未分類

キヤノン「18-70mm F2.8」「16-60mm F2.8」を想定したような光学系の特許出願

2025年3月26日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。「18-70mm F2.8」「16-60mm F2.8」など、超広角と標準をカバーするフルサイズ対応の大口径ズームレンズを想定しているようですね。

概要

  • 【公開番号】P2025041292
  • 【公開日】2025-03-26
  • 【発明の名称】ズームレンズおよび撮像装置
  • 【出願日】2023-09-13
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】広画角、高変倍比および高い光学性能を有する小型のズームレンズを提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    広画角のズームレンズとして、最も物体側に負の屈折力のレンズ群を配置した、所謂ネガティブリード型のズームレンズが知られている。特許文献1には、物体側より像側へ順に配置された、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、負の屈折力の第3レンズ群および正の屈折力の第4レンズ群により構成されたズームレンズが開示されている。
  • 【0004】
    ネガティブリード型のズームレンズは、開口絞りに対してレンズ構成が非対称となる傾向があり、諸収差の補正が難しい。しかも、ズーミングの際の収差変動の抑制が困難であり、高い光学性能と高変倍比を得ることが難しい。特許文献1にて開示されたズームレンズでは、ズーミングの際の収差変動を抑制しているが、変倍比は不十分である。
  • 【0005】
    本発明は、広画角かつ高変倍比を有し、高い光学性能を有する小型のズームレンズを提供する。

実施例1

  • 焦点距離:17.54-67.88
  • F値:2.91
  • 半画角:46.11-17.68
  • 像高:18.23-21.64
  • 全長:223.96-164.01
  • バックフォーカス:18.22

実施例2

  • 焦点距離:18.53-81.99
  • F値:2.91
  • 半画角:44.50-14.78
  • 像高:18.21-21.64
  • 全長:240.84-175.34
  • バックフォーカス:21.80

実施例4

  • 焦点距離:16.42-58.98
  • F値:2.91
  • 半画角:47.94-20.14
  • 像高:18.19-21.64
  • 全長:222.27-165.88
  • バックフォーカス:18.76-23.16

CinemaEOS用のような焦点距離と開放F値の組み合わせ。しかし伸び縮みする光学系で、沈胴構造も可能なレンズを想定しているのかもしれませんね。収納性は良さそうですが、使用時の全長がかなり長くなる模様。面白いズーム域ですが、使いやすいかと言うと、そうでもなさそう。

特許関連記事

-未分類
-