リコーイメージングの360度全天球カメラ「RICOH THETA Z1」「RICOH THETA V」の生産が終了していた模様。残すは「THETA SC2」のみ。コンシューマー向け新製品は「ベクノス」ブランドのみとなるのか気になるところ。
THETA Z1・Vが生産終了
2017年に登場した「THETA V」と2019年に登場した「THETA Z1」が生産終了となり、残すところ2016年登場の「THETA SC2」のみとなりました。Bluetoothや1型センサーを採用した新モデルからディスコンとなるのは予想外でした。
360度カメラは「Insta360」がより幅広いラインアップと手ごろな価格、高い動画機能を実現しています(全鉄球ではないアクションカメラも多い)。静止画のウェイトが重く、汎用性が低いTHETAシリーズは苦戦のでしょうか。
そして、全天周カメラと言えば旅行や行楽、複数人で楽しむ機会が多く、新型コロナウイルスの影響を強く受けてしまったのかもしれません。
また、THETAの開発チームはリコーからカーブアウトした「ベクノス」へ移行しています。既に全天球カメラ「IQUI」を投入しており、コンシューマー向けの新製品はこちらで投入される可能性が高そうですね。
とは言え、「4眼のペン型」「三脚ネジ穴なし」などなど、THETAとは少し特性の異なるデバイスに仕上がっているので自然と移行できる製品では無いように見えます。
今後もRICOH THETA事業は継続すると思われますが、よりBtoB(不動産・自動車販売など)化が進むのかもしれませんね。コンシューマー向け製品は「THETA SC2」で終了となるのか気になるところ。大型センサーと新型レンズで画質が向上、RAW出力にも対応しているZ1が先にディスコンとなったのは痛い。せめてBluetooth搭載・RAWに対応した「THETA SC3」あたりが投入されると良いのですけども…。(訂正:BluetoothはSC2も搭載していました)
ちなみにTHETA Vは適正価格の在庫がまだ残っている模様。Z1はかなり減っているみたいですね。
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