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EOS Kiss MはFUJIFILM X-T20やα6300と競合できるカメラか見比べる【比較】

このページでは2018年に発表されたキヤノンのミラーレス一眼「EOS Kiss M」を同価格帯の競合カメラと外観・スペックを見比べています。

外観比較

各モデルの特徴

  • EOS Kiss M:バリアングルモニタ
  • X-T20:ドライブ・露出・シャッター速度ダイヤル搭載
  • X-T20:オートモード・フォーカスレバー搭載
  • X-T20:押し込み式ダイヤルボタン搭載
  • X-T20:AF-L・AF-Lを個別に搭載
  • α6300:フラットなボディデザイン
  • α6300:レンジファインダータイプのボディデザイン

EOS Kiss M

EOS Kiss Mはタッチパネルモニタによる操作のウェイトが重く、物理操作可能なダイヤル・レバーが少ない。

初心者に分かりやすいボディデザインですが、玄人好みの設定や操作とは相性が悪いかもしれません。

X-T20

一方でX-T20はダイヤルやボタンのギミックが豊富でこの価格帯のカメラとしては贅沢な造り。

オートモード用のレバーを操作することで各種設定を一発でオートに設定できる機構が備わっている点もグッド。初心者から玄人まで使いやすい1台と言えるでしょう。

α6300

α6300はレンジファインダーライクなフラットデザインを採用、APS-Cセンサーカメラとしてはコンパクトなボディ

ボタン配置やメニューコマンドなどソニーらしい独特なデザインとなっているのでソニーのカメラに慣れていないと使い辛いかも。他2台と比べてタッチパネルに対応していないためフォーカスエリアの指定がやや面倒。

タッチ操作が強みのKiss M

一眼レフの操作になれているとKiss Mの操作デザインが気難しく感じるかもしれません。しかし、キヤノンのタッチ操作システムはとても洗練されたうえにレスポンスが良好。X-T20のようにワンテンポ遅れるタッチ操作では無くストレスフリー。

さらにメニュー画面やライブビュー・Qメニューなど様々な状況でタッチ操作が可能。物理操作の少ないKiss Mですが、その穴はタッチ操作で大部分を埋めてしまうことが出来るでしょう。

スペック比較

各モデルの特徴

  • EOS Kiss M:-2EV対応の暗所AF性能
  • EOS Kiss M:88×100%のオートフォーカスカバーエリア
  • EOS Kiss M:高度なレンズ光学補正
  • EOS Kiss M:バリアングルモニタ
  • EOS Kiss M:Bluetoothによる常時通信接続
  • X-T20:X-Trans CMOS III ローパスフィルターレス
  • X-T20:AF-Cカスタム設定(プリセットのみ)
  • X-T20:~ 1/32000秒の超高速電子シャッター
  • X-T20:豊富なフィルムシュミレーション(仕上がり設定)
  • X-T20:豊富なブラケット機能
  • α6300:425点と密度の高い像面位相差AF
  • α6300:豊富なフォーカスエリア設定
  • α6300:AF-C対応の瞳AF
  • α6300:柔軟性のある低速限界AUTO設定
  • α6300:アプリによる追加機能
  • α6300:高リフレッシュレートのEVF
  • α6300:高機能な動画仕様
  • α6300:USB給電対応

EOS Kiss M

従来(EOS M)のオートフォーカス性能はライバルカメラと比べて見劣りする部分が多かったが、EOS Kiss Mは143点のカバー域が広いDPCMOS AFを引っ提げて”ついに同じ土俵に上がった”。

ただし、他社と比べて抜群と言うほどではなく「AF-C非対応の瞳AF」や「コントラストAF限定の4K動画撮影」「連写中のバッファが少ない」など改善すべきポイントはまだいくらか残っている。

前述したようにバリアングルモニタと軽快な操作のタッチ操作はEOS Kiss Mの明らかな強み。

また、レンズからセンサーまで一貫して自社生産しているキヤノンらしい高度なレンズ光学補正を実装。さらにBluetoothで撮影しながらスマホに自動で画像転送まで可能となっている。JEPGをスマホでSNSへ投稿するワークフローなら魅力的な一台となるはず。

X-T20

ローパスフィルターレスのX-Trans CMOSと上位機種と変わらないX-Processor PROを搭載。色ノイズの少ない高感度画質が特徴。

さらに他2台には無い1/32000秒の高速シャッターを使用可能。日中の明るいシーンで大口径レンズで絞り開放を使いやすく、露出に柔軟性を持たせることが出来る。

ただし、他2台と比べて像面位相差AFのカバーエリアや通信接続の機能や接続方法は物足りない。EOS Kiss Mと同様に瞳AFのAF-Cは非対応だ。

α6300

他2台を引き離す密度の高い像面位相差AFを実装しているが、タッチパネル非搭載な上にAFジョイスティックも無いためフォーカスエリアの指定は面倒くさい。しかし、そこは豊富なフォーカスエリアモードで対応したいところ。

他2台と比べて明らかな強みは瞳AFがC-AFに対応している点。動き回る子供や一部のアクションスポーツで役に立つことでしょう。

動画仕様は4K 30pを撮影できるほか、便利な機能が揃っているので3台の中では最も動画撮影に向いている。

さらにアプリを購入することで「スカイHDR」など特殊な撮影機能をゲット可能。裏を返せば多重露光やコンポジット、タイムラプスなどが有料コンテンツである点に注意。(そこまで高いオプションではありませんが…。)

一方でタッチパネルやRAW現像非対応だったり、フラッシュ同調は1/160秒までだったり気になる部分も多い。

Kiss Mは基本的な撮影に強い

X-T20やα6300のように尖ったスペックは持ち合わせていないものの、バランスが良い仕様で初心者やカジュアルユースに使いやすいはず。

最も注意すべきはバッテリーライフが短いことと、USB充電に対応していないこと。

Kiss MX-T20α6300
センサーCMOSX-Trans CMOS IIIExmor CMOS
センサー備考CR3 RAWフォーマット
14bit RAW
(連写時12bit)
14bit RAW14bit RAW
有効画素数2410万画素約2430万画素約2420万画素
ローパスフィルターありあり
手ぶれ補正
手ぶれ補正効果デュアルセンシングIS
画像処理エンジンDIGIC 8X-Processor PROBIONZ X
メディアスロットSDカード
UHS-I対応
SDカード
UHS-I対応
SDカード
UHS-I対応
メモリースティック
スロット数111
測光方式撮像素子によるリアルタイム測光256分割1200分割
測光範囲 EV0~20不明-2- 20
ISO感度100-25600200~12800100-25600
拡張ISO感度51200100/25600/5120051200
露出補正±3±5±5
AF方式デュアルピクセルCMOS AFインテリジェントハイブリッドAFファストハイブリッドAF
AF速度不明不明0.05秒
測距点
(像面位相差)
(位相差)
・最大143点
(一部レンズは99点)
49点
(175点)
425点
測距点
(コントラスト)
42点
(150点)
/169点
測距輝度範囲 EV-2~18不明-1-20
AF-C特性 種類AF-Cカスタム
位相差AFカバーエリア88×100%50×75%不明
フォーカスエリア・1点
・顔+追尾優先
・スムーズゾーン
・フレーム小
・瞳 AF-S
・シングル
・ゾーン
・ワイド
・顔 AF-C
・瞳 AF-S
・ワイド
・ゾーン
・中央
・フレキシブルスポット
・拡張フレキシブルスポット
・ロックオン
・瞳 AF-C
フォーカス備考・ピーキング
・タッチ&ドラッグAF
・ピーキング・ピーキング
シャッター速度30-1/4000秒30-1/4000秒30-1/4000秒
電子先幕対応
電子シャッター速度サイレントモード
(ストロボ・連写・長秒NR不可)
30秒 ~ 1/32000秒対応
フラッシュ同調速度 1/200秒1/180秒1/160秒
低速限界設定対応対応
高速連続撮影 AF-C最高7.4コマ/秒約11.0コマ/秒:ES
約8.0コマ/秒:MS
約11コマ/秒
高速連続撮影 AF-S最高10コマ/秒約11.0コマ/秒:ES
約8.0コマ/秒:MS
約11コマ/秒
連続撮影可能枚数RAW:約10枚
JPEG L:約33枚
非圧縮RAW:23枚
JPEG:62枚
RAW:21枚
PEG L EX:44枚
特殊連写機能・マルチショットNR
連写備考
仕上がり設定・8種類
・カスタム3枠
・15種類・13種類
・カスタム6枠
・PP
ホワイトバランス・8種類
(白優先AWB追加)
・8種類・12種類
・カラーフィルター
デジタルフィルター・8種類・13種類
レンズ光学補正・周辺減光
・色収差
・歪曲
・デジタルレンズオプティマイザ
自動補正・周辺減光
・色収差
・歪曲
ブラケット・AE
・フィルムS
・DR
・ISO
・WB
・WB
・AE
・フラッシュ
特殊作画機能・諧調補正
・DR補正
・DR補正
・グレインエフェクト
・DR補正
・ゼブラ表示
・個人顔登録
・アプリ対応
ファインダー方式電子式 0.39型0.39型 有機EL0.39型 OLED
60fps/120fps
ファインダー解像度236万ドット236万ドット236万ドット
視野率不明100%100%
アイポイント不明約17.5mm約23mm
ファインダー倍率
35mm換算
不明0.62倍約0.70倍
視度調整範囲不明-4~+2m-4.0-+3.0 m
モニターサイズワイド3.0型3.0型3.0型
モニター解像度約104万ドット約104万ドット92万ドット
モニター可動バリアングルチルト
上:90度
下:45度
チルト
上:90度
下:45度
タッチパネル対応対応
4K 動画~25p 120Mbps~4K 30p 100Mbps~4K 30p 100Mbps
FHD 動画~60p 60Mbps~60p 36Mbps~60p 100Mbps
外部出力HDR出力対応対応4K 30p 4:2:2 8bit
タイムラプス動画4K対応インターバル撮影アプリ対応
ハイスピード動画HD ~120p 52MbpsFHD ~120fps 16Mbps
動画備考5軸手振れ補正
4K切り出し機能
ピクチャープロファイル
ボディ内RAW現像対応対応
デジタル端子USB 2.0USB 2.0USB 2.0
シンクロ端子
HDMI端子DDD
マイク入力端子3.5 mm2.5mm 3.5 mm
ヘッドフォン端子
リモコン端子RS-60E3用
Bluetooth4.1
自動転送対応
WiFi802.11b/g/n802.11b/g/n802.11b/g/n
NFC対応対応
内蔵フラッシュありあり
防塵防滴対応
バッテリーLP-E12NP-W126SNP-FW50
USB充電対応対応
USB給電対応
撮影可能枚数の目安約235枚約350枚約350枚
大きさ mm116.3 x 88.1 x 58.7118.4×82.8×41.4120.0 x 66.9 x 48.8
質量 CIPA約387g約383g約404g
質量 ボディのみ約351g約333g約361g

EOS Kiss M購入の決め手

EOS Kiss M:ライフスタイルに寄り添うカメラ

EOS Kiss Mの強み

  • 軽快なタッチパネル操作とバリアングルモニタ
  • コンパクトで安価なEOS Mレンズ群
  • アダプター経由で使用できる豊富なEFレンズ群
  • スマートフォンとの連携機能

ビギナー・カジュアルユース向け

写真活動メインで使うには撮影機能が物足りないものの、「旅行や家族写真を高画質で撮影したい」と言った用途ならば他2台よりも使いやすい。どちらかと言えば写真活動を意識したデザインのX-T20やα6300と競合するカメラでは無いはず。

専用の交換レンズは小さくて安価なものが多く、システム全体で見ると富士フイルムやソニーより費用をかなり抑えられるはず。

難点は明るい純正レンズが皆無に等しく、ボケ量を大きくしたい場合に問題となってくる。その場合はフルサイズ用の大きなレンズをアダプター経由で導入する必要があるだろう。幸いにもキヤノンEFには数多くの大口径レンズが揃っている。

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FUJIFILM X-T20:上位機種なみの高感度画質

FUJIFILM X-T20の強み

  • 高感度に強いX-Trans CMOS IIIセンサー
  • 分かりやすいダイヤル操作のインターフェース
  • 豊富なフジノンXマウントレンズ

一眼レフからの乗り換えにおススメ

なんと言っても上位機種と遜色ない画質をこの価格帯でゲットできるのが魅力的。このセンサーと処理エンジンの組み合わせでは最も安い。特に屋内や夜間に動く被写体を撮る機会が多いのであればX-T20の画質は魅力的なはず。

さらに3マウントの中で最も専用純正レンズが豊富。F1.4の大口径レンズを純正レンズとしてリリースしているのは富士フイルムだけ。ボケの大きさを重視しているのであれば3機種でX-T20が最良の選択肢。ただし、比較的高価なレンズが多いので事前に確認しておくことをおススメします。

カメラ操作は物理ダイヤルが多いので、一眼レフカメラやフィルムカメラを使い慣れた人なら電子制御の多いKiss Mやα6300より使いやすいはず。

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α6300 ILCE-6300:様々なレンズを楽しめるマウント

α6300の強み

  • 高性能な像面位相差AFと豊富なフォーカスエリアモード
  • バリエーション豊かなE・FEマウントレンズ群
  • 社外製レンズが多い
  • ボディ内アプリ対応
  • 便利な動画仕様

しっかり情報収集できるなら面白いカメラ

他2台と比べてガジェット要素が強く、拡張性が高い。その一方で普通に撮影する場合はKiss MやX-T20より不便と感じるポイントが多い。ビギナーにはちょっとおススメし辛い感がある。

ただ、ソニー純正のEマウント(APS-C・フルサイズ)用レンズが急速に増えている上、Eマウントに参入するサードパーティも多い。特に国産レンズメーカーのシグマが高性能でお手頃価格なEマウントレンズをリリース。レンズラインナップは富士フイルム以上に面白い状態。

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