オリンパスの最新エントリー機種
2015年9月8日更新:公式にて一時販売中止の発表
OLYMPUSのOM-Dシリーズの中ではエントリーモデルにあたる「OM-D 2桁シリーズ」であるOM-D E-M10の後継機が発表された。主な変更点である「5軸手振れ補正」の他にもファインダー・連写の強化など細かい点のブラッシュアップも挙げられる。今回は旧モデルとOM-D E-M5 Mark2とも比較しながら当モデルの注目点を見て行きたい。
主な差があるスペック一覧
公式 | E-M10 MK2 | E-M10 | E-M5 MK2 |
センサー | 4/3LiveMOS | 4/3LiveMOS | ?4/3LiveMOS |
有効画素 | 1605万画素 | 1605万画素 | ?1605万画素 |
手振れ補正 | 5軸 4段分 | 3軸 3.5段分 | 5軸 5.0段分 |
EVF | 236万ドット 換算0.62倍 |
?144万ドット 換算0.57倍 |
?236万ドット 換算0.74倍 |
水準器 | 2軸 | ?2軸 | ?2軸 |
モニタ | 3.0型 104万ドット タッチパネル チルト 上85度 下45度 |
?3.0型 104万ドット タッチパネル チルト 上80度 下50度 |
?3.0型 104万ドット タッチパネル バリアングル |
AF | 81点 (拡大800点以上) | 81点 (拡大800点以上) | ?81点 (拡大800点以上) |
露出 | 324分割 EV-2?20 | ?324分割 EV-2~20 | ?324分割 EV-2~20 |
シャッターS | 60-1/4000 | ?60-1/4000 | ?60-1/8000 |
連写 | 約8.5コマ/秒 RAW 約22コマ |
?約8.0コマ/秒 RAW 約20コマ |
?約10.0コマ/秒 RAW 約16コマ |
?WiFi | ○ | ?○ | ?○ |
防塵防滴 | ? | ? | ○ |
低振動撮影 | ?○ 電子先幕 1/320-60秒 |
○ | ○ 電子先幕 1/320-60秒 |
静音撮影 | 電子シャッター 60-1/16000秒 | ? | 電子シャッター 60-1/16000秒 |
ハイレゾショット | ? | ? | ○ |
?電源 | BLS-50(1210mAh) 約350枚 約750枚(低消費電力モード) |
BLS-5(1150mAh) 約320枚 |
BLN-1(1220mAh) 約310枚 約750枚(低消費電力モード) |
?サイズ | 119.5*83.1*46.7mm 390g |
?119.1*82.3*45.9mm 396g |
?123.7*85*44.5mm |
主な特徴
- 5軸手振れ補正
- ファインダー強化
- 電子シャッター対応
- その他変更点
5軸手ブレ補正搭載
このモデルの特筆すべき機能。エントリー機種にして5軸の4.0段分手ぶれ補正を搭載している。
旧モデルよりも半段分の向上と、3軸と5軸の違いが顕著に表れている。5軸の手ぶれ補正と言えば姉妹機のE-M5 MK2やSONY α7IIなどの上位機種や高級機に搭載される手ぶれ補正で、エントリー機種への搭載はかなり珍しい。4.0段分と言えば、OLYMPUSのフラッグシップ機である「OM-D E-M1」と同程度の手振れ補正効果。
センサーサイズが小さい分、35mmやAPS-Cに比べると高感度が使えない。感度を上げることが出来ない以上、絞り値を保つにはシャッタースピードを遅くする必要がある。そんな時はスローシャッターにならざるを得ず、手ぶれ補正の有り難みを実感する事だろう。
旧モデルより半段分の向上、上位機種のE-M5 Mark2より1段分効果が薄い。特に望遠レンズや夜景・屋内での撮影が多いのであれば補正効果の高いE-M5 Mark2も検討しては如何だろうか?晴天下でしか使わないのであればいっそ旧モデルE-M10の補正効果でも対応可能だ。
但し、旧モデルでは大口径レンズを使用する場合にシャッタースピードを稼ぐ手段がボディに無い(1/4000秒まで)。どうしても大口径レンズを使用したいのであればNDフィルター等を使って調整する必要がある。
手振れ補正効果はあればあったで損はしない機能。ファームウェアの更新ではどうにもならないハード面の差なので、じっくり選んでみよう。
- 5.0段分 E-M5 Mark2
- 4.0段分 E-M1、E-M10 Mark2
- 3.5段分 E-M10
ファインダー強化
旧モデルでは換算0.57倍程度だったファインダー倍率が0.62倍まで向上した。上位機種であるE-M5 Mark2の0.74倍には及ばないものの、エントリー機種としては大きなファインダーとなった。さらにドット数も144万から236万ドットに増えているので、高精細なファインダー像を得ることが出来る。一眼レフカメラのAPS-Cサイズのファインダーはおよそ0.62倍が多い。と言うことを餡が得ると必要十分な大きさは備えている。
さらに、ファインダーを覗いたままタッチパネルを操作することで直感的にAFポイントを操作することが可能となった。これは一眼レフ機のNikon D5500などにも搭載されている機能だ。
電子シャッター対応
静音撮影や低振動撮影などの電子先幕シャッターなどが使用可能となった。これにより、上の写真の様なシチュエーションにも対応可能となったり、メカシャッターの1/4000秒以上のシャッタースピードが必要な時(大口径レンズや晴天下での絞り開放撮影など)に1/16000秒までの高速シャッターを使用出来る。
電子シャッター特有の動体撮影の歪みは発生するみたいなので注意しよう。残念ながらE-M5 Mark2に搭載されている「ハイレゾショット」には対応していない。
その他変更点
モードダイヤルが右肩に移動
旧モデルでは左肩に存在したモードダイヤルが右肩に移動とデザインが大幅に変わっている。その分左肩にはオンオフ・内蔵フラッシュのポップアップスイッチが配置された。正直フラッシュ・オンオフボタンの位置は据え置きで良かった気が…。電子ダイヤルの配置は旧モデルより使いやすくなった。
防塵防滴では無い
旧モデルと同じく、この点はエントリー機種らしい点だ。防塵防滴が必要であれば上位機種である「OM-D E-M1」「OM-D E-M5 Mark2」を検討してみよう。
低消費電力モード
旧モデルの仕様には無かったモード。ライブビュー時には作動しないが、ファインダー利用時に数秒経過でスリープモードに入る機能だ。電源を入れっぱなしでスナップ撮影などをする際には使える機能。常用で350枚程度の撮影枚数が730枚と倍以上に伸びる。スリープから復帰するのに若干のラグはあるので、一瞬のシャッターチャンスを狙っているのであればこのモードは解除しておこう。
まとめ
上位機種のE-M5 Mark2と旧モデルE-M10に挟まれる格好となったこのモデル。新発売価格だとちょっと割高感があるかな、と言った所。5軸手ブレ補正とファインダーの微強化・電子シャッター対応に旧モデルとの差額3万程の価値を見いだせるかどうかだ。
もう少し積めばE-M5 Mark2が購入出来てしまうので、それならいっその事E-M5 Mark2をオススメしたい。5.0段分の手ぶれ補正とハイレゾショットや防塵防滴仕様・バリアングルなど大幅に機能向上が見込める。
エントリー機種をフォーサーズでお探しならば、いっその事中古のE-M5やE-M10ならば現在2万円~4万円で購入出来てしまう。E-M10 Mark2は5~6万円台に落ち着いた頃が買い時だろう。
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