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交換レンズよもやま話 M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8【機材レビュー】

      2017/05/17

M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8

桜の季節が過ぎ去ってしまい写欲もひと段落ついたので、今年購入したレンズのインプレッションをざっくり書いていきたいと思います。

今回はオリンパスのハイグレードポートレートレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8」。

解像力についての検証は過去に実施しているのでコチラを参照してください。外観と実写レビューはコチラ

お気に入りのポイント

金属外装の高級感あふれる鏡筒

レンズ鏡筒には金属が多く採用されており質感は非常に高い。特にプラスチック鏡筒の多いマイクロフォーサーズの中にあって異色を放つプライムレンズ。

専用の別売り金属製フードは鏡筒に負けず劣らずの高い質感を持っているので、高価だがおススメできるナイスなフード。所有する喜びを高めてくれる貴重なアイテムとなるはず。

高級感が良い反面、傷がつくとショックが大きい。表面のシルバー塗装にこすった線が入りやすいので、他の金属製パーツとの接触には気を付けたい。例えばマーキンスやRSSなどの金属製L型ブラケットとレンズをカメラバッグへ一緒に詰め込んでいる場合は特に注意。(傷つけた実績あり)

滑らかなフォーカスリング

昔ながらのヘリコイド式と比べるとやや抵抗感が少ない。フォーカスリングは非常に滑らかに回転するので指一本でも繊細な調整が可能。

じゃあMFを積極的に使うか?と問われると積極的には使わないでしょう(後述)。とは言っても必要ならば問題無く使うことができる操作感ですね。

絶妙な画角

フルサイズで言う150mm、APS-Cで言う100mmの画角は狭すぎず、広すぎずという絶妙なところ。私がこのレンズを色々なシーンで感じた使い勝手は以下の通り

丁度いいと感じるシーン:野良猫、撮影距離の自由度が高いポートレート、風景、スナップ、比較的大きい花(ユリ・水仙程度のサイズ)

狭いと感じるシーン:猫(人間に慣れて距離を詰めやすい)、旅行などでの家族写真、観光地、比較的小さい花

75mmという焦点距離に加えてレンズが(比較的)コンパクトなので中望遠単焦点と錯覚して使ってしまうことが多い。「こいつは望遠単焦点なんだ」と思ってロケーションに臨めば、結構面白く使える。

我が家ではもっぱら野良猫撮りのエースとして活躍。たまに望遠スナップレンズとして使いこなしを楽しむ感じ。

抜群の解像力

巷では「マイクロフォーサーズ用レンズとしては最高クラスの解像力」と称されています。確かにその通りなのですが、サイズ度外視で言うとPRO系レンズも中々の解像力であり、絞って使うならドッコイと言う印象。

あえて75mm F1.8で解像力を語るとしたらF1.8~F2.8程度までの絞り値を活かしたボケと解像力の両立。もしくは解像力と小型サイズの両立に価値があると言えるでしょう。

絞り過ぎるとポートレートではコントラストが強すぎて酷な解像力となるため、状況によっては絞らない方が良い場面もある。総じてF1.8~F2.8で使ってこそのレンズだと感じますが、絞って風景撮影にもやぶさかではない。

気になるポイント

寄れない

とは言っても、センサーサイズの異なる他社の135mmや90mmと比べて劣る接写性能ではありません。接写性能の高いオリンパスレンズが多い中にあって、接写性能が平凡に感じてしまうということ。

絞り開放付近における軸上色収差

軸上色収差が目立つレンズでは無いものの、絞り開放から環境を選ばずに使えるかと言うとそうでもない。

特に被写体とある程度距離を取った状態の場合に起こりやすい印象。ピント面に被写体がすっぽり入ってしまえば目立たないものの、そんな平面的な被写体を撮る機会は少ない。どうしてもピント面手前の部分に色づきが出てしまう。

濃い色の付き方ではなく、程よいヴェールのかかったような柔らかい収差。絞り開放から解像力の高いレンズですので、柔らかい収差の残る絞り開放付近は使いやすいかもしれません

気になるボケの色づきが発生する場合は1段絞ったF2.8ならば、なんの問題も無く撮影できるはず。

機能性が低い

PROレンズた一部のPRIMEレンズと違ってMFクラッチ機構やスナップショットフォーカス機構には対応していない。フォーカスエレメントは電子制御式で距離指標が無いのでマニュアルフォーカスの使い勝手が悪い。

背景にピントを引っ張られるようなシーンでピント位置を手前に戻すためにはカメラ側でマニュアルフォーカスに切り替えるか近景に向けてAFを作動させるしかない。PRIMEシリーズの単焦点レンズとしては最高級に立つレンズなのでもう少し機能性があっても良かったなと感じる。この辺は高級感あふれる金属外装が細かい加工の妨げとなっているのかもしれません。

平凡なポイント

AF性能

悪くないけど、爆速でもない。E-M1 Mark IIでC-AF(像面位相差AF)を使うと結構化けるが、長焦点・大口径でフォーカスエレメントが大きい為かボトルネックを感じるAF速度。

ポートレートでは特にテンポが落ちるAF速度ではありませんが、素早く動く動物を負うには力不足かも。

ボケ味

マイクロフォーサーズ用レンズとしては圧倒的なボケ量を誇りますが、ボケが綺麗かというと別問題。もちろんボケが汚いわけではありませんが「極上のボケ味」とは言えないかなと。

解像力が高い分、ややボケは固めで前後のボケにあまり差は無い印象。

軸上色収差の影響によるボケの色づきもありますが、1段程度絞ればボケが安定。ボケ量に問題なければ半段~1段程度絞って使うと良いでしょう。いつもボケが荒ぶる訳では無いので必要に応じて絞る感じ。

このレンズは買いか?

オリンパスはこのレンズを「ハイグレードポートレートレンズ」と呼んでいます。あくまでもじっくりと構図を練ることが出来る「ポートレート」向けであって、不意に訪れるシャッターチャンスが多い家族写真に向いている訳では無い。

特にラージフォーマットのセンサーで中望遠レンズを多用していた方は勘違いされるかもしれないが、これはあくまでも「大口径の望遠単焦点」であり使い方を選ぶレンズ。

しかしこの画角に慣れてしまえば、他社には無い「軽快な望遠単焦点」であり画角の狭いスナップレンズとしても活躍してくれるはず。

真っ先に買いたいレンズではありませんが、「使いこなしを楽しみたい」のであれば間違いなくおススメできるレンズ。撮り手の創造力に応えてくれる確かな描写性能を持っています。

比較したいレンズはシグマの60mm F2.8 DN

価格について言及すると、比較対象がないのでなんとも言えないのが正直なところ。中望遠単焦点、例えば「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」とか「LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.S.」と比べたくなりますが、それこそお門違いで前述したように使い勝手がまるで違います。

あえて言えばシグマの「60mm F2.8 DN」でしょうか。F2.8は単焦点として明るいレンズはありませんが、その解像力はこのレンズに勝るとも劣らないパフォーマンスを持っているようです。もちろんボケ量は焦点距離的にもレンズ口径的にも75mm F1.8の方が圧倒的に自由度が高いです。

とは言え、2万円を切る価格を考慮するとコストパフォーマンスは高いと言わざるを得ませんね。迷っているのであれば、まず「60mm F2.8 DN」を購入してみるのも一つの選択肢でしょう。

購入早見表

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PC180029_1_1

レンズデータ

レンズ仕様

焦点距離 75mm(35mm判換算 150mm相当)
最大口径比/最小口径比 F1.8/F22
レンズ構成
画角 16°
AF方式 ハイスピードイメージャAF(MSC)
最短撮影距離 0.84m
最大撮影倍率 0.1倍(35mm判換算 0.2倍相当)
最近接撮影範囲 173×130mm
絞り羽枚数 9枚(円形絞り)
フィルターサイズ Ø58mm
マウント規格 マイクロフォーサーズシステム規格
大きさ 最大径×長さ Ø64 x 69mm
質量 305g

MTFチャート

000035520

レンズ構成図

000035529

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