使い易い超広角　SIGMA 10-20mmF4-5.6 EX DC HSM

お手軽超広角レンズ

SIGMA公式より

SIGMAのEXレンズ（高級レンズ群）として発売されて日も経ち、超広角ズームとしてはかなりお買い求め易いレンズだ。一つランクアップしたF3.5通しの10-20mmも存在するが、その分お値段も結構上がっちゃっている。手軽に広角の世界を楽しんで見たいのであればこちらで十分楽しめると思う。

タムロンから10-24mmとテレ側に4mm長いレンズが同価格帯で販売されている。が、ピントが甘いなどの評価が多いので購入する前に「本当にテレ側4mmが必要か？」どうか考えよう。超広角ズームでよく使うのは、もちろん広角側だ。但し、このレンズにしても逆光にはかなり弱くゴーストが飛びやすい。その点タムロン10-24mmはそこそこいけちゃうらしいので、そこは考え物だ。

広角の世界はフィッシュアイと通常の広角と分かれている。フィッシュアイじゃないレンズのメリットとしては各種フィルターを取り付けられること、比較的安価な事が挙げる事ができる。

ユーザーとして（Kマウント）

なぜかEF・FマウントについているHSMが搭載されていない為、フォーカス音はうるさい。しかし、それほどAFは迷わずに決まってくれる。

1600万画素のK-01では解像度が追いつかず、細かい部分が潰れてしまう。K-S１・２の2000万画素機か、K-3の2400万画素機で使うと解像感が上がると思う。

広角端はかなり周辺が歪むので、トリミングする際は中央よりにすること。下手にバランス悪くトリミングすると異常な歪み方に見えてしまうだろう。
トリミングはしないと割り切って、撮影時にしっかりフレーミングは行おう。もちろん人の顔を写す時は中央寄りに持ってくること。周辺部で彼女の顔を写そうもんなら鉄拳でも飛んできかねない。

コントラストがキツ目と言える程かかるので、ある意味加工要らず。風景+CTEで撮影すれば撮って出しJPEGで十分耐用できると思う。
K-3で撮影する際の解像度は十分過ぎるほど。広角の遠近感が付きやすい性質を活かすためにはトリミングせずにそのまま使うのが良いと考えている。

つまりL判などで印刷している限り、このレンズで十分戦える。広角をまずは味わって見たいならオススメの一つ。

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レンズ構成図・MTF曲線