とるなら~写真道楽道中記~

「撮るなら…ここだ!こうだ!これだ!」を探し求めてカメラ片手に写真・機材道楽の備忘録

東尋坊

      2014/11/19

自殺の名所

輝石安山岩の柱状節理でこれほどの規模は世界でも有数、国の天然記念物・名勝に指定されているが、青木ヶ原樹海、華厳の滝、足摺岬などと同列に連なる実に暗いイメージが付き纏う観光地である。サスペンスドラマの殺人現場かクライマックスにはモッテコイのロケーションに違いない。

その昔、福井県にある平泉寺(福井県勝山市)の僧侶である東尋坊は怪力の持ち主だった。東尋坊はその怪力で悪事の限りをつくしたそうな。その内他の僧侶と 対立して、今の東尋坊に物見で誘いだしたところを酒に酔わせて突き落としたと言う。なんともまあ自殺の名所に相応しい名前の由来だ。そんな由来の破戒僧が 東尋坊の入り口周辺・タワーにマスコットを描いてお出迎えをしている訳である。

福井の中でも人気の高い観光地、土日は混雑する

さて、東尋坊に行くのであればまず気をつける点は無料駐車場と有料駐車場が混在しているので気をつけたい。混雑時は無料駐車場はすぐに埋まってしまう。有料駐車場は500円だ。有料の場合は急に車の前におじいちゃんおばあちゃんが料金を回収しに来る。轢かないように注意…いや本当に…田舎の運転で注意するのはおじいちゃんとイノシシだ。駐車後に店内を通過すれば無料と言った手法の駐車場も存在する。無料に駐めれたらラッキーくらいに思っておいて、ラッキーだったらそのお金で海の幸を堪能しては如何だろうか。

そんな混雑を避けるために平日に東尋坊に繰り出したのが下の写真だ。

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無事駐車場に駐めたら、東尋坊まで徒歩で歩くことになる。道すがら海産物やお土産を売っている店が多く、平日でもその場で海鮮モノを焼いて売っている店がソコソコある。値段もそこまで高くないので小腹を空かせていくと良いだろう。東尋坊タワー付近には餌付けされたであろう猫達がそこらじゅうに居る。近づいても逃げないので写真を撮らせてもらった(笑)

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東尋坊を見下ろす形でそびえている東尋坊タワーからは実は東尋坊は見えない…日本海と東尋坊に連なるお土産屋と駐車場だけが見える。何故こんな作りにしたのか…。そのくせ料金は大人500円小人300円。東尋坊は見えないが、雄島や遥か向こうには白山連峰も見える(天気次第)ここまで来たのだからネタだと思って登ってみては如何だろうか?オススメは東尋坊見た後である(笑)

最近は外国の団体旅行者も多く、日本語以外の言語が土産屋の前で飛び交っていることも多い。特に中国などの大陸人は海に沈む太陽つまりサンセットを自国では見れないので、わざわざ夕方目掛けてサンセットを見に来る外国人も多いのだとか。

潮風にご用心

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季節が季節(11月)、東尋坊が見えてくると凍てつく北風が肌に刺さるようになる。景観を後回しにして触れておきたいのはこの凍てつく強い北風だ。時化っていることもあり、打ち付ける波の飛沫が北風に乗って東尋坊の断崖上にいる観光客にもかかる。観光してる分には特段気にしない程度、小雨が降っている感覚に近い。しかし、カメラ小僧の私はそうは言ってられなかった。何しろ塩水が飛沫となってカメラに、レンズに襲いかかってくるのである。この荒れ狂う日本海と東尋坊をセットに取りたいが、潮風・塩水が非常に気になる。幸いにも防塵防滴のカメラなので多少無理してでもシャッターを切っていたが、レンズフィルターの無いコンパクトデジタルカメラや一眼などは気をつけるべし。レンズをティッシュや服でゴシゴシしても海水のミネラル分のような物が伸びるだけで拭き取ることができない。

頭上にご用心

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もう一つ気をつけねばならないのが、頭上を旋回して飛んでいるトンビだ。彼らは虎視眈々と獲物を狙ってピントを合わせているだろう。飲み食いしながら歩いているといい確率で襲い掛かってくる。かくいう私もマックのポテトを奪われた、松の下でのんびりマックを食べていたらやられてしまった。また、何も持っていないのに頭頂部を掠めて飛んでいったので一瞬禿げたかと思った、と言うくらい襲ってくる、結構マジで。嘘だと思うならマックポテトでも買って置いてみるべし、良いシャッターチャンスが到来すると思う(ゴミは持ち帰るように)

 

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さてさて、そんな潮風とトンビに気を取られながらも世界有数の柱状節理を見てきましたよ。海は荒れており打ち付ける大波の様はまさに人を殺すに値すると言っていい、そら火曜サスペンスの舞台になるわけだ。今回は11月に行ったけども、海が穏やかな時はこれまた表情が一変する。参考までに写真を載せておこう。サンセットを見るのであれば断然波が穏やかな時が良い。真っ赤な夕日が海に沈むその景色は絵に描いたよう、ゆっくりと水平線の向こうに吸い込まれていくその様はまさに絶景。海が穏やかな日は遊覧船も運行している。東尋坊を海から眺める機会はあまり無い上に天候が良くないと運行していないので、これは乗っておくと良い。カメラ小僧なら良い構図の写真が撮れるだろう。

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ここで自殺すると潮に流されて雄島に辿り着くという。奥に見える島が雄島だ。時間が許すのであれば一度訪れておきたい所。ちょっとしたホラースポットとして有名。夜にいくとコワイぞ~。

天候が荒れていると物好き以外は見るものがない

これぞ観光地!と言った名勝だが、天候が荒れると一部の物好き以外にはただの時化った日本でしかない。その上寒いが加わると救いようがない。濡れずに楽しめるのは東尋坊タワーのみ、だがしかしそこも東尋坊が見えない…。あえて言えば平日でも運営している土産屋はあるので、そこで海鮮丼など食べてみては如何だろうか。

東尋坊 情報

住所 〒913-0063 福井県坂井市三国町安島

電話 0776-50-3152

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