DPReviewが「PowerShot V1」のレビューを公開。そのコンセプトから静止画撮影用としては説得力に欠けるものの、本来の趣旨である動画撮影・Vlog用としてはライバルを差し置いて非常に強力と評価しています。
DPReview:Canon PowerShot V1 Review: vloggers only or photographers' new best friend?
- 現在販売されているどのモデルよりも大きなセンサーとワイドレンズを搭載。Vlog市場における興味深い存在。
- 少なくとも現時点で、写真用の超広角コンパクトに最も近いカメラ。
- Vlog用としてかなり有能で、良好な動画画質と比較的使いやすいインターフェイス、良い機能を取り揃えている。
- 内蔵マイクは優れた外部マイクの代わりにはならないが、ひどいものではないし、ウインドスクリーンは屋外での撮影に役立つ。
- このバランスは必ずしも完璧ではない。「クローズアップデモ*」シーンモードは初心者に有効だが、映像のマッチングや外部マイクの音量コントロールが心配なユーザーにはコントロールが制限され、信頼性の高い使い方ができない。
(*訳注:レビュー用動画モードのこと)- 写真用カメラとしては、V1はあまり機能しない。
優れた画質と、ユニークな広角レンズだが、カメラは小型で操作性がかなり制限されている。過去のGシリーズコンパクトのような楽しさや魅力的なカメラではない。粘り強く使う必要がある。- 静止画撮影もできるが、カメラが意図していない機能を引き出さなければならないと感じるかもしれない。
Vlog用カメラとして、その機能の幅広さと、様々なユーザーやVlogスタイルに対応できる能力から、銀賞と評価した。あなたのメッセージを世界に発信するための強力なキットだ。
幅広いVloggerと幅広いVloggingスタイルをサポートする有能なVloggingツールだ。写真だけでは説得力に欠けるが、動画撮影をメインに考えているなら、かなり強力である。
競合機種と比較 ソニーZV-1 II
- 最も直接的なライバル。18-50mm相当のレンズを搭載。
- このレンズの開放F値はF1.8-4.0であり、V1のF2.8-5.6ズームと比べると大口径だが、センサーサイズを考慮すると、その差はかなり小さい。
- V1は、広角端の低照度・被写界深度の点で約3分の1段劣り、望遠端では約3分の2段優れていると思われる。センサーサイズが大きいため、良好な光の下ではキヤノンが有利になるはずだ。
- ソニーはコンパクトで、オートフォーカスの信頼性が高く、「商品レビュー用設定」モードはより簡単にアクセスでき、コントロールしやすい。
- キヤノンの手ぶれ補正はソニーよりも効果的で、よりスムーズな出力が得られ、意図的にパンした場合に違和感が少ない。
- キヤノンにはソニーにはない4K/60のオプションがあり、総合的にキヤノンが有利だ。
- 写真家向けコンパクトとしてのV1には懸念を抱いていたが、より大きなセンサーとワイドなレンズは、より魅力的な選択肢となっている。
競合機種と比較 ソニーZV-E10M2
- APS-Cセンサーを搭載したミラーレスカメラ。
- 読み出し速度が格段に速く、オートフォーカスの点でZV-1 IIと同じ利点がある。
- レンズ交換式なので全体的な自由度は高いが、カメラとレンズの組み合わせが大きくなり、コストもかかる。
- 繰り返しになるが、珍しいレンズや魅力的なSシネトーンモードが必要な場合、あるいはトリミングが少なく高画質な4K/60機能の恩恵を受けたい場合を除けば、V1の方がより優れたパッケージのように見える。
- 静止画カメラとしてもV1はZV-E10 IIを上回っているが、ソニーはメカニカルシャッターや物理的な手ぶれ補正を搭載していない。
- 愛好家向けとしてのV1には冷ややかな印象を受けたが、きちんとした画質と超広角レンズを搭載し、手頃な価格でポケットに入るものを探しているのであれば、V1は本質的に唯一の選択肢。
PowerShot V1は2025年のCP+で世界に先駆けて発表されたレンズ一体型の1.4型センサーカメラ。他社のVlogカメラとコンセプトは同じように見えますが、より最適化されたレンズ(16-50mm相当)と4/3に近い大型センサーを搭載。さらに、このタイプとしては珍しく冷却用のファンも搭載し、長時間撮影に対応しています。
販売価格は従来のPowerShotと比べると高めですが、センサーサイズやレンズの仕様、カメラの機能などを考慮すると妥当な値付け。ただし、RFマウントの動画撮影向けミラーレス「EOS R50 V」がレンズ付きでV1よりも安く入手することが出来るのは悩ましいところ。
DPReviewdのレビューでは、コンパクトカメラとしては良好なノイズ性能を実現。また、搭載している18-50mm相当の広角・標準ズームレンズもきちんとしたパフォーマンスを発揮する模様。ただし、歪曲収差の修正をデジタル補正に依存しているため、RAW現像の手段によっては欠点が目立つかもしれないとのこと。
静止画撮影用としては操作性がイマイチのようなので、別のカメラの登場を期待したいところ。しかし、動画撮影用としてソニーの競合製品を差し置いて検討する価値があるようです。
- 発売日:2025年4月下旬
- 予約開始日:2025年2月26日(水)AM10:00
- 希望小売価格:オープン
- キヤノンオンラインショップ:148,500円(税込)
- 市場推定価格:14万8,500円
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