PhototrendがCP+2025におけるシグマへのインタビュー記事を公開。Sigma BFのアルミユニボディ(7時間で削り出し)がそもそも愚かしくも美しい(BF)行為、時間はかかるが事前に生産開始、300-600mm F4はもともと一眼レフ用を検討していたなど。
Sigma BFの成り立ちについて
- スマートフォンの普及により、日常の写真撮影におけるカメラの重要性が薄れていると感じた。そこで、毎日使いたくなるようなカメラを作ることを目指した。
スマートフォンのカメラの代わりになる?
- カメラを持つことで、人生の美しい瞬間を探そうとする気持ちが生まれる。スマートフォンでは必ずしもそうならない。人々が持ち歩きたくなるカメラを作ることが目標だった。
どのようにして生まれたのか?
- デザインはデザイナーに任せたが、時代を超越し、長く愛用できるものを求めた。シャネルNo.5の香水瓶(100年以上も前のデザインを継承)のように、シンプルかつ美しく、長く変わらないデザインを目指した。
BFの意味
- 「Beautiful Foolishness(美しい愚行)」の略で、岡倉天心の『茶の本』から着想を得た。7時間もかけてアルミボディを削り出すような製造プロセス自体が、美しくも少し愚かな試みだと考えている。
アルミユニボディの製造プロセス
- 当初、エンジニアは実現不可能だと考えていたが、CNCマシンとロボットの連携で可能になった。加工には7時間かかる。
1日に9台しか加工できないと聞いている
- 少し前に生産を開始し、すでに加工済みのアルミボディの在庫もある。需要があれば、もちろん生産能力の強化も検討する。
初期のフィードバック
- 予想以上にポジティブな反応が多く、否定的な意見は少なかった。特に新しいユーザーインターフェースのデザインが評価されている。
Sigma BFに似合うレンズについて
- パンケーキレンズの要望が多く、多焦点レンズ(ダブル・トリプル)についても検討したことはある。ただし、現在はコンパクトながら優れたズームレンズの開発が可能になっており、そちらを優先している。
16-300mm F3.5-6.7 DC OSの開発意図
- 市場のニーズと競合への対応の両方が理由。
- 個人的には単焦点やF2.8ズームを好むが、高倍率ズームの需要は大きく、ユーザーの期待に応える形で開発を決めた。
300-600mm F4 DG OS Sportsについて
- 構想は6?7年前からあったが、当初は一眼レフ用に設計したかった。
- 市場がミラーレスへ移行したため、優先順位を変更した。
- サーキットや野生動物撮影では距離に応じたレンズ選択が必要なため、ズームレンズの利便性を重視した。重量バランスにも配慮し、扱いやすさを向上させている。
キヤノンRFマウントへの対応
- RFマウント対応のシグマレンズは好評。特に18-50mm F2.8 DC DNが人気。10-18mm F2.8 DC DNも評価は良いが、広角ズームの需要はやや低め。
- フルフレーム対応についてはコメントできない。
28-45mm F1.8 DG DN ARTの長焦点版について
- F2のより長焦点のズームも良いアイデアだが、現時点ではそのようなプロジェクトには取り組んでいない。
中判用レンズの展望
- 現時点でGFXマウント用レンズの計画はないが、中判レンズの開発は個人的な夢の一つ。
- 将来的な可能性は否定しない。
新しいビジュアル・アイデンティティ
- 写真業界はスマートフォンやAIの進化によって大きく変化している。この変化の中で、シグマが何者であるかを再確認し、新たなアイデンティティを確立する必要があった。
BFのシルバーとブラック、どちらを使いたい?
- いい質問だ。
- 僕は間違いなくシルバーバージョンが好きだ。
- でも、最終的には両方買うことになると思う。なぜなら、すでにブラックのIシリーズレンズを持っているからだ。
Sigma BFは2025年2月24日に発表されたライカLマウントの新しいミラーレスカメラ。fpと同じ(もしくは同程度の)裏面照射型の2400万画素CMOSセンサーを搭載。しかし、コントロールレイアウトやデザインを一新しており、非常にシンプルな操作体系のカメラとなっています。
その一方で、筐体はアルミニウムのインゴットから7時間かけて削り出されたユニボディを実現。また、コントロールにはハプティックボタン・ダイヤルを採用、摩耗のない操作部になっているとのこと。シンプルながらも凝ったデザイン。
Phototrendのインタビューによると、シャネルの香水瓶のように長く愛されるデザインにしたかった模様。アルミユニボディを7時間かけて削り出す、美しくも愚かしいカメラが市場に受け入れられるのか気になるところですね。ひとまず、CP+における手ごたえはとても良かったようです。
300-600mm F4 はもともと一眼レフ用を想定していたものの、ちょうどミラーレス時代への過渡期で計画を停止していたようです。ミラーレス時代に合わせてどのような変更があったのか不明ですが、HLA駆動(シグマがここ数年で実用化した駆動方式)であることを考慮すると、一から設計しなおしたのかもしれませんね。
いくつか噂もあったように記憶していますが「28-45mm F1.8 とセットになる望遠ズームレンズ」「GFX用レンズ」は”今のところ”計画していない模様。
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主な仕様
| イメージセンサー | タイプ:裏面照射型CMOS 有効画素:約2460万画素 |
| 手振れ補正 | 動画のみ電子式(EIS) |
| ISO | ISO100-102400 ベース感度 [静止画撮影] ISO 320 [動画] MOV: ISO 320 Log撮影時: ISO 1250 |
| ストレージ | 内蔵メモリー(約230GB) |
| ? | ロスレス圧縮RAW(DNG)14bit |
| AF | 検出方式:位相差検出方式+コントラスト検出方式 測距点: 測距輝度範囲:-5?18EV |
| シャッター | メカニカル:- 電子先幕:- 電子:1/25600?30秒 |
| 連続撮影速度 | ~8コマ/秒 |
| 連続撮影枚数 | DNG:350枚 |
| モニター | サイズ:3.15型 解像度:約210万ドット 可動方式:固定 |
| 動画フレームレート | 6K ?23.98, 25, 29.97 fps UHD 4K / 23.98, 25, 29.97 fps |
| 動画出力 | MOV: H.264、H.265、L-Log |
| USB | USB 10Gbps(USB 3.2) 外部マイク・ヘッドホン出力:対応 |
| マイク/ヘッドホン | マイク:USB Type-C ヘッドホン:USB Type-C |
| HDMI | - |
| Wi-Fi | - |
| Bluetooth | - |
| バッテリー | タイプ:BP-81 撮影可能枚数:約260枚 |
| サイズ | 約130.1×72.8×36.8mm |
| 重量 | 本体のみ:約388g バッテリー含:約446g |
| 防塵防滴 | 防塵・防滴に配慮した構造 |
| 同梱品 | ケーブルレリーズ CR-51 バッテリーチャージャー BC-81 ハンドストラップ HS-11B ハンドストラップ HS-11G |
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