FUJIFILM X-T50 は微妙な立ち位置だが優れたカメラ

Phototrendが「FUJIFILM X-T50」のレビューを公開。外観や操作性、AFや画質など、優れたポイントが多いと評価。ただし、X-S20とX-T5の間に板挟みされた非常に居心地の悪いポジションと言及。価格設定はカメラの哲学を受け入れるのを妨げているとのこと。

Phototrend：Test Fujifilm X-T50 : un excellent boîtier coincé entre le X-T5 et X-S20

価格：価格はX-T30よりも高く、これに対する満足度は個人の好みによる。高価なセンサーが価格を押し上げている可能性があり、価格と性能のバランスが懸念される。

外観：新しいチャコール仕上げは、従来のシルバーバージョンよりもエレガント。ボディはより柔らかい曲線で、快適な持ち心地。ヴィンテージな雰囲気とモダンなデザインのバランスが取れている。

構造：ボディは防塵防滴に非対応。価格を考慮すると欠点になる。

バッテリー：小型のNP-W126Sバッテリーを採用し、エコモードをオフにすることで550枚以上の連続撮影が可能だった。

インターフェース：最小限。SDスロットは一つのみで、バッテリースロットにあるので取り外しにくい。

携帯性：438gという軽さは注目すべき点。

グリップ：改良されたエルゴノミクスだがX-S20ほど大きくない。

操作性：ヴィンテージ風ボディと一致する操作性。左肩は完全にフィルムシミュレーション専用で、ISOはコマンドダイヤルで操作する。一部のユーザーにとっては慣れが必要。

手ぶれ補正：XF55-200mmの手持ち撮影で1秒の撮影に成功した。

ファインダー：特に眼鏡をかけている場合は、少し狭い。

モニター：チルト式の構造は素早く撮影するのに適している。

メニュー：記載なし。

フォーカス：素早く正確で、被写体の目を高速で検出し、最新の単焦点・ズームレンズを使用するとさらに高速。しかし完璧ではなく、時折誤検知が起こり、特に古いレンズでの暗い環境下で問題が発生することがある。

連写性能：電子シャッターで最大1/180000秒に対応し、強い光環境下でも大口径レンズを使用可能。ただし、ローリングシャッターの影響がある。バッファはX-T5よりも小さいが十分。

解像性能：高解像度の画像を生成できるが、ピクセルシフトマルチショット機能が削除されている。圧縮RAWファイルは軽量で扱いやすく、細部の再現性で高い水準を維持している。

高感度ISO：ISO 6400以上ではノイズが目立つ場合がある。より高感度の場面では、画像の質に関していくつかの妥協が必要になるかもしれない。

ダイナミックレンジ：満足のいく性能。シャドウを持ち上げるとノイズが発生するが、復元できるディテールは見事。

ホワイトバランス：記載なし。

JPEG：色は大胆で、コントラストが非常に際立っている。RAWで撮影する必要性が低い。

動画：X-T5とよく似ている。1.23 倍のクロップで、4K HQ 30pに対応。4K 60pでは 1.14倍のクロップ。4K 30pでノンクロップになる。デジタル手振れ補正は6.2K および 4K HQでは利用不可。デジタル手振れ補正利用時は、さらに1.1 倍のクロップが発生する。ローリングシャッターは、パン動作の場合に非常に顕著。

作例集：リサイズのみ。

総評：
複雑な感情を残すカメラ。良い点は多く、コンパクトでヴィンテージな外観やフィルムシミュレーション専用の新しいホイール、そしてエレガントな「チャコール」仕上げが評価できる。高品質な画質と優れたオートフォーカスの応答性も素晴らしいです。
しかし、価格設定や戦略に疑問があり、他の競合製品との差別化が不十分。非常に居心地の悪いポジショニング。確かに優れた性能だが、価格設定はカメラの哲学を受け入れるのを阻害している。より安価な他の選択肢を検討する人もいることだろう。

X-T5やX-H2と同じ4000万画素 X-Trans CMOS 5とX-Processor 5を組み合わせた最新世代のミラーレスカメラ。比較して小型軽量で、低価格ながら、上位機種と同じような画質や動画機能を利用することができます。さらに、前モデルと比べて手振れ補正が追加されていたり、グリップが強化されているので使い勝手が向上。そのぶん価格がX-T5寄りとなっているのは悩ましいところ。

Phototrendのレビューでは、4000万万画素の高解像センサーや個性的なカラーモードのフィルムシミュレーションが強みとなり、さらにX-T50の個性的なコントロールやレトロな撮影スタイルが外観と合っているようです。AFは最新の単焦点やズームレンズと組み合わせることで、さらに快適になるとも言及。

問題となるのは価格設定で、X-S20とX-T5の間の微妙な立ち位置が購入を妨げる模様。確かに、この価格であればX-T5にする、X-S20や他社の低価格モデルで我慢する、という人も多そう。DPReviewも似たような点について言及しており、X-T50の高価格化により「X-T500」のようなカメラが登場する余地を残しているとのこと。

FUJIFILM X-T50 最新情報まとめ

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