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ソニーは近い将来にクラウドから被写体認識データベースをカメラにダウンロードするようになる

PhototrendがSalon de la photo 2023でソニーにインタビューした内容を公開しています。次のF1.4レンズは85mmになる、超望遠の充実には時間がかかる、将来的に被写体認識データはクラウドからダウンロードなどなど。

Phototrend:Interview Sony au Salon de la Photo 2023 : « Nous disposons d’une gamme très complète et bien pensée »

ソニーは写真市場の調子は?

  • ソニーはフルサイズミラーレスの世界的リーダー。
  • 市場全体に関して、正確なことは分からないがソニーがリーダーだと思う。
  • 2023年はソニーがフルサイズミラーレス市場に参入してから10周年にあたる。

2023年はフランスのソニーにとって良い年なのか?

  • 2023年は良い年だ。
  • 他のブランドと同じように、Coivd19にょる欠品、工場の閉鎖、工場の操業停止、日本、タイ、中国からの商品の複雑な輸送のために、我々は多くの苦難を強いられてきた。
  • 2020年から2022年にかけては複雑な時期があり、ユーザー側にも様子見の姿勢が見られた。
  • 2023年の初めから、勢いが戻ってきた。

以前と比べて、ソニーは成長しているか?

  • セグメントによって異なる。
  • ソニーで最も関心のあるセグメント、フルサイズとAPS-Cミラーレスは、拡大している。

フランスとヨーロッパで最も人気のあるソニーのカメラは?

  • α7 IIIが何年も独占していたが、α7 IVがその座を奪取した。
  • 競合他社が高性能カメラを出せば、それはよく売れる。しかし、全体的に見ると、2021年末の発売以来、ベストセラーはα7 IVのままである。

新しいα7C IIやα7C Rについてのフィードバックは?

  • 新世代のα7Cについては、初期ロットを納品したばかり。フィードバックを受け取るにはまだ少し早い。

ソニーの超長焦点レンズの開発についての最新情報は?

  • FE 300mm F2.8 GM OSSが既に開発中だ。
  • しかし、まずは最もクラシックなレンズのアップデートに集中している。より長い焦点距離について情報は多くないが、エンジニアがレンズ開発に取り組んでいると思う。
  • 我々は他の一眼レフメーカーのような超望遠レンズの歴史がない。このため、競合他社のようにテンポよくレンズを投入することは出来ない。
  • 最も必要となる焦点距離に対応するように努めている。しかし、まだ少し時間がかかるかもしれない。
  • しかし、FE300mm F2.8 GM OSSを待っていた人は、価格、重量、エルゴノミクス、AFスピードのいずれにおいても優れたレンズに仕上がっていると感じることだろう。

他のレンズについて

  • 発表するレンズのロードマップは持ち合わせていない。
  • ソニーには機密保持の文化が根付いている。
  • しかし、はっきりしているのは、85mm F1.2か、少なくとも新世代のF1.4が期待できるということだ。
  • 我々は24mm、35mm、50mm F1.4を発表してきたが、今後は85mm F1.4になるだろう。

ソニーではビデオ分野はまだ拡大しているのか?

  • ユーザーのニーズがあると思われるすべての分野に参入している。写真からビデオ、Vlogまで。
  • Vlogは今でもとても人気がある。ビデオコンテンツの利用や、それを作る動きはとても強く、それは今後も衰えることはない。
  • 今、Vlogと呼ばれるものが爆発的に成長している段階にいる。特にネットワークの転送速度が向上したおかげで、コンテンツを消費するのがより簡単になった。
  • 我々はこの需要に応えるために製品を作った(コンパクト、APS-C、フルサイズ)。
  • この分野はまだ発展途上だ。様々なレベルのコンテンツクリエーターにアピールできる製品を作りたいと考えている。

AI開発の次のステップは?

  • はっきりさせておきたいが、自動撮影は今のところ我々のテーマではない。
  • 我々にとってAIは、すでにカメラに実装している方法に限定されるべきだ。つまり、私たちのカメラに内蔵されているAIチップは、巨大なデータベースであり、これまで以上に幅広い被写体を追跡するために最適化されたプロセッサーだ。
  • このツールは確かに非常に強力で、人間のポーズを認識し、動物、頭、目、鳥、昆虫、飛行機などの向きを認識する。
  • しかし、カメラマンやビデオグラファーが主導権を握っていることに変わりはない。カメラに関する決断を下すのは彼らであり、カメラが彼らのために選択することはない。

次にソニーのカメラに搭載されるべき被写体認識システムは何か?

  • 次に認識される被写体が何になるかは分からない。
  • 私が知っているのは、(Sony Creators' Cloudで)クラウドをたくさん開発しているということだけです。
  • クラウドというと、技術分野では古い言葉のように思われる。しかし、スマートフォンやコンピュータを介してクラウドと直接インターフェースすることがますます増えていくことだろう。
  • 近い将来、間違いなくクラウドから直接カメラをアップデートできるようになる。そしておそらく、被写体認識データベースをダウンロードするか購入することになるだろう。そうなるに違いない。

ソニーがフルサイズに特化したコンパクト機を出すことはないか?

  • 市場は小さいと思う。
  • もしソニーがコンパクトなエキスパートを出すとしたら、α7C Rと多くの共通点があるはずだ。
  • 多くのショップから、ライカ Q3に興味を持っていて、ソニーのα7C Rについても問い合わせをしている顧客がいるというフィードバックをもらっている。

とのこと。
いくつか興味深い内容について触れていますね。新レンズは300mm F2.8 GMが開発中ですが、キヤノンやニコンと違ってノウハウの蓄積がないソニーは超望遠の拡充に時間がかかっているようです。

何度か該当のレンズで撮影したと思われる情報も出回っていますが、まだプロトタイプの段階なのかもしれません。F1.4 GMシリーズは「24mm・35mm・50mm」が既に登場しており、次は85mmと言及。てっきり「85mm F1.2 GM」になるかと思っていましたが、「85mm F1.4 GM II」を期待したほうが良いのでしょうか?

被写体検出は将来的にクラウドからデーターベースをダウンロードや購入してカメラで利用可能にするスタイルとなる可能性があるとのこと。どこまで信じてよいのか分からない情報ですが、もともとカメラアプリを販売していたメーカーなのであり得ない話ではなさそう。様々な被写体から必要なデーターベースのみをダウンロードできるようになると魅力的ですねえ(そのぶん高速で正確な被写体認識を期待したいところ)。

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