IMAGING RESOURCEがキヤノンEOS 6D Mark IIのレビュー(Part2)を掲載してます。
IMAGING RESOURCEのEOS 6D Mark IIレビュー第2回。Part 1は別ページにて。
やや辛口のレビューとなっていますね。「ライバルを打ち負かす性能」や「安い5D Mark IV」を期待していた人にとっては気難しい部分が多い機種かもしれません。
「ライバルと競争できる機種では無いが、依然といて非常に良好だ」と言うのが言い得て妙だな、と感じます。
ちなみにレビュワーのジェレミーグレイ氏のウェブサイトはコチラ
IMAGING RESOURCE
- 4K動画には非対応だが、ご家庭の大多数がいまだに4Kモニタを導入していない。1920×1080の解像度で十分だろう。
- このカメラはマイク用ポートは存在するが、ヘッドホンジャックは搭載されていない。モニタリングしたいユーザーにとってはガッカリするはずだ。
- HDR動画はややソフトだが良好に動作する。
- 動画時の電子手ぶれ補正はEOSフルサイズとして初の試みだ。強力な手ぶれ補正は画質の著しい低下をもたらし、三脚の代わりとまではいかない(特に長焦点)。
- FHD画質は非常にシャープでは無いが、高感度ISOでも良好な画質を維持している。ISO1600でも非常に安定した写りで、ISO3200で顕著にソフトとなるがまだ滑らかだ。ISO6400では目に見えるノイズが浮き始め、ISO12800やISO25600ではノイズが非常に目立つ。
- 動画時の色再現はISO感度全域で見事だ。
- ライブビューAFのデュアルピクセル CMOS AFは良好に動作する。
- 動画撮影時に大きく変化する露出や色温度には適切に対応している。
- WiFiによる遠隔操作は近距離の場合とても良好だ。ほぼリアルタイムの映像が送られてくる。
- GPSロガーは一日中使用しない場合、バッテリーへの影響は少なかった。
- ファインダーのAFカバーエリアが狭い点は気になった。特に野生動物をフレームの中央から外れたポジションで撮影する場合には後でトリミングする必要がある。
- 視野率が98%と言うことはやや問題だが、2000ドルのフルサイズ一眼レフなので期待はしていない。
- マルチセレクターは手袋を装着すると使いづらい。しかし、意外にも手袋を装着したままタッチパネルで作業をこなすことが出来た。
- AFサーボは確かに良好だ。ピント距離の変化が激しい場合にも1?2フレーム以内に回復する。AFエリアは狭いが性能は優れている。
- 6D Mark IIは全体的に優れたカメラだが、個人的には気になる部分がいくつかある。
好きなところ:動画時のIS機能・DPAF・WiFi・内蔵GPS
嫌いなところ:4K非搭載・動画の画質が迫力に欠ける・2017年製のカメラとしてはより機能的な動画仕様を期待していた
優れたパフォーマンスを持つカメラに違いないが、動画機能の欠点は明らかに6D Mark IIの弱点だ。FHD動画のパフォーマンスは良好で、HDR動画は綺麗だが、4K動画非対応は現代のマルチメディアカメラとして利便性を大きく損なうものだ。
さらに野生動物やポートレートではオートフォーカスエリアの問題が大きくなるだろう。
メリットとデメリットが混在している。非常に優れたフルサイズ一眼だが、6Dの後継モデルとしては残念な部分もある。
それでもフルサイズに移行したいキヤノンユーザーにとっては良い選択肢となるだろう。画質競争に優れている訳では無いが、依然として非常に良好だ。
元6Dユーザーにとって、6D Mark IIが「ホームラン」なのか「スイング」なのか「ミス」なのかは使い方によって異なってくる。様々なシーンを素晴らしい静止画として収めることが出来る反面、大規模なRAW編集やマルチメディア機能が欲しい場合には失望するだろう。
HDRテスト動画
電子手ぶれ補正のテスト動画
手ぶれ補正によるクロップ量比較
オートフォーカステスト
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