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VILTROX SPARK Z3 オフカメラフラッシュ レビュー

このページではVILTROXのTTLフラッシュ「Z3」をレビューしています。

おことわり

このレビューは映像嵐株式会社より無償提供された製品を使用しています。
金銭の授受やレビュー内容の指示は一切ないことを最初に明言しておきます。購入した製品ではないことに対する無意識のバイアスは否定できませんが、できるだけ客観的な評価を心がけています。

概要

  • 商品ページ
  • 54.99ドル
  • キヤノン/ソニー/ニコン/富士フイルム(2025.10.9 時点)
  • Amazon:9800円

VILTROX初となるTTLフラッシュ。
小型軽量ながらバッテリー式による短時間での連続発光に対応しており、発光回数が多く、さらに出力は26W/sと強め(カメラ内蔵や一般的な小型フラッシュと比べて)。さらに1万円を切る価格設定を加味すると、現時点で唯一無二の選択肢。

もう少し足すとGodoxの多機能な競合製品が存在するものの、シンプルで便利かつ実用的な光量の小型TTLフラッシュを探している場合は面白い選択肢となります。

仕様

フラッシュ出力設定 1/1-1/64 7段階
出力 26W/s
リサイクルタイム 1秒
閃光間隔 1/3000-1/30000s
色温度 6500±200K
トリガーモード S1:トリガーモード
S2:プリ発光回避モード
バッテリー容量 1800mAh/3.7V
発光回数 650回
スリープ 15分
サイズ 78.4×67.2×55.9mm
重量 144g

外観

グレーを基調としたサイバーパンクライクなデザイン。レトロデザインに舵を切るミニフラッシュは数あれど、サイバーパンクな方向性はVILTROX Z3が初めて。

デザイン

角ばった筐体に物理ダイヤルやスイッチを搭載。メカ風の装飾や指標がプリントされています。

サイバーパンクな雰囲気のあるフラッシュですが、このデザインに似合うカメラがパッと思いつきません。敢えて言えば、角ばった筐体のカメラボディとに合いそうです。

上部カバーの半分は内部が透けて見えるデザイン。フラッシュ内部は回路基板に搭載された電子部品が見えます。実用面から内部を見せる意味は全くありませんが、個性的なデザインに違いなし。

情報表示用のLCDや発光出力インジケーターもあると良かったですが、低価格のTTLフラッシュであることを考慮すると妥協は必要。

背面にシンプルなTTLオート/オフ/マニュアルのスイッチを搭載。

その左にはマニュアルモード時の発光量を指定できる7段階のダイヤルがあります。TTLモード時にフラッシュの光量補正で利用できると良かった。(実際にはTTLモード時は機能しないダイヤルです)

フラッシュ上部には緑色(準備完了)または赤色(チャージ中)を示すライトがあります。電源を入れる(TTL or M)と、自動的にチャージが始まり、準備完了状態へ移行します。

電源スイッチを切り忘れても、15分操作しなかった場合はスリープモードとなる。動作を再開するにはフラッシュを再起動する必要があります。

発光部

ズームやディフューザー非搭載のシンプルなフラッシュです。付属の外付けディフューザーを装着可能ですが、本体のみの場合は照度範囲固定。

接点

シンプルなTTLフラッシュの接点。TTL対応メーカー以外(例:富士フイルム用をキヤノンカメラで使う場合)でもX接点さえあればマニュアル発光で利用可能。ただし、最近は接点のないコールドシューを搭載するカメラも増えてきているので注意が必要です。

操作性

出力ダイヤル

出力で、1/1から1/64まで合計7段階の光量調整が可能。ハイエンドのフラッシュほど細かい調整はできないものの、安価なフラッシュとしては自由度が高い。

スイッチ

右側のスイッチで「TTL(A)/ 電源オフ / マニュアル発光」を選択可能。前述した通り、TTLモードでは左側のダイヤルが機能しません。

トリガーモード

ワイヤレス通信ほど高機能・通信範囲ではありませんが、マスターフラッシュからZ3を発光させるように設定できます。

ディフューザー

外付けディフューザーが付属。より暖かく均一な照明で、自然な結果が得られました。装着すると約1.5段分の光量低下が発生するので露出を調整する必要があります。

光を少し柔らかくするのに効果的ですが、バウンスやスイベルに非対応で直射のみ。暗い影を緩和する効果はありません。

使い勝手

出力

本格的なフラッシュほどではないものの、最大出力が 26W と大きく、カメラのポップアップ式フラッシュよりもはるかに強力。最大出力で650回発光できる性能は印象的。

手動出力設定で、最大出力から 1/8 段まで正確。ただし、1/4 段から1/64段までの範囲では一貫性が欠けていました。

ディフューザー装着時は1.5EVほど光量が低下。ハイスピードシンクロには非対応である点に注意。

連続使用・リサイクルタイム

リサイクルタイムはフル出力で発光してから次の発光準備ができるまでの時間がわずか1秒。実際のテストで謳い文句通りの性能。低出力での発光後はほぼ瞬時に準備完了。

実際の連続撮影では安定した光量・光質で発光しました。ただし、1/32や1/64使用時は色温度の振れ幅が大きくなるように見えました。

電源

Z3はコンパクトなTTLフラッシュですが、3.7V、1800mAhのリチウムイオンバッテリーを内蔵。単三電池に比べて、高出力発光後のリサイクルタイムが速い。さらに、バッテリー交換や充電が必要になるまでの発光回数が長いという点で、優れたスタミナを備えています。

最大出力で650回の発光(低出力設定ではさらに多く発光)が可能で、使いきった後はUSB-C充電ポートから70分の充電で全回復します。

色温度

色温度は仕様通り6500±200K。

サンプル

まとめ

最近のミラーレスカメラはポップアップフラッシュ非搭載の製品が多い。この欠点を補うことのできる低価格のフラッシュは数あれど、TTLオートに対応したモデルは多くありません。特に1万円を切るVILTROX Z3は貴重な選択肢。

ポケットに収まるサイズで、実用的な出力とリサイクルタイムで利用できます。発光は一貫性が高く、手動への切り替えは素早く、簡単に操作可能。欲を言えば、TTLオート時の光量補正があるとよかったくらい。バウンスやスイベルには非対応ですが、機能的で視覚的に分かりやすい操作が可能可能。

併せて検討するなら

本格的なコンパクトTTLフラッシュを探す場合はGodox V350(連続発光しないならTT350)あたりでしょうか。どちらもバウンスやスイベルに対応し、Godoxのワイヤレスシステムを利用可能。ただし、Z3と比べると大きめのフラッシュです。

直接的に競合するとしたら「Godox iT30Pro」。TTL対応、Godox Xシステム利用可能、ハイスピードシンクロ対応、情報パネル搭載などなど。Z3よりも高価ですが、遥かに高機能なフラッシュです。必要に応じて追加アイテムでバウンスにも対応可能。

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