OMデジタルソリューションズが事業者向けのTG-6用ハウジングを正式発表。高圧蒸気滅菌に対応し、清潔な状態を維持する必要がある医療現場、食品製造業界での使用を想定しているようです。
細菌汚染リスクをおさえ、清潔区域での安全な撮影を可能にする高圧蒸気滅菌に対応した撮影ソリューション「MHシリーズ」の受注を開始
OMデジタルソリューションズ株式会社(代表取締役社長 兼CEO:杉本 繁実)は、高圧蒸気滅菌に対応した撮影ソリューション「MHシリーズ」を2023年7月20日から 日本国内の法人・個人事業主のお客さま向けにOMDS Business Storeで受注を開始し、9月以降順次、出荷を開始します。
「MH-STP01」は、耐熱性、耐薬品性に優れた素材を採用した OM SYSTEM のコンパクトデジタルカメラ「Tough TG-6」専用の高圧蒸気滅菌に対応したハウジングです。水中ハウジングで培った操作性を継承し、清潔区域でも「Tough TG-6」の優れたマクロ撮影性能を発揮することができます。「MHシリーズ」を導入することで、医療分野における感染症対策を徹底した撮影や、食品・薬品の研究開発における作業記録または衛生検査の記録など清潔区域での撮影工程を、高額な設備導入や既存設備の改修をせず、短期的に実装可能です。
これまで清潔区域で使用するカメラはガス滅菌のみに対応したものが多く、導入コスト、運用コスト、滅菌後の管理工程などが負担となっていました。「MHシリーズ」は、汎用的な高圧蒸気滅菌器に対応しているため、ガス滅菌対応カメラに比べ、運用コストを抑えることができます。また、「Tough TG-6」は防塵防滴・耐衝撃性なども優れており、取り扱いに特別な配慮が不要なため、撮影の自由度が高まります。
獣医療では質向上のため、獣医師と動物看護師の連携によるチーム獣医療提供体制の整備が推奨され、2023年2月には第1回愛玩動物看護師国家試験が実施されるなど、多様化する飼育者ニーズに対応する取組みが進められています。「MHシリーズ」により手術中の写真撮影を安全かつ簡単に取り組めるようになり、情報共有や後進の育成、技術洗練などへの活用のほか、飼育者へのサービス向上が期待できます。
食品製造業界では2020年から始動したHACCP(ハサップ)の本格運用が進み、「衛生管理の実施状況を記録し、保存する」ことが義務付けられています。基本的には文書の作成となりますが、より具体的かつ端的な現状記録には写真を添付するというケースも少なくありません。一般的なカメラは滅菌に対応していないため、高額な特殊カメラの導入や生産ラインの稼働状況に応じた調整などが伴いますが、「MHシリーズ」はコスト・運用の両面の課題解決に貢献します。
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参考:既存の防水ハウジング
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