片足ならず両足共にレンズ沼にどっぷりハマりかけている今日此の頃。ちょいと前もオークションで安レンズに手を出したばかりだと言うのに…。一眼初心者にありがちな事なのだろうか?まあ色々なレンズを試したくなってしまう(笑)
そして買ってみて気づく、これ必要だったかな?と…今回はちょっと自分自身の頭を冷やす意味も兼ねてカメラライフの中でオークションのあり方を考えたい。
転売屋のパラダイス?極上光学系・機関良好と言う恥ずかしい造語たち?
色々オークションを眺めていて気になった事がある、カメラのカテゴリの出品はほぼ転売屋に埋め尽くされているのだ。「機関良好」だの「極上光学系」だのと、女子向けの写真雑誌ですら使わない様な造語が並んでいる。
個人出品とは毛色の違う出品の仕方や付け焼刃的な売り文句を並べる出品説明の欄から、「これは転売屋だなあ…」とはご覧になる皆様にもすぐ分かるはず。この手の出品で満ち溢れているのがカメラカテゴリのオークションだ(特にヤフオク)。
探したいレンズがすぐ見つかる反面、手ごろな価格帯のレンズはすぐに転売屋に淘汰される。安そうに見えるレンズは最終的には吊り上げや純粋な競りによっ相場付近に落ち着き、結果として落札価格は相場とドッコイドッコイまで調整される。
当たり前の事と言えば当たり前の事。レンズ交換式カメラと言う性質上、市場でのレンズの流動が激しい事と単価が高い為、転売が成立しやすい為だ。こと一眼カメラのレンズについては転売屋の介入が多く相場が高騰してる。オークションと転売で検索すると真っ先にヒットするのがカメラ転売だ。まずはこの検索結果を一読することをお勧めする。
入札履歴を見るとレンズは異常に評価数が多い(取引数が多い)入札者が多い。入札者の半数以上はベテラン転売屋だと思っても間違いは無いだろう。つまり転売屋同士でレンズの売り買いをしているのだ。そこに混じってオークションをしたとしてもまあ期待通りには行かない事は明白だ。
売り手として商品を出品するのであれば、相場が分かればその通りに売れる(後述する)。逆に買い手であれば、相場以下で落札する事は難しい。つまり時間の無駄と言うことだ。下手すればレンズの事を何も知らない転売屋からレンズを買ってしまい、届いたらリアもフロントもキャップが付いていないカビカビのレンズだった、と言うことも起こりかねない。文句を言おうにも無機質なメールの返信が来たというレビューも散見する。時間とリスクに対して削減出来るコストが僅かしか無い。人それぞれだが、私にはそう感じた。多少値が張ってもまだ中古カメラ屋での通販か新品だ。
安くレンズを手に入れる、を目的とすると競争相手がプロ(転売屋)アマ(一般ユーザー)共に非常に多いと覚えておくべきだろう。
中古通販のススメ
例えば、DFA100mm macroであればオークションの結果36,000円での落札があるが、マップカメラの中古販売で34,000円で販売していたりする。マップカメラで購入して、満足したらオークションで30,000円で売ったとしても差額4,000円で遊べた事になる。買う側でオークションに拘る必要は無いのだ。中古通販サイトも多く有るので、まずはオークションに固執せずインターネットで調べて見よう。
私がよく利用しているのはカメラのキタムラやマップカメラだ。
入札側でオークションを利用するメリットを考えよう
オークションのメリットを上げると、あまりにもニッチなレンズで無い限りレンズが流通している点だろう。オークション市場を一つの販売店として見ると豊富なレンズが取り揃っていると見て取ることが出来る。コストと金額さえ気にしなければ、欲しいものがすぐ見つかるのがオークションのメリットだ。また、ジャンク品も数多く存在するので修理するスキルがあればオールドレンズを安く入手することが出来る。そう、現行品のレンズであれば新品か中古販売店から購入すれば良いが、オールドレンズとなるとオークションの転売屋にほぼ押さえられていると見て間違いない。足繁く中古カメラ屋に通っている転売屋に対して勝ち目は無いだろう。逆に言えば転売屋がオールドレンズを探す手間を省いてくれているとも考える事が出来る。レンズ代+手間賃を考慮した予算を予め設定しておき、オークションに臨むべき。己を知り、敵を知れば100戦危うからず。
オークションを利用するのであれば、化粧箱付きの商品は状態が良い。これはユーザーが売る前提で物を使っていた為、もしくはコレクション的な趣向からか。どちらにせよ、物を大切にするであろう気質が伺えるので、カメラの知識が皆無の転売屋だったとしても元々のユーザーには信頼を置ける。その分お高い傾向があるが…。
人気商品はまず転売の手が入っていると見て間違いない。てこ入れももちろん発生するだろう。てこ入れや競りが激しい分、気持ちも高ぶってしまい気がついたら高値で落札してしまった、と言う失敗もご覧になっている方の中にもいるのでは?狙うのであれば、アクセス数の少ないニッチなレンズや修理技術があればジャンクのオールドレンズなど。先日記事にしたTOKINA35-70mmなどはほぼ誰も手を付けなかったので1500円で落札出来た。
出品側に回ろう
流動性が大きい分、不要になったレンズを処分する場としてはかなり便利だ。転売屋が多い分、相場が固定気味なのでちょっとだけ安く設定すればまず売れない事はない。転売屋がレンズのキャッチボールをしているので、そこに自分のレンズも投げ込んでしまおう(笑)
資金繰りに困っていなければヤフオクよりも楽オクなどの継続費用がかからないオークションで気長に出品した方が楽。さっさと売りたいならヤフオクだろう。
?本日のまとめ
- 安く買う目的でオークションに参加すると疲れる。(コスト)
- 販売主の身元が知れない。(リスク)
- 中古通販サイトとそこまで価格差が無い。(コスト)
- 豊富な種類のレンズが揃っているので見つけやすい。(入札側メリット)
- レンズは出品して相場付近で落札される可能性が高い(出品側メリット)
- 時間に余裕があるのなら楽オクの方がコストが掛からない
上記の点をどう捉えるか。取引相手が転売屋だからといって雑に取引して良いものではない。売り手にはリスクが存在して買い手には選択肢が存在する。希望に沿う価格のレンズが無ければ、競るか探すか妥協するか、だ。
と以上を自分に言い聞かせる話でした。(現在ウォッチリスト71件)うち入札12件
雑記
前述した様に、現行品のレンズをオークションで買うことはまず無い。キタムラやハードオフなどに直接出向くか通販サイトを巡回する。それが探す楽しみでもあるし掘り出し物を見つけたときはちょっと嬉しくなる。もちろんキタムラやマップカメラの通販サイトも転売屋の巡回が入っており、掘り出し物があれば仕入れをしているので早い者勝ちな点はある。ちょっと疑問に感じるのは現在の相場は転売屋が中古通販店に合わせているのか、オークションの相場に中古通販店が呑まれているのかどちらなのだろう。出品数で言えばやはりオークション市場の相場なのだろうか…。
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