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どんぐりころころ林道(林道大仏線)

有名ドコロの観光サイトにも載っていない観光スポット。いい景色なんだけどなぁ…。如何せん道のりが険しいので、万人受けする観光スポットでは無いと始めに断っておこう。今回はそんな林道を紹介する。

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利用者数の割には費用の掛っている林道

福井県の農林水産部によると林道大仏線、大野池田線・美山線のこの3つの林道を合わせた事業費が135億らしい。林道大仏線はその内48.8億円だ。林業用と言うよりは、他所様のスーパー林道などと同様に観光・自然とのふれあいを目的した部分が大きいのだろう。

開通後一体何人利用したのかは分からないが、この閑散具合では間違いなく費用対効果は最悪に違いない。誤解されないように補足しておくが、福井県、特に嶺北において標高の高いこの山へ車で上がることが出来、さらに無料・混んでいない、もっと言えば山頂付近の景観は最高。それでも尚客足が伸びないのは、福井県のPR不足と道路の舗装不足・管理不足が原因。観光情報サイトでも紹介しようにも紹介出来ないのだろう。

私も一概にこのスポットをオススメはしない。オススメするには以下の注意点の条件付きとなる。

? 道が未舗装の箇所がいくつもある。砂利道によるガタツキや泥はねが多く、確実に車・バイクは汚れる。

? 急な坂道が多く、軽自動車(特にターボ無)はアクセルベタ踏みなる。

? 道中に休憩所は無い。(トイレ・自販機はもちろん無い)

? クマが出没する(檻も所々に設置してある)

? 自然風景が楽しめる(逆に言えば楽しめないと何も楽しめない。あえて言えばダートドライブ好きなら大丈夫だろう)

? 拘束時間が長い。西口・東口から半分ほど楽しむとしても1時間は山道を走ることになる。

と言った注意点をクリア出来るのであれば、この林道はとても満足度が高い観光スポットになるだろう。色々調べていると、特にオフロード2輪のユーザーには好まれている傾向がある。ジムニー等のRV車でもそこそこ走りを楽しめるはずだ。

以上をご了承の上で下記でさらに解説していこう。

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私は永平寺がある中央の乗り口から林道に入り、勝山市へ抜ける道で通ったのでこの行程で説明していく。ちなみにこの行程で先々で写真を撮りながら進んで、所要時間2時間半程度だ。

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まず乗り口から山に向けて登り始めて目につくのは「クマ出没注意」だ。なんとも物騒な看板である。しかし、基本は車・バイクでの移動となるので特に気にし過ぎる必要は無いだろう。登山道を徒歩で行くのであればもちろん用意を怠らないように。

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次に目につくのは道端に転がっている落石だ。どんぐりころころではなく、落石ころころである。先ほど車の汚れについて触れたが訂正しよう。最悪落石で傷付くかもしれない、と付け加えておく。それほど石が転がっているので誤って踏まないようにしよう。また、これくらいなら車でまたげるかな?と思ってまたいたら車底を擦ったと言うこともあるので、無難に手でどかそう。こういう事もあるので、オススメはRV車だ。間違ってもセダンやクーペでブイブイするとえらい目に遭うだろう。

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落石を避けながら道を上がると、まず林道に合流する前に視界が空けた場所がある。ここでもいい景色が楽しめるが、まだまだ序盤だ。もっともっと上に登ることになる。ここで十分満足出来たら引き返そう。もっと上にはもっと眺めの良い景色が待っているが、時間とのバランスは大事だ。永平寺口からここまで30分とかからずに登って来ることが出来るが、ここから先に進むと後に先にも1時間プラスする必要が出てくる。

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永平寺から登ってきたら林道と合流する道に出る。突き当り右が勝山方面・左が福井市方面だ。今回は勝山市方面に向かう。さて、勝山市方面に車を向けるとさらに林道が続く。道中で大きな鉄塔が設置してある道を過ぎると中央の見晴台までもう少しだ。

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山頂に近づくにつれてガードレールが壊れている。恐らく積雪によるものだろう、補修もままならない様だ。ガードする気が微塵も感じることが出来ないただのレールである。うっかり突っ込むとジャンプ台にすら成り得る可能性を秘めているのではないか。転がるのはドングリではなく車だろう(笑)

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中央の見晴台に着くと車が10台ほど停められる場所がある。開通記念碑も立っている。見渡すと、嶺北も小さいなーって感じると思う。だって海が見えるもの。海に挟まれた坂井市を見るとそれはもう随分畑が多い。走ってるとそうでも無いが、上から見た光景はまさに田舎である。悪い意味ではなく、高層建造物の少なく自然景観を楽しめる所というわけだ。都市機能的には全く問題無いと付け加えよう。

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この見晴らし台を見終わって引き返すか先に進むかが選択の分かれ目だ。勝山市方面は舗装が完了していないため、砂利道が多い。しかし、大野・池田方面の景観を楽しむためにはこちらに進むしか無い。これまでで十分堪能したのであれば引き返してもよりの永平寺口で降りよう。

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杭にはふるさと林道『緊急』整備工事と書かれている。それでダートコースなのか、納得。こんな山峰まで開通工事ご苦労様だっただろう。まだ、道路の舗装が残っている、ここまで出来ているのだから舗装して欲しいものだ。

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道中で登山道を見つけた。この登山道は吉峰寺まで続く道だ。吉峰寺はもともと、道元が永平寺を築く前に築いた寺だ。この登山道は昔より永平寺と吉峰寺を結ぶ道であったに違いない。歴史ある道ではあるが熊も出るし、泥濘んでいるし、道は崩れているのでとてもじゃ無いが歩きにはならない。

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道中で水抜き用の排水溝があったが、1ヶ所グレーチングが外れていた。危ないことこの上ない、こんなとこでタイヤハマったらどうするんだ。

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最後の案内看板を通過すると勝山市方面、吉峰寺前に出る。この入口からは想像出来ないコンディションの林道だ(爆)

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とにかく移動手段と人を選ぶ観光スポット。ころころ転がるのはドングリではなく、車か石である。相方が一緒なら十二分に同意を得てから出発だ。福井市街の夜景を撮るのも有りかもしれないが、道中に側灯はないので十分に注意しよう。
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どんぐりころころ林道(林道大仏線) 情報

料金 無料

トイレ・休憩所 無

西側入り口

永平寺口

東側入口

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