DPReviewが「ILCE-7RM6」の初期レビューを公開。α1 IIやZ8・R5 IIほど速度特化ではないものの、優れたダイナミックレンジ、高いカスタマイズ性、長いバッテリー寿命を備えると評価。万能なスポーツ機ではないが、従来のα7Rシリーズより大幅に用途が広がったとのこと。
DPReview:Sony's a7R VI comes speeding out of the studio
- 新センサー:66.8MP積層型CMOSセンサーを新開発。第2層はDRAMではなく処理層となっており、低ゲイン・高ゲイン出力を組み合わせることで広いダイナミックレンジを実現。読み出し速度はα7R V比で約5.6倍高速化され、30コマ/秒連写に対応。
- 新プロセッサ:Bionz XR2プロセッサを採用。AF性能や被写体認識性能が向上し、AI専用プロセッサなしでも遠距離被写体認識が可能になった。
- 外観:新たに背面照明付きボタンを搭載。上面ボタン操作で主要ボタンを点灯でき、夜間撮影時の視認性を向上している。
- 質感:記載なし。
- バッテリー:新型NP-SA100バッテリーを採用。容量は20.9Whで従来比27%増。EVF使用時600枚、モニター使用時710枚の撮影が可能。多くの用途ではバッテリー残量を気にせず使用できるレベルに達している。高速USB転送時は給電推奨。
- インターフェース:CFexpress Type A/UHS-II SD対応デュアルスロットを搭載。USB-C端子は2基あり、1基は10Gbps転送と給電対応、もう1基はUSB 2.0相当ながらPower Delivery対応。USB接続時には用途を選択可能。従来のマルチインターフェース端子用アクセサリーは使用不可。
- 携帯性:記載なし。
- グリップ:大型化した新バッテリーに合わせて形状を変更。グリップ上部の張り出しや指掛かりを改善し、従来より握りやすくなった。ただしα1 IIやα9 IIIほど操作最適化されておらず、前面C5ボタン非搭載は惜しい。
- 操作性:記載なし。
- 手ぶれ補正:記載なし。
- ファインダー:解像度自体は前モデルと同等だが、新OLEDパネル採用により大幅に高輝度化。広色域化され、HDR画像プレビューにも対応。120fps時でも高輝度を維持できる。
- モニター:記載なし。
- メニュー:従来より整理され操作性は改善されたが、依然として複雑。翻訳調の不自然な表現や、一貫性に欠ける設定体系も残っている。プリキャプチャやマルチショット関連設定は分かりづらい。
- フォーカス:記載なし。
- 連写性能:30fpsブラックアウトフリー連写とプリキャプチャに対応。プリキャプチャは最大1秒前から記録可能。ただしプリ連写時はEVFに遅延やカクつきが発生する。スポーツ向けとしてはα1 IIほど完成度は高くない。電子シャッター音はシャッター速度によって変化する。
- 解像性能:高解像センサーにより従来機では再現できなかった細部描写を実現。JPEG時点でもキヤノンやニコンとの差が拡大している。
- 高感度ISO:記載なし。
- ダイナミックレンジ:約6600万画素ながら非常に広いダイナミックレンジを実現。メカシャッター時はデュアルコンバージョンゲインを組み合わせていると見られる。電子シャッター時は暗部ノイズがわずかに増えるが、実写での差は極めて小さい。
- ホワイトバランス:可視光+赤外線センサーを用い、自動露出とホワイトバランス精度を改善。アルゴリズム更新により日陰や光源認識も向上。
- JPEG:HDR HEIF撮影に対応するが、HDRメタデータ付きHEIFではRAW同時記録不可という制約がある。
- 動画:8K30p対応で、4K120pは「画角優先」時にフル幅撮影可能。ローリングシャッター性能は改善され、(LUMIXの)DR Boost相当機能も搭載。ただしRAW内部記録やオープンゲートには非対応。外部RAW出力は可能。動画性能は前モデルから大幅に向上している。
- 音声:最大4ch録音に対応。別売XLRアダプター使用時は96kHz/32bit float録音が可能。イベント・婚礼撮影での実用性が高い。
- 作例集:JPGのみ高解像データ掲載。
- 総評:α7R VIはシリーズ最高レベルに洗練された高解像モデルであり、高画質と優秀なAF性能が最大の魅力。Z8やEOS R5 IIほどの速度特化ではないが、優れたダイナミックレンジ、高いカスタマイズ性、長いバッテリー寿命を備える。α1 IIほど万能なスポーツ機ではないものの、従来のα7Rシリーズより大幅に用途が広がった。
- 比較:積層型センサー採用により、Z8やEOS R5 IIに近いハイブリッド性能を獲得。一方で電子シャッター時のローリングシャッター速度は競合より遅めで、動体追従性能には限界がある。S1RIIは動画面で優位だがAF追従で劣る。用途や操作性の好みで選択が分かれる。
DPReviewの初期評価によると、動体撮影ではα1 IIや他社の速度重視モデルと比べて気になる部分があるものの、優れた画質とAF、連写性能を兼ね備えているとのこと。
高速性能を向上させつつ、優れたダイナミックレンジを実現した高解像モデルは面白い選択肢となりそうです。ただし、α7 Vと同じくメカニカルシャッターと電子シャッターで結果が異なる可能性がある点には注意が必要の模様。
- 発売日:2026年6月5日
- 予約開始日:2026年5月19日(火)10時
- 市場推定価格:税込74万円前後
従来機よりも高解像を実現しつつ、積層型CMOSセンサーによる高速性も両立したRシリーズの最新モデル。α7R Vで弱点となっていたセンサーの遅さが改善され、30fpsの高速連写や毎秒60回のAF/AE演算を実現。高性能化したAFシステムと相まって、高解像ながら優れたパフォーマンスを発揮するカメラ。
バッテリーは大容量化した新型バッテリーに切り替わり、ファインダーは従来の高解像を維持しつつ3倍の高輝度化。Wi-Fi6対応の高速通信や長時間の高解像動画撮影に対応する放熱構造など、ハード面の改善もいたるところに盛り込まれています。
従来機比で非常に高価なカメラになったこと、相変わらずα1 IIやα9 IIIのグリップデザインではないこと、など気になる部分もありますが、驚くようなスペックのモンスターマシンに仕上がっています。
| α7R VI ILCE-7RM6 | |
| 楽天市場 | Amazon |
| カメラのキタムラ | |
主な仕様
| イメージセンサー | タイプ:積層型CMOS 有効画素:約6,680万画素 |
| プロセッサ | BIONZ XR2 AI統合 |
| 除塵機能 | 超音波アクチュエーター 電源OFF時のシャッター |
| 手振れ補正 | 5軸ボディ内手ブレ補正 中央8.5段/周辺7.0段 |
| ISO | 100-32000 |
| ストレージ | CFexpress Type A SD UHS-II マルチスロット |
| AF | 検出方式:ファストハイブリッドAF 測距点:759点 測距輝度範囲:EV-6 - EV20 |
| 被写体検出 | オート、人物、動物、鳥、昆虫、車、列車、飛行機 |
| シャッター | メカニカル:1/8000-30 秒 電子先幕:1/8000-30 秒 電子:1/8000-30 秒 |
| フラッシュ同調速度 | 1/250 秒 (フルサイズ) 1/320 秒 (APS-Cサイズ) |
| 連続撮影速度 | 最高約30コマ/秒 |
| 連続撮影枚数 | RAW: 150枚 RAW (圧縮 (画質優先)): 65枚 RAW (ロスレス圧縮): 60枚 |
| ファインダー | サイズ:0.64型 解像度:9 437 184 ドット 倍率:0.90倍 |
| モニター | サイズ:3.2型 解像度:2 095 104 ドット 可動方式:チルト+バリアングル |
| 動画フレームレート | 7.5K 30p 4K 120p FHD 120p |
| 動画出力 | XAVC S: MPEG-4 AVC/H.264 XAVC HS: MPEG-H HEVC/H.265 HDMI RAW |
| USB | USB 3.2 USB 2.0 |
| マイク/ヘッドホン | マイク:3.5 mm ヘッドホン:3.5 mm |
| HDMI | タイプA |
| Wi-Fi | IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax |
| Bluetooth | Ver. 5.3 |
| その他ポート類 | シンクロ |
| バッテリー | タイプ:NP-SA100 ファインダー使用時: 約600枚 液晶モニター使用時: 約710枚 |
| サイズ | 約132.7 x 96.9 x 82.9 mm |
| 重量 | 本体のみ:約622 g バッテリー含:約713 g |
| 防塵防滴 | 対応 |
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