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OM SYSTEM OM-3 センサーサイズに固執しないなら購入候補の筆頭

Techradarが「OM SYSTEM OM-3」のレビューを公開。センサーサイズなりの画質やファインダー仕様を指摘しつつも、カメラのデザインや耐候性、手振れ補正、コンピューショナルフォトを評価。センサーサイズに固執しなければ購入候補の筆頭であるとのこと。

Techradar:OM System’s OM-3 isn’t just pretty, it's made photography fun for me again in a way that Canon, Sony and Nikon fail to

  • 外観:マイクロフォーサーズ写真撮影の完成形に近い。しかし、レンジファインダースタイルのボディであれば、より良いデザイン選択だったと思われる。
  • 質感:頑丈な作りで、耐候性もIP53等級を誇る。ほこりや水しぶきに強く、過酷な環境でも使用可能。
  • バッテリー:590ショットの撮影が可能。コンパクトなカメラとしては非常に優れたバッテリー寿命を持つ。
  • インターフェース:記載なし。
  • 携帯性:コンパクトかつ軽量で、頑丈。持ち運びが容易で撮影が楽しい。
  • グリップ:グリップなしのボディでは大きなレンズの使用が難しいが、幅広のボディが操作性を補っている。
  • 操作性::カラー モードおよびコンピュテーショナル フォトグラフィーモード専用のボタンとダイヤルを搭載。これにより創造的な撮影が可能となり、楽しさが増す。
  • 手ぶれ補正:センサーシフト式手ぶれ補正を搭載。長時間露光や動画撮影時の手ブレを抑え、滑らかな映像を実現。コンピューショナルフォトモードとの相性も良い。
  • ファインダー:236万ドットのEVFを搭載。OM-1 IIの576万ドットEVFに比べて時代遅れの仕様であり、配置もレンジファインダー型ならより良かったと思われる。
  • モニター:記載なし。
  • メニュー:記載なし。
  • フォーカス:被写体検出性能が優秀。特に人物撮影において「瞳優先」などの高度なオプションを備える。ただし、低コントラスト環境では競合機種より信頼性が劣ることがある。
  • 連写性能:50fpsの追従連続撮影が可能。OM-1 IIほどではないが日常撮影には十分な性能を持つ。
  • 解像性能:2000万画素のセンサーは競合製品と比較すると解像度が低い。ただし、コンピューショナルフォトにより高品質な結果を得られる。
  • 高感度ISO:低照度性能は控えめだが、手振れ補正の活用により、満足のいく結果を得られる。
  • ダイナミックレンジ:競合機種と比べて狭いが、コンピューショナルフォトを活用することで十分な画質を実現。
  • ホワイトバランス:記載なし。
  • JPEG:新しいカラー モード ダイヤルを搭載。モノクロ設定、4つのカスタマイズ可能な設定、アートフィルター、完全カスタマイズ可能なプロファイルを選択可能。一部のアートフィルターは時代遅れだが、微調整機能により幅広いスタイルに対応。
  • 動画:ヘッドフォン、マイク端子、USB-Cを搭載。マイクロHDMIポートやシングルSDカードスロットはプロ用途には物足りない。LogやCinelikeなどのカラー プロファイルを備え、適切な設定で美しい映像を撮影可能。
  • 作例集:リサイズのみ。
  • 総評:2025年において最も美しく、楽しいカメラの一つ。1970年代のOM-1にインスパイアされたデザインで、レトロな外観が魅力。レンジファインダー型のボディであれば理想的だったが、それでも洗練されたデザインである。計算モード、積層型センサー、高速AFを備え、コンパクトかつ軽量なマイクロフォーサーズシステムの魅力を最大限に引き出す。フルフレームにこだわらず携帯性を重視するなら、購入候補の筆頭となるカメラである。

同社のフラッグシップモデル「OM-1 Mark II」の多くを継承しつつ、小型軽量でクラシカルなデザインのカメラ。比較的コンパクトながら、OM-1 IIと同等の連写速度や撮影機能を実現。比較してバッファがやや少なめで、ファインダーはOM-5並みですが、PEN-Fのようなクリエイティブダイヤルを搭載することで区別化。動体撮影の性能を残しつつ、よりクリエイティブな撮影が可能。

販売価格はOM-1 Mark II よりもやや安く、スペックに妥協は少なめ。デュアルカードスロットや高解像ファインダー、ジョイスティックをはじめとしたコントロールが必要であればOM-1 Mark IIが選択肢となるものの、そうでなければOM-3が面白い選択肢となりそうです。
(レトロスタイルのカメラにここまでの性能が必要かどうか要検討ですが)

Techradarのレビューでは、同価格帯におけるAPS-C・フルサイズの競合機種が存在するとしつつ、携帯性や手振れ補正、耐候性、コンピューショナルフォトなどの優位性について言及。小型軽量な防塵防滴レンズも多いので、システムとしてみると携帯性しやすいレトロスタイルカメラと言ったところでしょうか。

ファインダーの仕様や配置に関しては不満があるらしく、このスペックであればPEN-Fのようなデザインが良かったと言及。一眼レフスタイルならOM-1と同等のスペックだと良かったかもしれませんね。

OM SYSTEM OM-3 最新情報まとめ

  • 発売日:2025年3月1日
  • 予約開始日:2025年2月6日
  • 希望小売価格:
  • カメラのキタムラ:
    ・ボディ:237,600円
    ・12-45キット:267,300円

主な仕様

イメージセンサー タイプ:4/3型 積層型BSI Live MOS
有効画素:2040万画素
センサー除塵 SSWF
手振れ補正 最大 6.5段分
シンクロIS対応 7.5段分
処理エンジン TruePic X
ISO 200-102400
拡張 80
ストレージ SD UHS-II
AF 検出方式:ハイブリッド
測距点:1053点 全クロス
測距輝度範囲:-5.5~19EV
被写体検出 人物 / 車、オートバイ / 飛行機、ヘリコプター / 電車、汽車 / 鳥 / 動物 (犬、猫)
シャッター メカニカル:1/8000?60秒
電子先幕:1/320?60秒
電子:1/32000?60秒
フラッシュ同調速度 1/250秒以下
連続撮影速度 メカニカル:~6fps
静音連写:~20fps
電子 SH1:~120fps
電子 SH2:~50fps
プロキャプチャー
連続撮影枚数 静音連写:RAW 151枚
SH1:RAW 88枚
SH2:RAW 102枚
ファインダー サイズ:OLED
解像度:236万ドット
倍率:0.63倍
モニター サイズ:3.0型
解像度:162万ドット
可動方式:バリアングル
動画フレームレート 4K 60p LGOP
FHD 60p ALL-I
動画出力
USB USB Type-C USB3.0
UVC / UAC規格対応
マイク/ヘッドホン マイク:3.5mm
ヘッドホン:3.5mm
HDMI タイプD
Wi-Fi IEEE 802.11b/g/n
Bluetooth Ver.4.2
その他ポート類
バッテリー タイプ:BLX-1
撮影可能枚数:約590枚
USB-PD充電
サイズ 約139.3×88.9×45.8mm
重量 本体のみ:413g
バッテリー含:496g
防塵防滴 IP53準拠

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