とるなら~写真道楽道中記~

「撮るなら…ここだ!こうだ!これだ!」を探し求めてカメラ片手に写真・機材道楽の備忘録

【機材レビュー】捕捉力抜群の小さい巨人DSC-RX100M5 ファーストインプレッション

   

外観編

外観

P1000379見てくれは従来のRX100同様で、他社の1型センサーカメラと比べて実にフラットなデザインとなっている。

特筆すべきはトップカバーもフラットなデザインであること。Powershotシリーズは物理ダイヤルが飛び出しており、スマートな外観を損ねている。LUMIX系もサイバーショットと同じくフラットなデザインだが、洗練されて高級感が出ているのはこちらの方だろう。

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カメラ左下のカールツアイスのバッジはシールかと思いきやボディを彫り込んで埋め込まれているというちょっぴり贅沢な仕様。

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電源を入れるとレンズバリアが開放されて沈胴式のレンズが繰り出される。

写真をご用意するのを忘れていたのだが、広角端で鏡筒が最も伸びて望遠端で鏡筒が最も縮むような設計になっている。

起動する時には特に問題視するほどでもないが、鏡筒が結構伸びるので起動時間が僅かだが遅い。また、望遠端で電源をオフにすると一度鏡筒が伸びて広角端になってからレンズが格納される仕組みなのでサッと仕舞う時には少しもたつく傾向がある。

ちなみに、RX100シリーズではM1、2とM3以降ではレンズのスペックが違う。望遠側で大きくボケを作ったり、動く被写体を捕捉しやすいのはM3以降のレンズ。

P1000391背面の操作性は非常にシンプル。

完全オートで撮るならば分かりづらい点は無くとても使いやすい。ただし、一眼カメラなどのようにカメラの設定をいじりながら撮影しようと思うとちょっと使い辛いかなと感じる。

背面のホイールダイヤルは同時に十字ボタンの役割も持っている。この手のカメラに多い「ホイールを回しているつもりが十字ボタンを押してしまった」と言う事が少ない。ボタンはしっかり押し込まないと反応しないので、誤操作は少ないだろう。加えて、ホイール操作は右側面からホイールをなぞるように操作出来るのでボタンを押し込む心配がない。

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三脚用のネジ穴は光軸からややずれて居る場所に設置されている。金属製のため、樹脂製と違って割れたりする心配がないしっかりとしたもの。

ファインダー

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M3以降のモデルにはなんと電子ビューファインダーが内蔵されている。側面のレバーを作動させる事でファインダーがせり出してくるので、それをさらに手前に引き出すとファインダーが使える。引き出さなくてもファインダーが作動するが、焦点が合わないのでしっかりと引き出してから使おう。

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ファインダーはこのサイズのコンパクトデジタルカメラとしてはかなり見やすいファインダーを搭載している。同様のカメラでパナソニックのLUMIXシリーズがファインダーを搭載しているが、そちらと比べると随分と見やすい。

誤解を恐れずに言うと、キヤノンのミラーレス一眼のファインダー倍率と同じくらいの印象。

余談だが、一眼カメラはペンタックスやオリンパス、キヤノン、パナソニックだったりしてソニーを使っていないもののその他家電はほぼソニーで揃えているソニー党。意識して揃えたわけじゃないのだけども、なぜかウォークマンやバイオ、エクスペリアになってしまった。カメラ業界でもソニーには頑張ってほしいところ。

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ファインダーが見づらい場合には上部に視度を調整できるレバーがついている。

こうやって見ると分かるように、このファインダーにはアイカップが装着できない。また、アイポイント(ファインダー像が良く見える位置)が短いために眼鏡を装着していると見づらかったりする。

フラッシュ

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背面のフラッシュレバーを操作する事で格納されているフラッシュを展開する事ができる。

光量がほどよく「フラッシュ焚いて撮りましたよ」という嫌味な感じが少ないフラッシュ。必要に応じて積極的に使っていきたい。

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首振りまではできないが、指でフラッシュを抑える事でバウンス(フラッシュ光を直接被写体に当てない手法)する事が出来る。

大きなフロアでバウンス出来るほどのパワーはないが、物撮りや一般的な部屋での撮影ならば十分という印象。

液晶モニタ

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チルト式の液晶モニタは上に180°チルトさせる事が可能。

この際、画面がしっかりと反転するので自撮り撮影も手軽に行うことが出来る。

事前にフラッシュも展開しておけば暗いシーンでの自撮りも可能。

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下方にも45°程度のチルトが可能。

人ごみの中でカメラを高く掲げて撮影する時などに重宝する。

このカメラのネックはタッチパネルが非搭載であること。競合クラスではタッチパネルの採用が進んでいる中でソニーはあまり積極的にタッチパネルを採用していない。

特にチルト液晶を使ったハイアングルやローアングル時にタッチパネルがあると重宝するため、この点はややマイナスポイント。オートフォーカスのフレームを移動させる場合にもタッチパネルがあると楽ちんだったりする。

バッテリー

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底部のバッテリー室にはバッテリーとメディアスロットを設けている。

私はSDカードを挿入しているが、これを取り外すときに内部のバネの力強すぎてSDカードがぽ~んと1mくらい吹っ飛んでしまった。

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RX100 M5はUSB充電に対応しているので、バッテリーは基本的に取り外して充電する事はない。付属の充電器はACアダプターとUSBケーブルのみでバッテリーを単体で充電する事が出来ない。

つまり予備バッテリーを購入しても充電する時は本体に格納して充電するか、別途充電器を用意する必要がある点は留意しておこう。もしくはモバイルバッテリーを携帯しておくのもあり。

メニュー

Fnメニュー

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背面のファンクションボタンを押すことで呼び出せるFnメニューは全部で10項目。カスタム可能なので、自分がよく使う項目を設定しておくと便利。

P1000404

さらに頻度の高い機能についてはその他物理ボタンに割り当てる事が可能。

使い始めはこのカスタム機能を知らずに使っていたので瞳AFの使い方がサッパリ分からなかった。個人的にはCボタンに設定した。

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ソニーのメニュー画面はあまり評判がよろしくなく、撮影項目の下に10項目からなる次の階層が存在する。

中には記録サイズやAF、動画など様々な設定項目があるものの、どれがどこに配置されているか結構悩む。特に撮影中にこの項目を操作する場合にはもたつくかもしれない。出来れば事前に設定を煮詰めておきたいところ。

実写

月うさぎの里

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今回は石川県の加賀市にある月ウサギの里と小松市の那谷寺に訪れる際に使ってみた。

このモデルより搭載された像面位相差AFを試すには試し甲斐のあるすばしっこい被写体だ。

生憎の曇天模様だったが、明るいレンズを採用しているこのカメラは暗いシーンでもシャタースピードを稼ぎやすい。

ウサギの突発的な動きを警戒してシャッタースピード優先でSS320~500に固定して使用。ISOはだいたい1600~2000で、晴れ間が見えるとISO600とかに落ち着く感じ。

高感度のノイズ処理が上手くなったのか、大きく拡大しなければ問題無く使えるレベル。

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しかし、ウサギは早い。

初回で試し撮りする相手には強敵すぎたかもしれない。カメラ的にと言うよりは自身のフレーミングテクニック的に。

人に慣れているので、しゃがんで撮影すると餌を貰えると勘違いしてまっしぐらに突っ込んでくる。まず、ウサギにピントを合わせる余裕すらなく距離を詰められるので中々に難しい。

そんなウサギ相手にも瞬時にピントを合わせてくれるRX100 M5に助けられている感があり。像面位相差AFの恩恵はかなりデカい。ミラーレス一眼のα6000シリーズ並みの爆速AFとなっている。

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基本的にはAFフレームは全部つかう「ワイド」で「AF-C」で撮影。そうでもしないとウサギにピント合わせている暇ありませぬ。

言ってしまえばピント合わせはRX100 M5に全てまかせっきりの状態。AF-Cの食いつきは良好で不規則に動くウサギをしっかりと追いかけてくれる。

ただし、顔にピントが合わない事が多くコントラストの強い毛並みにピントを奪われがち。また、ハイライトな部分があるとフレームがそちらに移ってしまう点はマイナス。

とは言え、今こうやって記事を下記ながらRX100 M5の瞳AFの操作方法を学んだので次回は瞳AFを駆使して臨みたい。

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細かい事(ガチピン)は抜きにして雰囲気だけでも撮りきった感で言えば打率は高い。

このショットもろくにカメラを操作せずに、ただただシャッターボタンを押しただけ。それでざっくりウサギを認識してパチリと捕捉できるなら上出来。

DSC-RX100M5-100280

咄嗟に膝に乗ってきたウサギもサッと構えてさっとパチリと撮る事が出来る。

このフォーカス性能はなかなかいい感触。ソニーのAFはこんな爆速だったのか…。ミラーレス一眼(α6500)も気になり始めてしまうじゃないか。

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動いているウサギを正確に捕捉する「奇跡のワンショット」を狙うつもりじゃなければ非常に使いやすい。

多少ゆるゆると歩ているウサギならピントは正確に食いついてくれる。

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逆光シーンではさすがに無理かなーと思ったが、そんなシーンでもピントをしっかりと掴んでくれている。

逆光に対する光学性能もなかなか良好な印象。

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チルト液晶を使えばローアングルでもサッと撮ることが出来る。

画質的に言うと一眼カメラ並みとは言えないものの、ブログやL判程度なら余裕で耐用出来るレベル。1型センサーの高感度の粗も見えづらいので日常系のブログに添える写真を撮るカメラとしては最適かもしれない。

こんなコンパクトなカメラでウサギをここまで掴まえる事が出来るのだから満足度は高い。

那谷寺・西山公園

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一眼カメラほどの画質では無いものの、十分と言えば十分な性能。

RAWファイルで追い込みを掛けずに、デフォルトの「風景」をそのまま撮って出しJPEGにて。

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広角側でしっかりと寄る事が出来るので、さらにF値を低く設定してやればしっかりとボケも演出できる。

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ある程度大きな被写体でもそれなりボケを作る事は可能。

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紅葉の質感や色も撮って出しJPEGで全然イケちゃう。むしろ自分で弄ってダメにするよりよっぽどイイ感じ。

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不得手なジャンルは柵越しの動物園など。

こればっかりは望遠側のズームレンジが足りないので、寄り切れない。

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望遠側には限界があるものの、広角側は画角の広いレンジをカバーしているのでアングル次第では面白く撮れちゃう。

スローモーションの動画撮影(お試し中)

そもそも動画撮影なんぞしたことなかったのだけども、このカメラにはスローモーション撮影という機能が備わっていたので試しに使ってみた。

画質が粗いのは動画をアップする際に大きくリサイズされてしまったため。Youtubeへのアップもこれが初めてなので多めに見てくだされい。

おお、すげえ…スローだ。撮影時間が19秒と短いものの、あまり使ったことの無い動画機能に感動を覚える。

ただし、このモードは撮影開始するとAE固定、ピント固定とかなり使い辛い。

特に不規則に動く動物相手には使い辛い印象だ。

チルト液晶を使ってローアングルから撮影するとちょっと新鮮な見え方となる。

ただし、この場合にもピントが固定されるために至近距離の動物相手には使い辛い感あり。

鳥を撮るとこんな感じ。残念ながらこのジャンルも望遠ズームが足りなさすぎる。

本格的に撮るなら手振れを抑えるジンバルか三脚が要りますなあ…。

という訳で定点撮影できる室内での撮影。こういう使い方の方が簡単かもしれない。

これで何か面白い撮り方できないかなと現在模索中。

注意点としてはこのモードを使っているとメキメキとバッテリーが損耗している感が半端ない。あっという間に残量が減っていくのでモバイルバッテリーなり予備電池は必須。また、1カットでデータ量が100MBほどのため、撮り過ぎるとカードを圧迫しやすい。

さらに、ファイル名が連番にならないので、保管用HDDにファイルを上書きしかねない点はちょっと使い辛い。

ファーストインプレッションのまとめ

良いところ

  • コンパクトでファインダー搭載
  • スロームービー
  • 像面位相差AF
  • 明るいレンズ
  • 電源オフ時に再生ボタン長押しでプレビュー閲覧可能

特に像面位相差AFの性能には恐れ入った。これはすごい。AF速度を求めて大きく重いミラーレス一眼を検討しているのであれば、是非一度このカメラを手に取ってみるといいかもしれない。明るいレンズと強力なAFで屋内の猫カフェやふくろうカフェなど、大ぶりなカメラを持ち歩き難く、かつ結構動く被写体を撮影する時に非常に有効。

さらに、ファインダーは見やすく使い勝手は良好で、レンズは明るくボケを作りやすい。スロームービーなんていう面白動画も撮れちゃうので、小さいカメラながら出来る事は結構多い。さすがRX100シリーズの最高峰と言うだけはある。

悪いところ

  • バッテリーがめきめき減る
  • レンズの繰り出しが広角側で大きく起動が遅い
  • フォーカスエリアの切り替えが面倒(タッチパネル非対応)
  • 瞳AFを見つけづらい

基本的にはコンパクトであるが故に凝った設定の操作性を損なっている点。自分なりのカスタマイズやオートで撮影する分にはあまり気にならないと思う。

あとはバッテリーの減り方が目立つ。これは移動中の車内や交通機関でシガーソケットやモバイル充電器でなんとかなる欠点。とは言え、長時間の連続的な運用の場合には予備バッテリーが欲しくなる点は否めない。

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