カメラ 写真が面白くなる100の方法

デジカメユーザーの為のiPhone 7(Plus)カメラ指南書

iPhone7はカメラ機能が強化!なにそれ美味しいの?

ついにiPhone 7世代が発表されました。

私の手元にあるiPhone 4sが2011年ごろに買ったものなので、はや5年が経っているのかとびっくり。

最近のiPhoneはいろいろとカメラが凄いぞ!と遅まきながら色々と調べてみると「確かに!」と思う部分と「う?ん、でもなぁ…」という部分があるので、今回はそんなiPhone7のカメラ性能について駄文を。

iPhone7カメラ性能

スペック表

iPhone 7 iPhone 7 Plus
センサー 裏面照射式 裏面照射式
有効画素数 1200万画素 1200万画素x2
レンズ構成 6枚 6枚
焦点距離
(35mm判換算)
28mm 28mm
56mm
開放F値 F1.8 広角レンズ F1.8
望遠レンズ F2.8
ズーム機能 5倍デジタルズーム(28?140mm) 2倍光学(28、56mm)
10倍デジタルズーム(28?280mm)
プロセッサ A10 Fusionチップ A10 Fusionチップ
手ぶれ補正 光学式(1.3段分くらい) 光学式(1.3段分くらい)
RAW DNG対応 DNG対応
オートフォーカス フォーカスピクセル フォーカスピクセル
動画 4K 30p
1080p 120fps
720p 240fps
4K 30p
1080p 120fps
720p 240fps
フラッシュ クアッドLED True Toneフラッシュ クアッドLED True Toneフラッシュ
メディア容量 32GB?256GB 32GB?256GB
機能 被写界深度エフェクト

ポイント1:iPhone 7 Plusは離れている被写体を大きく写すには、まだまだ力不足

公式では「望遠レンズ」としているが、カメラを使い慣れている身からするとそれは「標準レンズ並」。

広角、標準に関しては28mmと56mmという使いやすい画角をカバーしているので高画質が必要なければiPhone 7 Plusで事足りる。

しかし、デジタルズームで280mmをカバーしているがトリミングみたいなものなので画質劣化は避けられないだろう。カメラで言う中望遠や望遠はまだまだデジカメに分があると言える。

不足している超広角や望遠域をソニーのQX1やオリンパスのAirで補うという手もあるだろう。

ポイント2:単純にボケを大きくしたいのであればiPhone 7 Plusもいける

Plus限定だが、二つのレンズを使って人間の目玉のように「視差」を理解する事で写真に奥行情報を記録できるようになっている。

これにより「被写界深度エフェクト」が可能となっているので、一眼カメラのような大きなボケを「加工して作り出す」事が可能。写真に手を加えることに抵抗がなければ結構これでイケちゃう。

また、実際の写真の「被写界深度」を元にしたボケであるので、単純に加工するよりも自然なボケを楽しめる。

ただし、この手のエフェクトレンズでは玉ボケを作れない点に注意。これを作るためには望遠レンズ(56mm)で近寄ってしっかりと背景をぼかすしかない。

ポイント3:DNG形式のRAWファイルに対応

例えばDNG形式ならLightroomでの編集が可能。

JPEGを加工するよりも豊かで繊細な調整が可能で、コンパクトデジカメでもRAW形式に対応してるカメラは少ないだけに魅力的。

ポイント4:メディア容量が大きい(バージョンもある)が…

32GBから256GBの大容量まで用意されているが、SDカードのように大容量であるほど価格が膨れ上がっている。

SDカードのように途中で交換が出来ないので、撮りまくるつもりなら大容量のモデルを選んでおこう。こまめにデータをパソコンに写すのであれば64GBくらいでもいいかなとは思うが、RAWファイルで撮ると容量が大きくなるので128GBくらいあってもいい感じ。

ポイント5:4K、ハイスピード動画に対応

一眼カメラでもまだまだ4Kに対応するモデルが少ない中でiPhone7は4Kやハイスピード動画を撮影可能。

特にハイスピード動画は普通に撮影する動画と一見して違う面白い動画を撮ることが出来るのでおススメ。

ポイントは、やはり遠くを写すには力不足と言う点と、一眼カメラで撮影する4K動画と違って大きくボケを作る事が出来ない点。

それさえ気にしなければiPhone 7でもOK。

ポイント6:小さいセンサーで明るいレンズは有効なのか?

一眼カメラで明るいレンズと言うと「大きなボケを作る事ができる」と連想するかもしれない。

逆に、iPhone 7はもともとのセンサーがかなり小さいのでボケを作りにくい性質を持つ。レンズが明るくても「大きなボケを作るには力不足」。純粋なボケはiPhoneに求めるにはお門違いなので、「被写界深度エフェクト」にまかせてしまおう。

とは言え、「シャッタースピードを稼ぐためのレンズの明るさ」で言えばセンサーサイズは関係ない。レンズが明るいことによって、暗いシーンでもシャッタースピードが稼ぎやすく、さらに光学式手ぶれ補正を搭載したことでスローシャッターに強くなっているのはGoodなポイント。

ポイント7:高い

いくらカメラがiPhone 6よりも良くなっているとは言え、それだけで買うにはちょっと高すぎる。

大手キャリアでは分割で購入する方も多いかとは思うが、それは言ってしまえばローンを組んで買っているのと同様。手持ちのスマホがまだまだ健在であれば無理して買い替える必要もないだろう。

大容量のもので10万円近い価格のため、それだけ出せば一眼カメラだってレンズ付きで買えてしまう。よほどiPhoneにこだわりが無ければよ???く考えてほしい。

大きいカメラに抵抗がある方でも5万円以上あればかなり性能の高いコンパクトデジタルカメラを購入する事ができる。

iPhone 7 Plusはこう使おう!

価格は高いとはいえ、すでにiPhone 7を予約している方もいるかとは思うのでちょっとした使い方を。

何もかも捨てて28mmと56mmでやっていく

無駄にアイテムを増やさずに、iPhoneだけにすることでフットワークが超軽くなる

前述したとおり、広角レンズは有名なAPS-CコンデジのRICOH GRと同じスナップ向けの28mm。望遠レンズは一眼レフでは標準的な画角の50mm台。遠くの被写体で無い限り、この二つのレンズで何とかなってしまう事が多いだろう。

遠い被写体には寄れるだけ歩いて寄ってしまえば望遠は不要!という考えもできる。実際、一眼カメラだって広角や標準の単焦点レンズだけで運用する方もいる。28mmと56mmの交換レンズを使うことができるPENTAX Qみたいなものと考えると面白いかも。

寄って撮れば遠近感が強調され、引けば目で見たようなリアリティのある写真を撮ることが出来るので28mmは面白い。28mmではやや散漫な写真になるときは56mmを使う感じ。

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不足気味な望遠レンズをAirで補う

とは言え、どうしても広角・標準レンズでは近寄れないシーンは存在する。例えば動物園の檻の中の動物を撮るには絶対的に望遠が不足している。

そんなときに、もしもマイクロフォーサーズやソニーEマウントユーザーであれば、手持ちの望遠レンズを活かす方法が存在する。

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それはソニーの「ILCE-QX1」やオリンパスの「Olympus Air」という撮影デバイスをiPhone 7と組み合わせる事で可能となる。

一眼カメラ同様、デバイスにレンズを装着してiPhoneと連携させる事で簡単に使うことが出来る。オートフォーカスも普通に使えるので思っているほど悪くない操作性。

レンズやデバイスはスマホと比べると大きいが、必要な時にポケットにしまえる程度の物ではある。

とは言え、これ使うなら広角や標準もこれを使いますがな…となりそうな気もする。

不足する望遠はデジカメを使う

上記のような猪口才な手は使わず、素直にデジカメを持っておくというのも一つの手。

特に高倍率ズームについては数日前に運動会ネタでご紹介した記事があるのでそちらを参照のこと。

参考リンク

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