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OM SYSTEM OM-3 で最適な画質を求める場合はISO1600以下

Photoreviewが「OM SYSTEM OM-3」のレビューを公開。起動速度やシャッターボタン・タッチチャッターのレスポンス、連写時のバッファクリア速度などについて言及しています。

Photoreview:OM System OM-3

*Imatestによる測定結果を公開しています。

OM-3カメラのファーストルックを公開した直後、OM Digital Solutionsから連絡があり、私たちが受け取ったカメラは実際には初期生産モデルであることがわかった。そのため、私たちは解像度、タイミング、ビデオのテストを一通り実施し、その結果をここに公開している。

  • メニューシステムは多階層になっており、静止画の撮影では想定していたが、動画の録画では期待外れだった。初期設定では、カメラはNTSCフォーマットで録画するように設定されている。これは、日本や米国市場では自然な選択だが、オーストラリアのようなPALシステムを採用している国々では理想的ではない。
  • ムービーメニューの最初のページにある画質タブからフレームレートサブメニューで50pと25pの設定を選択することで、PALフォーマットで録画するようにカメラをリセットすることができる。
  • カメラ内での動画編集機能には、クリップが記録された際のカメラ設定(カラークリエーター、アートフィルターなど)に基づくRAWデータの編集オプションがある。
  • 階調の調整や、モノクローム、セピア、赤目修正、彩度から選択することも可能である。
  • クリップのサイズ変更(1280×960、640×480、320×240)やトリミング(先頭と末尾のみ)、アスペクト比の変更も可能。画像オーバーレイにも対応している。
  • 静止画と動画の撮影は、上面パネルのダイヤルでより高速かつ簡単に切り替えられ、
  • 各モードでは最後に使用した設定が維持される。カラーモードを「撮影画像と同じ」に設定している場合、フラット、OMシネマモード2種類、OM-Log400、HLGなどの動画専用設定を除いて、ほとんどの設定が再現される。
  • OM-3は、UVC/UACビデオ/オーディオインターフェースを介してウェブカメラとしても使用できる。
  • ユーザーは、8ビットのH.264と10ビットのH.265コーデックから選択でき、LogおよびHybrid Log-gamma HDR録画には後者が必須となる。
  • ゼブラパターン(2段階)、フォーカスピーキング(4色)、センターマーカー、フロントタリーライト、録画中の画面の周囲に表示される赤いフレームなど、便利な補助機能も備えている。
  • ビューアシストモードでは、ログモードで録画したクリップがカラーグレーディングされた場合のイメージを確認できる。
  • ビデオ映像は、カメラのマイクロHDMIポートから出力でき、カメラにはヘッドフォン端子とマイク端子も装備されている。

パフォーマンス

  • 残念ながら、OM-3はAdobe Camera Rawでまだサポートされていない。 メーカーのソフトウェアであるOM Workspaceで16ビットのTIFF形式に変換した上で、一部を評価。
  • JPEGの結果を検証したところ、かなりのシャープネス処理が施されている。OMシステムやオリンパス製品のレビューでは、これまでにも過剰なシャープネス処理がしばしば指摘されてきた。
  • 異なるISO設定から得られた結果から、最適な画質を求める場合は、ISO感度設定をISO 1600以下に維持すべきである。
  • OM-3はOM-1 Mark IIからビデオ仕様を受け継いでいるため、ビデオ性能は概ね良好であった。
  • 4K解像度のクリップは、デジタルクロップや、電子手ブレ補正(1.18倍)を選択しない限り、全幅で記録される。
  • 自動露出調整は、フォーカスが合えば、ズームやパンニングの際にも素早く行われる。
  • 撮影したクリップにローリングシャッター効果は見られなかった。
  • AFシステムは、カメラが静止している場合、カメラ内およびレンズ内の優れた手ぶれ補正システムにより、動く被写体を追跡することができた。
  • 内蔵マイクで録音したサウンドトラックは、システムの限界を考慮すると比較的きれいに録音されていた。しかし、ウィンドフィルターは風切り音を完全に除去するには至らなかった。
  • ドライブのテストには250MB/秒の速度を謳う64GB Lexar Professional SDHC II / V60カードを使用して実施。
  • レビュー用カメラの起動時間は1秒弱で、これは最近のカメラとしては平均的。
  • 撮影の遅延時間は、シャッターボタンを押した場合でもモニター画面をタッチした場合でも、平均0.1秒。撮影から撮影までの時間は平均0.35秒。
  • OM-1 IIと同様、OM-3ではモニターの左上隅に小さなオレンジ色のドットを表示して処理中であることを示すのみ。これを使用して、個々のJPEGまたはRAWファイルを記録する際の画像処理速度を測定しようとしたが、処理速度が速すぎて測定できなかった。(連写時の測定は可能だった)
  • SH1の高速連続撮影モードを100fpsに設定し、9.5秒間に148枚のラージ/スーパーファインJPEGを間断なく撮影した。これは15.6コマ/秒のフレームレートに相当。おそらくカードの速度が最大フレームレートに対応するほど十分ではなかったため、仕様で指定された20コマ/秒よりも大幅に遅い結果となった。最後のフレームが撮影されてから9秒以内に処理が完了した。
  • RAWファイルでも同様のフレーム数が記録されたが、フレームレートは15.3fpsとやや遅く、バッファメモリのクリアには14.5秒を要した。
  • 連続撮影モードに切り替えると、カメラは10.6秒で61フレームを記録し、これは仕様の6fpsに近い。処理は最後のフレームが撮影されてから3秒以内に完了した。

同社のフラッグシップモデル「OM-1 Mark II」の多くを継承しつつ、小型軽量でクラシカルなデザインのカメラ。比較的コンパクトながら、OM-1 IIと同等の連写速度や撮影機能を実現。比較してバッファがやや少なめで、ファインダーはOM-5並みですが、PEN-Fのようなクリエイティブダイヤルを搭載することで区別化。動体撮影の性能を残しつつ、よりクリエイティブな撮影が可能。

販売価格はOM-1 Mark II よりもやや安く、スペックに妥協は少なめ。デュアルカードスロットや高解像ファインダー、ジョイスティックをはじめとしたコントロールが必要であればOM-1 Mark IIが選択肢となるものの、そうでなければOM-3が面白い選択肢となりそうです。
(レトロスタイルのカメラにここまでの性能が必要かどうか要検討ですが)

Photoreviewの評価を見るに、OM-1 Mark II と同等のセンサー・プロセッサを搭載しているので、基本的にはOM-1 IIと同様の結果を期待できそうです。最適な画質はISO 1600としていますが、多少の犠牲を妥協できるのであればISO 6400くらいまでは使えそうな結果とも言えるでしょう。
このあたりはOM-1 Mark IIなどのサンプル(DPReviewなど)を併せて確認しておくのがおススメ。

バッファはOM-1 Mark II と比べると小さめで、長時間の高速連写でバッファが詰まりやすい模様。
(100fps RAW をテストするには条件が不十分だったように見えますが…)

少なくともJPEGでは従来通り強めのシャープネス処理が施されているようです。個人的に(OM-1 IIの)TruePic X の処理は好みですが、シャープネスとノイズ低減の効果は少し弱めて使用しています。それとOM-3は同じ感覚で使うことができるかもしれません。Adobe Lightroomなどメジャーな社外製ソフトのRAW現像でどのような結果が得られるのか不明ですが、OM-1 Mark II の結果と変わらないはず。

OM SYSTEM OM-3 最新情報まとめ

  • 発売日:2025年3月1日
  • 予約開始日:2025年2月6日
  • 希望小売価格:
  • カメラのキタムラ:
    ・ボディ:237,600円
    ・12-45キット:267,300円

主な仕様

イメージセンサー タイプ:4/3型 積層型BSI Live MOS
有効画素:2040万画素
センサー除塵 SSWF
手振れ補正 最大 6.5段分
シンクロIS対応 7.5段分
処理エンジン TruePic X
ISO 200-102400
拡張 80
ストレージ SD UHS-II
AF 検出方式:ハイブリッド
測距点:1053点 全クロス
測距輝度範囲:-5.5~19EV
被写体検出 人物 / 車、オートバイ / 飛行機、ヘリコプター / 電車、汽車 / 鳥 / 動物 (犬、猫)
シャッター メカニカル:1/8000?60秒
電子先幕:1/320?60秒
電子:1/32000?60秒
フラッシュ同調速度 1/250秒以下
連続撮影速度 メカニカル:~6fps
静音連写:~20fps
電子 SH1:~120fps
電子 SH2:~50fps
プロキャプチャー
連続撮影枚数 静音連写:RAW 151枚
SH1:RAW 88枚
SH2:RAW 102枚
ファインダー サイズ:OLED
解像度:236万ドット
倍率:0.63倍
モニター サイズ:3.0型
解像度:162万ドット
可動方式:バリアングル
動画フレームレート 4K 60p LGOP
FHD 60p ALL-I
動画出力
USB USB Type-C USB3.0
UVC / UAC規格対応
マイク/ヘッドホン マイク:3.5mm
ヘッドホン:3.5mm
HDMI タイプD
Wi-Fi IEEE 802.11b/g/n
Bluetooth Ver.4.2
その他ポート類
バッテリー タイプ:BLX-1
撮影可能枚数:約590枚
USB-PD充電
サイズ 約139.3×88.9×45.8mm
重量 本体のみ:413g
バッテリー含:496g
防塵防滴 IP53準拠

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