部分を暗くすると言う機能。主に暗すぎる部分の底上げに使う。

以下に作例を掲載。左がiDレンジコントロールを強、右がオフで撮影した写真。

暗部がしっかりと持ち上げられているので一目瞭然ですね。

オリンパスにはこのように自動で暗部だけを持ち上げる機能がありませんので、LUMIX機の強みと言えるでしょう。

RAW形式には影響が無く、暗部を持ち上げた場所は必然的にノイズがやや多い事には気を付けてください。常用する機能では無く必要に応じて入り切りすると良いでしょう。

よって、前述したようにファンクションボタンに登録、簡単に切替操作ができる状態にしておくと便利です。

下のように陰影が欲しい時にはオフか弱に設定しておきたい。

フォーカスセレクト・フォーカス合成

オリンパスで言う深度合成と似たような機能。

似てはいるが、全くの別物。LUMIXのフォーカスセレクトは「ピントをずらしながら撮影した4K動画」という機能。

そのため、解像力は本来の1600万画素では無く、半分の800万画素程度。

  1. 機能からフォーカスセレクトを選択。
  2. 動画撮影の要領で撮影開始
  3. 撮影後に動画の中から好きなピントのカットを選択して切り出し
  4. もしくは任意のポイントにピントが合っているコマを合成

ポイントは撮影し終えた段階ではMP4の動画ファイルしか生成されていないと言うところでしょうか。撮影後に「切り出し(フォーカスセレクト)」か「フォーカス合成」でJPEGを出力するまでは写真ではありません。

オリンパスの深度合成が8枚限定というものに対して、フォーカスセレクトは一通り全てのピント面をカバーしています。画質は深度合成ほど緻密ではありませんが、手軽さで言えば段違いにフォーカスセレクトが良いですね。

上記の動画から切り出し、合成を実行したのが下の画像となります。

スライドショーには JavaScript が必要です。

 

解像力は思ったよりも良好であり、パソコンで全画面に引き延ばすような使い方で無ければSNSやブログで使用可能なレベル。

動画だが、細部のディテールはしっかりと残っている。フォーカスセレクトで切り出した画像をさらにクロップしてもまあまあな画質と言える。

フォーカス合成は合成ミスが発生する

フォーカス合成は何枚ものコマを合成することになるため、部分的に不自然な見栄えとなってしまうことがある。

上の写真のように、特にピント面周囲のボケが不自然となる場合が多い。出来るだけ背景の無い空間に大ボケが発生しないような撮り方が必要。

その他フォーカス合成作例

写真の通り、ボケを残したまま指定するエリアのみピント合成をしたり、フォトスタイルでモノクロ写真の合成が可能です。

4Kフォト

フォーカスセレクトと同じく4K動画であり、そこから1コマを切り出して写真とするモード。

まだあまり使い込んでいないので、オリンパスの「プロキャプチャー」と同じ機能である「プリ4Kフォト」を使用。

まずは元データとなる動画を掲載。

トンボが飛ぶ前にシャッターボタンを半押しで撮影開始。飛んだ瞬間にボタンを全押することで、その前後30コマを保存可能という機能。

この瞬間を切り出し写真がコチラ。

ローリングシャッターによる影響で羽根が歪んでしまった。

E-M1 Mark IIのプロキャプチャでは歪みが目立ちませんが、GX7MK2の読み出し速度では厳しい被写体のようだ。

昆虫の胴体は歪んでいないので、人間程度のサイズを遠くから撮影するのであれば特に気にならない歪み量かも。

ちなみにプロキャプチャーを使った写真を掲載。

E-M1 Mark II+12-100 PRO

2000万画素RAW形式で出力できるE-M1 Mark IIの画質は圧倒的。

昆虫相手にはE-M1 Mark IIの読み出し速度と画質で実用レベルに達したと言うべきかもしれません。この使い方でライバルとなるのは今のところLUMIX DC-GH5の6Kフォト(1800万画素)だけでしょう。

その他作例

まとめ:マイクロフォーサーズの強みを活かしたカメラ

良いなと感じるポイント

  • マイクロフォーサーズとしては比較的コンパクト
  • コンパクトながら良好な操作性・カスタマイズ性
  • 新しい撮影手法である4Kフォト・フォーカスセレクト
  • オリンパスには無いiDレンジコントロール
  • オリンパスよりもタッチ操作のバリエーションが豊富

不満があるポイント

  • ファインダークオリティ
  • 電子シャッターの幕速
  • フォーカスモード用のレバーが無い

画質は旧世代から大きく向上したとは言えませんが、操作・機能・応答性は大きく改善されています。携帯性の良さと相まって気軽に使う事が出来るミラーレス一眼。まさにマイクロフォーサーズらしいモデルと言えるカメラでしょう。

ファインダーやフォーカスモードレバー省略など細かい部分が気になるものの、カスタマイズが豊富なのである程度の不満は吸収できるはず。

2017年7月現在、ボディ価格が5万円を切る店も出てきています。このカメラの機能と性能を考慮するとかなりお買い得と言うことが出来る価格。ただし、画質優先で購入を検討しているのであれば、2000万画素のLUMIX DMC-GX8や頑張っちゃってDC-GH5がオススメ。

購入早見表

一応GX8やGH5も掲載しておきます。

LUMIX DMC-GX7 Mark II

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