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HUAWEIのスマホ向けカメラユニットに搭載するメカ絞りの特許

LetsgodigitalがHuaweiのスマートフォン向けカメラユニットのメカ絞り機構に関する特許をピックアップしています。レンズ交換式カメラのように複数の絞り羽根を動かす仕組みのようですね。

Lets go digital:Huawei smartphone camera met variabel diafragma

Huaweiは、少なくとも6枚の絞り羽根を使用したいと考えているようだ。この絞り羽根は、互いにスライドさせてカメラに届く光の量を調整することが出来る。

これは、スマートフォンにとって全く新しいことではない。Galaxy S9で、サムスンは8枚の絞り羽根で露出と被写界深度をコントロールしている。この機種では、F1.5とF2.4の2種類の絞り値が用意されていた。しかし、当時はカメラのセンサーが現在よりも小さかったこともあり、そのメリットはまだ限られていた。

資料によると、Huaweiはシステムカメラと同様の技術を使いたいと考えているようだ。しかし、スマートフォンは大幅に小型化されているため、システムカメラのように超音波モーターやステッピングモーターを搭載するためのスペースが筐体に無い。その代わりに、ファーウェイは小型ドライバー(駆動コイルと駆動マグネット)または、圧電ドライバーを使用を想定しているようだ。

Huaweiは、どのレンズに可変絞りが搭載されるかを明示していない。広角レンズと望遠レンズのように、複数のカメラで使用することも可能だ

Huaweiが将来のスマートフォンカメラに可変絞りを実際に搭載するのかどうかは、時間が経ってみないとわからない。しかし、最近の状況を考えると、決してあり得ないことでは無いだろう。

実際の資料はこれだ(PDF)

とのこと。
小型センサーはもともと被写界深度が深いので、可変絞りの恩恵を感じることは出来なかったかもしれませんね。しかし、1/1.7型や1型センサーまで搭載するようになったスマートフォンならば可変絞りの恩恵がありそう。さらに動画撮影時にシャッタースピードを抑えるために絞りで光量を変化させることが出来るのは便利そうですねえ。逆光時のフレア耐性や画質の安定化と言った意味でも可変絞りは有意義となるかもしれません。
サムスンのように2段階の絞りとなるのか、もう少し自由度の高い絞りとなるのか気になるところ。F8やF16のような小絞りを使えると面白そうですねえ。(とは言え、回折の影響が強そうですが…)

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