2021年8月19日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。被写体と撮影距離によって柔軟に撮影音を抑制する仕組みのようですね。カメラには専用の距離検知部を搭載する模様。
概要
- 【公開番号】特開2021-121063(P2021-121063A)
- 【公開日】2021年8月19日
- 【発明の名称】撮像制御装置
- 【出願日】2020年1月30日
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】撮像制御装置が発する音が被写体に届かない距離にある場合でも静音機能を自動で発動させてしまうと、不必要に音の発生を抑制した、撮影状況に適していない設定で撮影をすることになってしまう。被写体を動物として検知し、撮像制御装置から被写体までの距離が近い場合に、撮像制御装置から発する音を抑制する設定へ自動で切り替えることで、利便性の高い撮像制御装置を提供する。
- 【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ等の撮像制御装置にて撮影を行う際には、シャッター音やレンズ駆動音が発生する。発生した音の大きさは撮像制御装置のシャッター方式等の設定により変化するが、音の発生を抑制する設定が撮影機能の面で必ずしも撮影状況に適した設定であるとは限らない。そこで、状況に応じて音の発生を抑制する設定と撮影機能を優先する設定とを切り替えることになるが、状況が頻繁に遷移する際は、設定を切り替えるための操作手番がかかり、撮影機会を逃す場面が発生していた。
被写体や撮影距離により撮影ノイズ抑制の有無を自動的に切り替える仕組みのようですね。確かにポートレートや家族写真のような場合はシャッター音が必要と感じる場合があり、野生動物や野鳥の撮影などはシャッター音を抑制したいところ。
今回の実施例を見る限りでは画像処理により被写体を判別し、専用の距離センサー(図面で「58」のパーツ)を使用して被写体までの距離を測定する模様。被写体によってノイズを抑制する撮影距離の閾値調整を想定しているように見えます。
この機能のためだけに距離検出部を搭載するとは思えませんので、ひょっとしたら他の使い方を検討しているかもしれませんね。(例えばフラッシュとか)
図面のカメラは見慣れぬボタン配置ですが、このレイアウトは過去に「EOS 40D」「EOS 50D」などが採用しています。このようなデザインのカメラが将来的に登場することを暗示するものでは決してないはず。
ココに注意
いつも通り、特許出願が公開されたからと言って将来的に実施例の製品が登場するとは限りません。
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