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Insta360 X5 は高価だが民生用360度カメラでは最有力の選択肢

PCmagが「Insta360 X5」のレビューを公開。民生用の360度カメラとしては高いほうとしつつ、良好な操作性や豊富なアクセサリ、便利なアプリなどを高評価。

PCmag:Insta360 X5 Review

  • 価格:標準価格は549.99ドルで、基本的な付属品が同梱される。659.99ドルのエッセンシャルズバンドルには、予備バッテリーや急速充電ケース、「見えない自撮り棒」などが含まれ、Insta360の特徴である多視点撮影を可能にする。アクセサリー展開も広く、今後さらに増加が見込まれる。
  • 外観:基本的な外観はX4と類似するが、前面パネルは幾何学模様となり、防風ガード付きの新型マイクが追加された。
  • レンズ:X5はInsta360初のレンズ交換対応モデルで、専用キットで交換可能。レンズガードは画質に影響するため水中利用は非推奨。過酷な環境では有用だが、収納性に制約あり。
  • 耐久性:IP68対応で、水深13メートルまでの防水性能を持つ。別売のダイビングケースで60メートルまで対応可能となる点は大きな進化である。
  • バッテリー:容量は2,400mAhで、X4より増加。エンデュランスモードで最大185分の録画が可能。使用条件により変動するが、予備バッテリーとの交換は簡便。
  • インターフェース:左にマイク、電源ボタン、USB-C端子。右にマイクとバッテリー、microSDカードスロットを配置。底部には1/4インチソケットがある。防水性確保のため、クリップ状態の確認が可能。
  • アクセサリ:15フィート(約4.5メートル)の長尺自撮り棒や、バレットタイム用アクセサリが特徴的。通常の自撮り棒でもバレットタイム撮影が可能。標準モデルには別途自撮り棒購入が必要。
  • 携帯性:サイズは約12.4×4.6×3.8センチ、重さは約200グラム。X4よりわずかに高くて軽量である。
  • グリップ
  • 操作性:背面にゴム製のシャッター・モード切替ボタンを備える。Qボタンでプリセット呼び出しが可能。多様な撮影モードに素早くアクセスでき、各モードには説明が表示されるため、直感的に使える。
  • アシスト:解像度や環境に応じた撮影モードの推奨メッセージを表示し、ユーザーを支援する。実用的かつインテリジェントなサポート機能を備える。
  • ファインダー
  • モニター:タッチスクリーンは2.7インチへ大型化。明るさは数値未公開だが、屋外使用にも十分な視認性を持つ。
  • メニュー:直感的なスワイプ操作で各メニューにアクセス可能。チュートリアル起動、撮影パラメータ調整、解像度変更、ギャラリーや設定の呼び出しが可能。設定メニューは非常に充実している。
  • 動画:最大8K30fpsの360度動画、5.7K60fpsや4K120fpsのスローモーション対応。PureVideoモードは暗所撮影に強く、用途に応じた多彩な撮影形式に対応する。
  • 動画出力:H.265を標準とし、H.264も選択可。360度動画はINSV形式、シングルレンズはMP4。写真はINSPまたはDNGで保存され、各形式に対応した編集環境が提供される。
  • 音声:48kHz/16ビットのAACで記録。風切り音低減、ステレオ、ボイス強調、360オーディオに対応。Bluetoothマイク接続も可能。
  • モバイルアプリ:AIによる編集テンプレートやワンタッチ編集機能を備えたアプリが無料で提供される。直感的な操作でクリップ作成が可能だが、自動編集に限界もある。
  • 静止画:360度写真において、人混みやユニークな空間の撮影、距離感や奥行きを歪めた漫画的表現が可能。狭い場所や装飾的な天井、トイレの壁なども魅力的な被写体になる。静止画撮影は360度カメラの意外な魅力を引き出す。
  • 低照度性能:1/1.8インチセンサー(訳注:1.28インチの誤記?)により、暗所性能は前モデルより大幅に改善されている。暗い結婚式会場でも十分な性能を発揮。120fpsのスローモーションではセンサーの限界が見られたが、明るい環境下では最良のパフォーマンスを示す。レンズ間での露出差への対応も進化している。
  • 作例集
  • 総評:Insta360 X5はコンシューマー向け360度カメラの中で最有力の選択肢である。高価格ではあるが、優れた汎用性と創造性を提供する。アプリによる編集や共有の容易さも魅力であり、学習コストはあるものの努力に見合った価値がある。エディターズチョイスにふさわしい。

Insta360 X5 は2025年4月下旬に正式発表された最新の360度カメラ。処理能力を強化して低照度性能を改善、レンズ交換に対応、ウインドガード内蔵、バッテリーの増量などが特徴。X3からX4への進化と比べるとマイナーアップデートのように見えますが、AI処理の強化で低照度性能がどれほど強化されたのか気になるところ。

販売価格はX4よりも若干高め。コンシューマー向けの360度カメラとしては高めですが、デバイス本体やアプリ、編集ソフトなどの組み合わせを考慮すると価格なりの価値があるように見えます。レンズ交換に対応したので、(高価なカメラの)レンズ破損を極度に恐れる必要が無くなったのは大きい。

PCmagのレビューでは、X4を継承しつつ、最も優れた360度カメラと高く評価しています。X4からのアップグレードは必須でないものの、X3以前のカメラであれば、強化されたポイントの恩恵を多く受けることが出来そう。

Insta360 X5 情報まとめ

アクセサリー早見表(Insta360 store)

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