DPREVIEWがFUJIFILM X-H1についてインタビュー記事を掲載しています。
DPREVIEW
Q:XFレンズでボディ内手振れ補正の実装は不可能と言われてきたが…。
A:数年間ハード・ソフトの両方を使用するシステムを開発してきた。精度が課題だったが、レーザー測定装置を使って組み立てられたユニットはボディ内手振れ補正を実装してもミクロンレベルで精度を実現している。Q:大きなイメージサークルを使うことで手振れ補正の効果が上がるレンズは?
A:最も効果的なのはXF35mm F1.4だ。しかし、OISの無いレンズは全て5段分の補正効果がある。Q:X-H1開発中にハイエンド動画仕様で意識したポイント
A:多くのビデオグラファーはF-logの内部記録とボディ内手振れ補正が必要だと述べていた。Q:X-H1を使ったビデオグラファーのフィードバック
A:とても良好だ。ETERNAと200Mbps、そして12EVのダイナミックレンジが本当に好きだと聞いている。Velviaはより記憶色に調整され、ETERNAはその反対方向に調整され、シアンとグリーンにバイアスがかかる。Q:動画仕様の取捨選択はどのように決定したか?(ゼブラ表示が無いなど)
A:正直に言うとハードウェアの制約からゼブラ表示を追加できなかった。多くの処理能力が必要で現状のプロセッサではサポートすることが出来ない。現状でプロセッサーの能力は最大限だ。Q:F-log 8bit動画で十分か?
A:市場には10bitカメラがあるものの、ETERNAを使用して録画処理を軽くすることをおススメする。我々は8bitで十分なクオリティが得られると考えている。Q:主なスチルユーザー・ビデオユーザーが購入すると思うか?
A:X-T2から動画性能を大きく向上させ、スチル性能は特に低照度時のオートフォーカスや追従性を向上させた。さらにフリッカー軽減を追加している。我々は両方のプロをターゲットとしている。オートフォーカスのアルゴリズムは新しく、X-T2で5ゾーンに分割していたポイントを20ゾーンにまで増やしている。水平・垂直・自然なディテールの3通りで並列処理される点がX-T2と比較して大きなメリットとなる。Q:ボディサイズについて(フルサイズと比較したAPS-Cの優位性)
A:プロは一般的に大きなカメラに寛容的で、一眼レフカメラと比べてX-H1はそこまで大きくない。また、大きく長いレンズを使用するフォトグラファーやプロから大きなグリップやボディを要望された。Q:ボディサイズのメリット
A:カメラサイズが大きくなることで熱処理システムでメリットがある。実際にX-H1の4K動画撮影時間は新しい冷却システムと大きな二つのヒートシンクのお陰でX-T2比で50%増だ。Q:GFX 50SのテクロジーはX-H1に導入されたか?
A:操作性とその改善が盛り込まれた。肩液晶やコマンドダイヤルで一眼レフユーザーがXシリーズに興味を持ってくれることを願っている。
とのこと。
DPREVIEWは同じプロセッサーでX-T2からAF性能を改善させていることに驚き、動画仕様について熱対策と画質からカジュアルなビデオグラファーの注目を集めると確信しているようです。
噂にあった「デュアルX-Processor PRO」は実装しておらず、筆者はコストや開発時間から見送ったのではないか?と推測しています。
X-Processor PROは最大限性能を発揮させているらしく、それでゼブラ表示が実装されなかった模様。センサーそのままに低照度AF性能を向上させているので、AFアルゴリズムにウェイトを置いているのかもしれませんね。そこまで到達しているとなると、従来機のようにファームウェアアップデートで大きく性能を改善できるのか気になるところです。
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