【評価･作例】コスパ抜群の超望遠ズーム『SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD (Model A011)』

150-600mmの焦点距離をカバーし、手ぶれ補正・超音波モーターを搭載したタムロンの超望遠ズームレンズだ。

タムロンのコーティングである『eBANDコーティング』でフレア・ゴーストを抑制。LDレンズ（異常低分散）を3枚効果的に配置し、望遠上の課題である軸上色収差を補正。タムロン独自の技術を組み合わせた先進の光学設計で諸収差を補正している。

超望遠レンズながら、市販のフィルターが使用可能。95mmと大口径ながら、高輝度時にNDフィルターを用いたスローシャッターや、粉塵舞い散る場合にプロテクトフィルター等を装着出来る点で便利と言える。防塵とまではいかないが、簡易防滴機構を施してあるので、屋外での急なコンディションの変化にも考慮してある。

別売りの『ロング型三脚リング Model A011TL』も発売している。三脚固定用のネジ穴が2箇所配置してあり、汎用性を高くした上で携行する際に三脚座を持ちやすい様にグリップ感を向上させている。

APS-Cでは描写傾向は中間域で良好な解像力。望遠側で低下する傾向にある。開放では甘いので１段・２段は絞る。特に望遠側ではF8まで絞る事でベストな描写を得ることが出来るようだ。フルサイズ機では開放から良好な値を示す。

海外評価ではニコン80-400mmと互角との評価も。純正・サードパーティ製、どのレンズも優劣があるので手ぶれ補正の効き目や価格・重量で決めよう。600mmをカバ?する最近のレンズとしてはシグマと並んで格安帯。シグマの同価格帯はContemporaryラインであり、防滴仕様はマウント部のシーリングだけだ。それに比べると、レンズ各箇所において水滴が侵入しにくい構造を採用している点で差がついている。

AFはボディによって相性があるので、レビューサイトを参考にしてほしい。VCが旧モデルより効き目が悪くなったというレビューを散見する。流し撮りは非対応。
追記：タムロン公式にて流し撮りの対応状況について説明されている。お手元にレンズがある場合はシリアルナンバーを確認。