6軸手ブレ補正や防塵防滴バリアングルを搭載したLUMIXの最新機種
Panasonicよりミラーレス一眼のコンパクトモデルシリーズの最新機種「LUMIX DMC-GX8」が公開された。大型チルトファインダーや防塵防滴バリアングルなどミラーレス一眼のジャンルでも希少価値があり、スペックを眺める限りでもなかなか盛り込んだカメラの様だ。同サイズのセンサーを積んでいるOLYMPUSの「OM-D E-M5 MarkII」とは価格も魅力もドッコイでどちらを購入しようか悩んでしまうところ。そこでDMC-GX8の主な特徴を旧モデルやE-M5 MarkIIなどと比べながら見て行きたい。
スペック比較
DMC-GX8 | DMC-GX7 | OM-D E-M5 MK2 | |
センサー | M4/3 LiveMOS | M4/3 LiveMOS | M4/3 LiveMOS |
有効画素 | 2010万画素 | 1600万画素 | 1605万画素 |
防塵対応 | SSWF | SSWF | SSWF |
手振れ補正 | センサーシフト式 +光学式連動 6軸 |
センサーシフト式 | センサーシフト式 5軸 5.0段分 |
ファインダー | 約236万ドット 換算0.77倍 |
約276万ドット 換算0.7倍 |
約236万ドット 換算0.74倍 |
液晶パネル | 3.0型 104万ドット バリアングル タッチパネル |
3.0型 104万ドット チルト タッチパネル |
?3.0型 104万ドット バリアングル タッチパネル |
AF | 49点 | 23点 | 81点 |
AF検出輝度 | EV-4~18 | EV?4~18 | |
ISO感度 | 100~25600 | 100~25600 | 100~25600 |
シャッター 電子シャッター |
60~1/8000秒 1~1/16000秒 |
60~1/8000秒 | 60?1/8000秒 |
動画 | 3840x2160 (4K/30p:約100Mbps) |
1920×1080 (FHD/60p:約28Mbps) |
1920x1080(FHD) 30p、25p、24p ALL-I (A-I)、IPB(SF、F、N) |
WiFi/NFC | ○/○ | ○/○ | ○/ー |
防塵防滴 | ○ | ー | ○ |
水準器 | ○ | ?○ | ○ |
ハイレゾショット | ー | ー | ○ |
バッテリー | EVF 約310枚 モニタ 約330枚 |
約320枚 | 約310枚 |
サイズ | 133.2*77.9*63.1 | 122.6*70.7*54.6 | 123.7*85*44.5 |
質量 | 487g | 402g | 469g |
有効画素数
マイクロ・フォーサーズとしては多めの2000万画素クラス。1画素あたりのピッチは当然狭くなっているので高感度耐性が気になる所。晴天下では高画素を活かした精細で階調豊かな写真を撮ることが出来るだろう。
また、精細に写し出せる分手振れやシャッタースピードにも繊細になった。6軸手振れ補正などでブレをしっかりと対策して臨むことでポテンシャルの高いカメラとなるだろう。
ファインダー
換算0.77倍とかなり大きい。SONY α7RIIが0.78倍、FUJIFILM X-T1が0.77倍で最大クラスなので、それらと同等のファインダー倍率だ。これだけ大きいと、ピントが合っているのかどうかを目視で確認出来るのでありがたい。また、大きく映し出す事で細かいメニュー画面の情報も確認し易いだろう。
大型電子ビューファインダーを内蔵型チルト機構で使えるカメラは希少でなかなか評価できるポイントだ。
(外付けだとOLYMPUSのVF-4やCanonのEVF-DC1などが存在する)
手持ちのチルトEVFであるCanon EOS M3ではこんな撮影方法も出来ちゃったりする。可動EVFいいよ可動EVF。
手振れ補正
GX7から搭載されたセンサーシフト式の手ぶれ補正が進化した。レンズ側の2軸補正とボディ側の4軸補正を連動制御した6軸手ブレ補正機能である「Dual IS」を使用することが出来る。
但し、OLYMPUS脅威の5.0段分の手振れ補正と比べて如何なのか?と聞かれると、GX8の手ぶれ補正の性能を数字で示す表示は無かった。これは、レンズの手ぶれ補正も連動させるために一概には言えないことが原因かと思われる。
オートフォーカス
フラッグシップ機である「DMC-GH4」や「DMC-G7」などにも搭載されている「空間認識AF」がGX8にも搭載されている。
これは4KPHOTOなどの動画性能を利用して、シャッターを押す前の被写体を処理エンジンで認識させる事で「空間」を識別する機能だ。空間を認識する事で、いざオートフォーカスを作動させた時に間違った回転方向にピントを合わせなくなるので合掌までのスピードが向上する。
事前に被写体をフレームに納めておく必要がある点は4KPHOTO機能と似ている。
測距点は49点と旧モデルから倍以上に増えた。
防塵防滴・バリアングル液晶
なんとこのコンパクトモデルでバリアングル搭載機。バリアングルであるだけでなく、タッチパネルであり防塵防滴機構。こいつあ凄いぜ!
そもそもミラーレス一眼でバリアングル液晶搭載機がこのGシリーズの一部とOM-D E-M5 MarkIIのみ。その上で防塵防滴機となると数限られるモデルの1つと言う事になる。
上でも紹介した可動式EVFを搭載しているにも関わらずこの防塵防滴を可能にしているのは特筆すべき点だ。
暗所に強い
Panasonic機と言えば「ローライトAF」や「星空AF」など暗所に特化したAFが有名だ。
このモデルでもその機能は引き継がれており、AF検出輝度範囲はEV-4~18と暗所にかなり強い。OLYMPUSの明るい魚眼レンズなどと組み合わせれば、力強い星撮りカメラになってくれるかもしれない。
4KPHOTOモード・4K動画
DMC-G7と同じく、出荷状態から4KPHOTOモードを使う事が出来るモデル。そのモードはG7と同じく3種類。
- 4K連写:シャッターボタンを押している間は連写。
- 4K連写(S/S):録画の様な操作方法の連写モード。ひたすら連写
- 4Kプリ連写:シャッターボタンを押した前後1秒間60コマ分を記録。
使いやすい3種類のモードが搭載されている。注意すべき点は画素数が4K動画と同じく800万画素になると言うこと。パソコンで引き伸ばしてみたりしない限りは十分に使用出来る範囲。
特に使い勝手が良い例としては雷の撮影など。見えた瞬間にボタンを押していては撮影出来ない。見えた瞬間にボタンを押すことで「4Kプリ連写」モードでは1秒前の落雷時の写真がとれている可能性がグッと上がる。
操作性
2つのコントロールダイヤル以外にもモードダイヤル、さらには露出調整ダイヤルまで搭載している。この小さいボディによくここまで盛り込んだなと言うデザインだ。
但し、右肩にダイヤル類・左肩にチルトEVFを搭載しているので内蔵フラッシュが非搭載な点は気をつけよう。
サイズ
バリアングルや防塵防滴用のシーリングなどの為かサイズは一回り大きくなった。OLYMPUSのE-M5 MK2と比べるとドッコイ。最早コンパクトモデルと言うにはちょっと大きいか?特に奥行の厚みがあり、重厚感が増している。
コンパクトモデルはGMシリーズ、本格ミラーレスはGX8シリーズと明確な線引が出来てきた。
LUMIX DMC-GX8は買いか?
マイクロ・フォーサーズ機はPanasonicとOLYMPUSの一眼カメラのマウント規格だが、そのカメラの特性はハッキリ分かれている。
4K動画の撮影に最適でさらに動画撮影機能をスチール写真にも盛り込んだPanasonicのDMC-GX8。あくまでもスチール撮影がしたいのならE-M5 MarkII。
DMC-GX8はご紹介した通り以下の点が特筆すべき項目だ
- ファインダー(チルト機構・換算0.78倍)
- ミラーレス一眼では希少なバリアングル搭載モデル
- バリアングル+防塵防滴は一眼レフ・ミラーレスでは希少
- 4KPHOTO・4K動画が使用可能
以上の点に惹かれる物があれば逝っちゃおう。但し、4KPHOTOモードならDMC-G7でも使用可能。チルトEVFは外付けEVFで他機種でも使用可能と個々を見ていくと他機種でも埋めることは出来る。しかし、全てを満たしている機種はこのDMC-GX8のみだ。
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価格:139,480円 |
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上記のDMC-GX8にくらべると中古のDMC-GX7は非常に安い
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