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petapixelがカメラ用外付けフラッシュに関する用語について興味深い記事を公開。フラッシュリモート操作における「Slave」を別の単語に切り替える時が来たと述べています。
- 写真業界は、我々のブラックコミュニティを含めて変えていかなければならないことがたくさんある。その一つが写真業界で作られているストロボ、ライトパック、フラッシュユニットの全てに付いている「スレーブ」モードと呼ばれるボタンだ。
- 私はロッキーマウンテン写真学校でフラッシュ写真を教えてもらった。
講師は「スレーブとマスター」は業界で死語となり、「レシーバー(受信機)とトランスミッター(送信機) 」を使用することになるだろうと述べた。- 私は何年もの間、レシーバー・トランスミッターと呼称してきたし、同じような人々を知っています。しかし、今も昔も私は誰かが「スレーブ・マスター」を使っている。そして、私がそれについて指摘してもあしらわれてしまう。
- 黒人のいる撮影現場でカメラマンがアシスタントに "スレーブモードにしてくれないか?" と怒鳴るのを想像できるだろうか?
- フラッシュやカメラ大手企業は、今でもこの「スレーブ」と「マスター」という言葉を使用している。キヤノン、ニコン、プロフォト、エリンクロム、ブロンカラー...。
- 我々はこれらの会社を呼び出して、これを変えなければならない。我々が彼らの製品と共に写真を撮り、何も声を上げないのならば、この業界の根深い人種差別を支持していることになる。
- これらの企業を覚醒させる時が来た。業界を変え、我々黒人コミュニティのために道を開く時が来たのだ。
petapixel:It’s Time to End the Terms ‘Slave’ and ‘Master’ in Photography
著者について:
テレサ・ベアは、オレゴン州ポートランドを拠点とする植物のポートレートとエディトリアルフォトグラファーだ。
アメリカのミネソタ州ミネアポリスで発生した事件とそれを発端とした全米における抗議デモを切っ掛けとして、フラッシュ用語の呼称を変えようとのこと。非常にセンシティブな話題であり、すでに500を超えるコメントが寄せられています。中身をざっと確認すると比較的否定派・中庸が多いように見えます。
- 私は黒人だが「スレーブ」「マスター」という言葉で不快にはならない。写真は単なる趣味であり、この言葉が用いられているのは写真業界だけではない。インテリジェントビルの仕事をしているが、「マスター」「スレーブ」という言葉が使われている。
- 「マスター」「スレーブ」という言葉の意味が人種を指すのであれば確かに変えるべきだ。しかし、スピードライトでそのように関連付ける人は少数だろう。
- 「スレーブ」は黒人だけに当てはまる言葉ではない。それこそ人種差別だ。
- 「マスター」「スレーブ」が機械に適した用語であり、人間に適用することのない言葉だと明確にしなければならない。
- 「トランスミッター」「レシーバー」では解決しない場合も多い。
- 今でも世界中に4000万人が奴隷として生活していると推測されている。電子機器における命名において気にしていないとすれば、原因の一端となっているかもしれない。
などなど。
個人的に用語が変わったところで特に問題は無いのですが、「マスター・スレーブが機械に適した用語であり、人間に適用することのない言葉だと明確にしなければならない」が妥当じゃないかなと思います。言葉尻を捕らえては切りが無いように感じます。(”ホワイト”バランスなど)
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