このページでは一眼カメラ用交換レンズ「AF-S 70-200mm F2.8E FL ED VR」の情報を収集しています。
最新情報
- 2020-04-15:ニコンがファームウェアアップデートを公開しています。
- 2017.7.13:GANREFを作例に追加し、他数点のリンクをレビューに追加
- 2017.4.4:デジカメWatchのレビューを参考サイトに追加しました。
追記:全体的にページを更新 - 2017.3.19:フォトヨドバシの作例を追加しました。
- 2017.3.11:Focus Numeriqueを参考サイトに追加。焦点距離別のMTFチャートや作例が見やすいサイトです
レンズの特徴
解像力 | |
表現力 | |
機能性 | |
携帯性 | |
コスパ |
- 蛍石レンズの採用
- 4.0段の手ぶれ補正
- VR「SPORT」モード
- 電磁絞り採用のE型
- 4つのフォーカス作動ボタン
- ナノクリスタルコート
- SWM(超音波モーター)
- 強化された接写性能
旧モデルで不満だった点を徹底的に改善した2016年の最新モデルです。唯一のネックである「非常に高価」という点をクリアできるのであれば、ニコンFマウントでベストな大口径望遠ズームと言えるでしょう。
データベース
レビュー
購入早見表
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
ソフマップ | e-BEST | ノジマ | PayPay |
ビックカメラ | キタムラで中古在庫を探す |
バヨネットフード HB-78 | |||
楽天市場 |
Amazon |
キタムラ |
Yahoo |
レンズセミソフトケースCL-M2 | |||
楽天市場 |
Amazon |
キタムラ |
Yahoo |
レンズキャップ77mmLC-77(スプリング式) | |||
楽天市場 |
Amazon |
キタムラ |
Yahoo |
AF-S TELECONVERTER TC-20E III | |||
楽天市場 |
Amazon |
キタムラ |
Yahoo |
AI AF-S TELECONVERTER TC-17E II | |||
楽天市場 |
Amazon |
キタムラ |
Yahoo |
AF-S TELECONVERTER TC-14E III | |||
楽天市場 |
Amazon |
キタムラ |
Yahoo |
フィルター購入早見表
プロテクト | C-PL | ND | ソフト |
X-CAP |
レンズデータ
レンズ仕様
型式 | ニコンFマウントCPU内蔵Eタイプ、AF-Sレンズ |
---|---|
焦点距離 | 70mm-200mm |
最大口径比 | 1:2.8 |
レンズ構成 | 18群22枚(EDレンズ6枚、蛍石レンズ1枚、高屈折率レンズ1枚、ナノクリスタルコートあり、フッ素コートあり) |
画角 | 34°20′-12°20′(FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ) 22°50′-8°00′(DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ) |
焦点距離目盛 | 70、85、105、135、200mm |
撮影距離情報 | カメラへの撮影距離情報を出力可能 |
ズーミング | ズームリングによる回転式 |
ピント合わせ | IF(ニコン内焦)方式、超音波モーターによるオートフォーカス、マニュアルフォーカス可能 |
手ブレ補正 | ボイスコイルモーター(VCM)によるレンズシフト方式 手ブレ補正効果:4.0段※CIPA規格準拠 VRモード:NORMAL、SPORT 三脚使用時ブレ補正:あり |
撮影距離目盛 | ∞?1.1m |
最短撮影距離 | 1.1m(ズーム全域) |
最大撮影倍率 | 0.21倍 |
絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
絞り方式 | 電磁絞りによる自動絞り |
最大絞り | f/2.8 |
最小絞り | f/22 |
測光方式 | 開放測光 |
フォーカス制限切り換えスイッチ | FULL(∞? 1.1m)と∞ -5mの2段切り換え |
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) | 77mm(P=0.75mm) |
フィルター枠 | 非回転 |
マウントアダプターFT1適否 | AF駆動可 |
三脚座 | 位置指標(90°)付きの360°回転三脚座リング、三脚座のみ着脱可能 |
寸法 | 約88.5mm(最大径)×202.5mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで) |
質量 | 約1430g |
付属品 | ・77mmスプリング式レンズキャップ LC-77 ・裏ぶた LF-4 ・バヨネットフード HB-78 ・レンズケース CL-M2 |
関連記事
レンズ構成を一新、高画質・軽量・堅牢化
- 110gの軽量化
- 蛍石の採用
- 防塵防滴構造
- VRの強化 4.0段分
- SPORTモード
- 接写性能の向上
- フォーカス作動ボタン
- フォーカス・ズームリングの配置
- 電磁絞り
フォーカスリングが前方から後方に
大きな変更点としてフォーカスリングとピントリングの配置が逆になった点を挙げることが出来る。
これは大きなレンズを左手で支える際にピントリングの操作よりもズームリングの操作性を優先したデザイン。ボディのAF性能が向上してきた現行モデルならばマニュアル操作の必要性が下がって来てるので、よりスムーズな画角調整に重心を置くことができるのはGood。
レンズの重心がボディ側にシフトしているので手持ち撮影時の安定性が向上している。人によっては持ちやすくなって「軽くなった」と実感するかもしれない。
最短撮影距離・最大撮影倍率の改善
旧モデルで気になる点であった接写性能が大きく向上している。最大撮影倍率が0.11倍が0.21倍へ、最短撮影距離が1.4mから1.1mという具合。
特に花や小さい動物などを撮影する場合にはよりクローズアップ出来るレンズとなったので、撮影の幅がより広がるポイントは大きい。
蛍石の導入
通常のレンズでは補正しきれない残存色収差を効果的に補正する蛍石を採用し、非常に色収差の少ない極めてシャープな解像力を発揮する。
特に絞り開放における望遠側の描写性能が劇的に向上している。中央は旧型からシャープだったが、隅の描写はイマイチ安定していなかった。しかし、新型では絞り開放から四隅の描写が非常に安定しているのでフレーミングにより自由度を与えてくれる結果となる。
電磁絞り「E型」
ボディから力を伝達させる機械絞りよりも露出の安定性が期待できるので、最新レンズで採用が進む電磁絞りのE型モデル。
機械絞りの力を伝達するためのギミックをマウント部から排除することができる。これによって、レンズ内部に異物が入り込む可能性をさらに抑える事ができる点は地味にうれしいポイント。
手ぶれ補正の強化
旧モデルから半段の補正効果向上とACTIVEモードを廃して「SPORT」モードを採用している。より激しく不規則に動く被写体をレリーズラグ無く連写するシーンに最適なモードとなっている。
海外の評価
ePHOTOzine:レンズメーカーの中で最高の品質
Good
- 優れた光学特性
- 高品質な造り
- エルゴノミクスに基づいたデザイン
- 非常に効果的なVR
Bad
- 高価
もし私がニコンユーザーだったら、このレンズは間違いなく訴求力のある70-200mmです。品質に疑う余地はなく、高価ですが正当性のある値付けです。
年々もプロのハードな環境に耐えうる品質を求めている人にとって、この新しいレンズは資産的な価値が高いでしょう。カジュアルに、もしくは(この種のレンズの)使用頻度が少ない人にとっては金額を考慮するとそれほどでもない。
これは非常にシャープなレンズであり、レンズメーカーの中でも最高品質。我々はこのレンズをエディターズチョイスとして評価します。
Petapixel:高価だがプロならおススメ
最も大きな問題は新しいレンズに付けられている値札だ。
あなたがプロとして働いているのであれば、ここ数年の使用(古いモデル)で貯め込んだお金について考える時であり、それを合理化する事はとても簡単です。
あなたがこのレンズに3000ドルを費やしてカジュアルに撮影しているのであれば、物事に破綻が生じ始めています。F2.8の明るさを必要としているのであれば他の安価な選択肢が存在します。
個人的には画質、AF、VR性能の向上はそれだけの価値があると思います。私にとって最大の特徴は逆光性能です。結婚式などのトリッキーな照明に直面している時に私は優れた描写が得られる事を知っています。しかし、ほとんどのクライアントがE型かG型を区別できるかと言うと、おそらくできません。
抄訳元のサイトに近接から無限遠までフォーカススピードを実際に確認できる動画があります。
Thom Hogan:高水準で70-200の最高傑作
- 手ぶれ補正は不気味なまでに安定している
- 旧モデルと比べて中央の解像力が明確に向上している事が分かる
- 古いモデルでもズームレンジ両端の描写は落ち込むような画質では無かったが、新しいこのレンズは100mm以降が古いモデルと比べて明らかに鮮明です。135mm~200mmまでの画質は隅から隅までシャープで私は驚いています。(旧モデルでも中央はシャープです)
- 新しいレンズは特に古いモデルよりもはるかに優れた周辺画質を維持しています。従来から良好だった広角端においても多少改善されています。
- 色収差は倍率・軸上とも僅かに存在しますが、率直に言ってデジタル補正を掛けていない状態でも私は問題とは感じませんでした。
- 周辺光量落ちは存在するものの、1段絞るだけで解消する。これだけ迅速に対処できることに対して驚いた。
- 逆光耐性は古いモデルからとても良好な性能を示しているので、新モデルで目に見えて逆光に強くなったという印象は無い。
- 歪曲は無視できるレベルで広角において樽型、望遠において糸巻き型。
最近のレンズがそうであるように、NIKKORハイエンドとして高い水準で設計されています。旧モデルと最も違う点は絞り開放時における四隅の描写性能で、特に望遠端に向けてズームする時にハッキリとしてくるものだ。
これは私が使用した最高の70?200mmです(他のメーカーよりも)。高速AF、良好な手ぶれ補正、全体的に劇的な解像力、大きな欠点が無いこと、このレンズを強く推奨するのはとても簡単な事だ。
PhotographyBlog:最新のプロ用望遠レンズ
このレンズはより優れた画質、改善されたビルド、高速なAF、そしてより汎用性の高い手ぶれ補正を搭載したニコンの最新プロ用望遠レンズです。
これは旧モデルよりも高価で、ズームリングとフォーカスリングの位置が逆ですが、ニコン史上最高の70-200 F2.8です。
解像力はほとんどの焦点距離と絞り値で優れていますが、隅で素晴らしい解像力を得るにはF5.6まで絞る必要があります。
歪曲収差は十分に補正されており、色収差は皆無に等しいです。絞り羽根は9枚で丸みを帯びたボケです。
旧モデルも十分素晴らしいレンズでしたが、これはさらに良くなりました。このレンズで懸念される材料は価格だけです。70-200 F2.8Gユーザーは急いでアップグレードする必要はないかもしれませんが、新規にレンズを購入する場合には推奨できるレンズです。
設計 | 5点 |
特徴 | 5点 |
操作性 | 4.5点 |
画質 | 5点 |
コスパ | 4.5点 |
総評 | 5点満点 |
競合レンズ
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
- ↑E型と比べて安い
- →爆速AF
- →ピントリングが前方に配置
- ↓全体的な画質(特に望遠側の周辺描写)
- ↓機械絞り
- ↓撮影倍率が低い
- ↓E型と比べてちょい重い
- ↓手ぶれ補正の効き目が半段落ちる
- ↓SPORTモードが無い
2009年に発売された一つ前のモデル。
解像力は申し分なく、数年後に発売された70200F4Gとドッコイ。テレコンが使いやすい分、超望遠の代用にも使うならF4Gよりはコチラ。
とは言えE型が出た今、機能的にとても使いやすくなっているので価格が落ち着いてきた時期にE型を買うのもアリ。
特に最大撮影倍率が低く、接写で撮影する場合には焦点距離200mm時の画角が広くなってしまうという一面を持つ。遠景やポートレート程度の被写体であれば気にせず使えるが、植物や昆虫など小さい被写体をクローズアップするには不向きなレンズ。
AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR
最大の利点は機動力。おまけに接写性能もちょっとだけ高いので、どうせ絞って使う機会が多いのであればこの選択肢。
しかし、F2.8と比べるとF4はやや暗く、特にテレコンバージョンレンズを装着して使うにはレンズが暗くなりすぎる点でF2.8レンズに劣る。逆に言えば、テレコン使わないのであればとても魅力的な一本。
更新履歴
- 2017.2.28:楽天・Amazon・キタムラの購入者レビューを追加しました。
- 2017.2.26:DPREVIEWの作例がアップデートされました
- 2017.2.2:DPREVIEW・Flickr作例を追加
- 2017.1.31:ePHOTOzineのレビューを追加・抄訳
- 2016.12.12:海外サイトのレビューを2サイト抄訳、リンクを追加
サイト案内情報
ニコンレンズ関連記事
- NIKKOR Z 35mm f/1.4 はヴィンテージライクな描写で好みが分かれる
- VILTROX AF 20mm F2.8 Zマウントを補完する優れた選択肢
- DPReviewがNIKKOR Z 50mm f/1.4のサンプルギャラリーを公開
- NIKKOR Z 50mm f/1.4 はAF-S 50mm F1.4 Gよりも優れた性能
- NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR ファームウェアVer1.02 配信開始
- NIKKOR Z 35mm f/1.4 はZ 50mm F1.4よりも妥協点が多い
- NIKKOR Z 85mm f/1.8 S レンズレビュー完全版
- NIKKOR Z 50mm f/1.4 多くのユーザーにとって十分なレンズ
- NIKKOR Z 85mm f/1.8 S 高価だが最高の選択肢
- NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct は現実的ではないが究極のレンズ
Facebookで最新情報やカメラ・レンズのレビューを発信しています。
「いいね!」を押すとFacebookの最新情報が届きます。